記憶は政治家はないのか、認知症なのか
八木は工藤の机の隣で週刊誌の記事を見つめていた。宇佐美といって現在は画家として活動している人の過去について調べているのだ。ネットさえあれば嘘でも本当のことでも流れているからだ。
「会社に行きないか?そこでわかることだってたくさんあるだろう。死んだ村沢巧がなぜ画家をやめたのかとかさ。」
「まぁ、そうだよな。」
警視庁から出ていった。親父から何も怒られることなどなかった。八木家の秘密を洩らされたくないのでただ黙っている卑怯者かもしれない。宇佐美が仕事をしていた会社についた。そこで話されているのは政治家が中心だった。近くにいた黒縁の眼鏡をした男性に声をかけた。
「あのー。宇佐美史郎についてお聞かせ願いますか?」
2人は警察手帳を出した。彼は納得した顔をして当時上司に会えることになった。上司はなぜ宇佐美のことを聞くのかという顔は一人前にしてきた。応接室へと連れていかれた。
「宇佐美ですか。うちは政治家との関係している記事しか書いてないんですよ。だから、恨まれるなら政治家しかいないんです。特に、宇佐美は脅して金をもらってその金を養護施設の人とかに上げてましたよ。俺は止める気がしなかったです。」
「政治家から金を巻き上げたんですね。そして弱者に金を寄付していたんですね。俺でも止めないですよ。」
「そうでしょう。政治家っていったい何のためにやっているのかって思いますよ。働いているものから大量に金を巻き上げて国会で寝ていたりあくびをしていたりしてろくに仕事らしいことをしないのに金をもっていくのっておかしいと思いませんか。政治家から奪った金を国民へ返しているだけなんですよ。自分たちのことにしか使おうとしないんですから。我々はここではペテン師と呼んでいるんです。お似合いだと思いませんか。」
テレビに映る姿は子供に見せるべきではないふがいないものだ。記憶にない、部下がやった、秘書がやったと人の所為にして逃げているだけだ。それは真実を明かさないだけで金を無駄遣いをしているのだ。家庭なら完全に崩壊してしまっているだろう。借金していても改善しようとしないのはギャンブル依存してるかのようだ。
「政治家が嫌いですよ。テレビで何が偉いのかというほど偉そうにしていても大したことなんてしてないってはっきり言えないのになって思いますよ。サラリーマンとかに金をやるべきですよ。芸能人と政治家は一緒にはしてないんですよ。」
芸能人も働いているのだから。政治家だけだ。金を巻き上げる欲望の塊だ。




