低くもろい壁
山辺はのうのうとテレビで偉そうにすべてわかっているふりで語りだす。それは許されないことだということも感じてないのだろう。傲慢で強引にやって誰の理解を得られて正解だと思っているのだろうか。有権者とはいったいどう思っているのだろうか。金を貢いでくれるいいカモとしか思っていないのだろうか。だから簡単に裏切るのにも情とかいらないと思っているのだろうか。人の気持ちすら欺いて面白いと勘違いしているのだろうか。国が火の海と化しても自分たちには被害がないことを最優先で調べ挙げて後回しにされるのだろうから。
「政治家って最低ですよね。お世辞ばかり吐いて本音は金をくれとしか思っていないんでしょうから。詐欺師と変わらないんですよ。」
「いくら言っても聞こえないんだ。囲いの中で考えているだけだろうから。みじめで情けないんだ。わからないんだろうね。」
榛原と工藤、八木を感じるのだ。鑑識には強いものがあるのだ。捜査一課の役立たずさを感じるしかなかった。金で釣られるのはいい加減にしてほしいのだ。聞こえないことをいいことに言うしかないのだ。
「すべて知るには限度があるのだ。それを格が違うといいたいのだろうが料亭行くとかだけじゃないんだ。勉強しているふりで金を巻き上げているんだ。それもろくに活用できないんだ。やる金なんてないよ。」
「その精神でやれば勝てるだろうな。相手の気持ちなんてざらに考えてないんだから。身近な子供の気持ちを裏切ってしまうのなんて親として最低としか・・・。」
テレビで取り上げれているのは政治家のふがいない姿だ。止められないんじゃなくて止めようとしないのだ。飲み込まれてしまっているのは案外政治家なのかもしれない。オオカミ少年が沢山いるのだ。何が信頼だ、何が信用だ、行動でろくに示せないんだから。うわべの宣言を聞くだけ。嘘を吐いても訴えられない。緩い空間にしたのは誰であろう、政治家であるのは知ったことだろう。それを棚に上げてまですることなのか考えられない脳に疑いを持つ。裁かれない罪人がうじゃうじゃいることもわかっているのだ。飾りじゃないのだ。権力を乱暴に扱うから政治家というものの格が下がってしまったのだ。今更感を漂わせながら何を語っているのだろうか。見向きのしなかったのに都合のいいときに振り向けというそれは都合がいいというのだ。
「縛り上げる気持ちでやれ。きっとつながるはずだから。」
「超えられる壁を登れ。叩け。」




