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哀れな点

警視庁で元総理大臣の取り調べをしていた。一ノ瀬はもともと取り調べをするのがうまいということで刑事となっているのだ。コンクリートの壁に囲まれているのだ。パイスイスで会話するのは刑事ドラマを見ているかのようだと思ったのは最初くらいでその後は異様に続く冤罪さえも気にしない姿で落胆するくらいなら本当に話すまで待つことが一番いいのだ。

「山辺、あんたは指示したのか?」

彼の特技ともいえる黙秘だ。語らないのは逆に認めたといっているのと同等のような気がするがわからないらしい。

「息子さんははっきり語ってくれましたよ。貴方に殺されるくらいなら貴方を売るのがよかったみたいです。家族として崩壊していたんですね。そりゃそうですよね。奥さんまで公務員を雇るくらいえらいと勘違いしているみたいですし・・・。説明するという嘘に染まって壊れたのですからね。」

一ノ瀬の手には証拠の書かれた紙をもっている。どう出ても逮捕状が出ているうえに証拠がうじゃうじゃあるため、裁判に勝てるはずがない。録画を見せたとしても勝てる材料とはならないのだ。

「お前に何がわかる。俺は幼いころからプレッシャーの飲み込まれそうなほど期待されたんだ。その期待に応えらないと恥をさらすことになると・・・。」

「恥さらしは人を裏切ることでもなく、家族を満足させるというエゴでやっていったからわからないんだ。被害者がどんな気持ちで過ごしてきたか?警察には未解決だと見放されてどん底だった。けど、八木圭太の存在ですべては変わった。真実が傷つけてもそれにとって代わるものはないと。」

山辺の態度は何処かの宗教に入った信者のように映った。突然、首を縦に揺らした。

「俺がやったし、指示もした。その時には親父の知り合いに警察の幹部がいたから消してもらった。」

「これのことね。大学生で最初の殺人か。それ以前に教唆もしている。」

大学生で気に入らない仲間がいた。そいつは政治家の息子であるから多額の金をもらっているはずだと国民に恩恵があまりないのなら俺がすべてお前の悪事を暴いてやるといってきた。それの交渉したら金を用意しろと言われた。親にも言えなかったために殺した。親父は自分の世間体ばかりを気にした。相手にしたことを擦り付ける相手を見つけて金で解決したかに思ったが、指紋を消していなかったため犯人だとして処理されず未解決事件となった。それから多額の金と引き換えにやっていてが息子になると同じく犯罪をしていたと知って脅すことにした。

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