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山の影

八木はダイニングテーブルの上に酔っぱらって突っ伏している。これが此処に来ると定番らしい。

「相棒で俺に教えてきたのは工藤君、君が初めてだ。何人か相棒をもっていたけどね。」

「合わなかったのですか?」

「合わなかったのではなくて親父とかのいうことを間に受けるのが嫌だったのだろう。たいていの事件は圭太が解決している。一ノ瀬君が良くしてくれているし榛原君のとても強力的だから出来たことだろう。けど、今は君がいる。」

絵の特徴をメモを書いている。画家は書いた時期によって書いているものが変わってくるのは画家が一番よく知っている。

「圭太が心を許しているとわかるのは俺に相手について話してくれるということだよ。事件について調べろって言われたら俺は従う。したいことができないのなら事件を利用して番狂わせをしてやろうという考えさ。俺はね。圭太は違うかもしれない。」

「わかりましたか?」

工藤はダイニングテーブルのほうへ目を向けた。気持ちよさそうに寝ている。事件がかなり上への刺激に代わることを知っているかもしれない。八木はいまだに誰にも言えないような闇を抱えているのだろう。

「鏡は近場で書いているよ。会社に勤めていたから遠くへは行ってなかったみたいだ。年に数回海外へ行ってたみたいだ。書き方は落ち着いた水彩画という感じかな。必ずないものが書かれているからそれを書き出してみるよ。」

画家になった源太郎の語り口調は申し訳ないと遠回しで謝罪をしているようだ。八木が無理に警察をしなくて済んだと思っているのかもしれない。

「俺が画家になっていなかったら刑事だなんて野蛮なことに口を挟まずに済んだかもしれないと思ってしまう。けど、あり得ないと思ってしまう。親父は圭太には刑事になってもらわないと困ることを隠しているということだろうけど。」

警察はなりたくなかったものにとっては野蛮なこと。それは警察は国民を守るといって守っていない。身内が最優先だ。真実より身内。事実より政治家。ではなぜ助けを求められたのに助けない。助けようとしない。言葉と行動が矛盾するところに入ってしまっている。うわべだけだ。今や警察関係者も犯罪をする。正当化をして自らを美化しようとするのがくだらない。犯罪を犯したのならば謝罪はキチンと顔を出せ。全てが卑怯な組織だ。逃れるために公務員という職を選んだのなら罪が重いと思ってしまう。市民や都民とかを必死に守れ。正義というものを必ず行動で示せ。くだらない理論を解いている間は聞かないとしようか。詐欺師のように影で嘲笑っているのだろう。

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