世界の告げ事
鑑識に戻ると工藤と榛原たちがゆっくりとしていた。応接室で資料を見ていた。
「山辺彰浩は前科持ちだった。傷害事件を起こしているのを八木幸助とかでもみ消したんだろうな。それが大手の秘書をしているなんて世の中どうかしているよ。」
「山辺進はこのまま政権続けたら自ら作ったことを人の所為にすることが有名らしい。とにかく自分のいい評価しか聞こえないらしい。悪いことは聞いたとしてもわからないみたいだ。偉そうにしていることが地位を築くことになると思っているのだろう。」
厭味ったらしく言った。テレビに映る猫を被った姿が見てられないのだ。人の命を価値を置かない防衛大臣もどうかしている。勉強会に行っていたとか緊急だから話は聞かせれるはずだろう。それなのに出るという行為をしなかったのだ。それほど自分が可愛いのだ。
「傷害事件を起こしているのに無理矢理示談するように推し進めたらしいですよ。ついている弁護士の気持ちもわからないですよ。なかったことにすることはできないけれど大げさにならないと思ったのだと思ってましたが、警察もその事件を消すなんておかしいですよ。」
「黛と山辺彰浩はこれでつぶれるだろうな。証拠もあるし。言い訳しそうになったら決定的なものを出せばいいからな。」
「防犯カメラもあったのでデータを編集をするのは止そうかと思ってます。ああいう人は細かい欠点を見つけるのがうまいですからね。」
榛原は他の鑑識の人にわかるように伝えていた。模範が誰かは知らないがどこかやさしさを感じるのだ。新人もうなずいて答えていた。
「裁判に勝てるとかではなくて事件を消すことに労力を入れようとしているのが嫌なんですよ。真面目にやった人がバカを見る世の中が嫌で・・・。山辺も偽善者的な顔した悪魔としか思えないんですよ。他の大臣も議員も。悪いことをしたらクビにさせればいいと思っているのがどこか・・・。割り切れないところまで来ているのに無視をする。そればかりしていたら本当の責任がわかっていないと思っているんです。」
「手続きもわからないのだろうな。駄目だといっているのを圧力でやらすのは傲慢で強引としか言えないな。合理的でなくなったときに崩壊の音がするだろうな。」
八木の言葉がどこか神妙に感じた。いずれ崩壊の時を感じてた時に逃げていくのは歴史を見てもわかり切っているのだ。他の国は責任を押し付けるということをしなかったのだ。それをするのだから無責任を膨大となるのだ。




