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鍵となるもの

鑑識は急いで調べた。捜査一課の大多数は関わらないことにしているらしい。鑑識が出てきたといってくるのはあくまでも髪の毛しかない。

「下足痕が阿部の事件でもあったんです。此処でも同じですね。村沢を狙うのはどういったことが考えられるんですか?」

「エリア情報システムが関わってないように感じさせる。画家か以前の関係者を当たることしかないと思っている。」

八木は榛原に告げるようにいった。犯人はエリア情報システムにいるように思わせたが今回の事件でどこか方向を間違えたと思ってしまう。

「殺され方も同じなんで同一犯の可能性のほうが高くなってきてますね。単独で少しは計画があると思ってます。」

榛原の論に工藤も耳を傾けた。2人の刑事と他の鑑識が一緒にいる状況は良いことかもしれない。偏った考えを主張しなくなるからだ。

「源太郎さんに油絵について語った人をもう一度聞いてもらえませんか?事件の起きた周りにホシがいるような気がしてならないんです。」

「わかった。聞いてみる。」

現場を異様に思ってしまう。絵を描いているときに襲ったのではなかろうか。顔見知りである可能性がある。何故絵を描いているときなのか。果たして村沢は画家としてどうだったのだろうか。何か会ってやめてしまったのではないのか。

「工藤、村沢について調べてくれ。嘘をついてこの商店街にいた可能性がある。村沢は本当は有名な画家であった気がする。」

「なるほどね。八木の考えにのって間違いはないからね。」

彼の返事はいつも2つでかえってくる。あまりにも立場をわかっているのかと思うことがあった。けれど、一緒に事件を追いかけているうちにわかってきた。親父の言葉に惑わされないのだから。八木の携帯電話が現場で鳴り響いた。

「もしもし。一さんですか?」

「八木、捜査一課の連中がもう一度阿部の事件を追うって言ってるみたいんなんだ。そこから離れずに主張して追い返してくれ。手柄目当てだから。」

「知ってますよ。くだらない輩に与えるような事件じゃないですから。一さんも事件について調べて下さい。きっと知るべきことがたくさんあると思いますよ。」

一ノ瀬に対する言葉の優しさがある。切られてしまうことだってあるが協力して得るものが多いからである。1つの事件ではなくていて悪に満ちた人ではなくてきっと画家としてとかでないだろうか。それか隠したいことがカギとなっているのだろうか。みじめな人は金に価値ばかりを持たせる人だろう。

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