言い訳か嘘か
店主の出す料理は記憶にある一ノ瀬で食べたものとは似ていなかった。アルバイトで料理を習う前だったのだろう。
「料理は違うんですね。」
「ハイ。習う前だったというのもあるんですけど、レシピが火災で燃えてしまったんで再現するにも方法がないんです。一ノ瀬さんの息子さんは幼かったというのがあったのでもう手立てがないのが残念です。料理を習っていた人がいたらしいんですけどね。逃げたみたいですよ。」
料理の世界も手を奪うのもありらしい。自分のものであると主張したら終わりということがあるのだ。店主はむなしそうに笑っていた。
「どの世界も卑怯者が報われるのはおかしいことなんですよ。それをただそうとする人なんていないでしょう。女性活躍を歌うのに女性の被害は聞き入れないのはおかしいじゃないのかと思うわけですよ。男性なんて証拠が出て逮捕状を出したのひっこめたのが疑問があるんです。」
「人気取りしか考えてないから、そんなことができるんですよ。簡単なんですよ。裏切る事なんて。政党をやめるのだって政党に任せてあったんですよ。邪魔ならやめるようにしなかったのはネタにするために計算したと考えるのが妥当ですよ。悟られなくて嘘ばかりを吐くんですよ。」
力あるものはその力におぼれて出れなくなってしまう。出してやろうと考えるものもいないのだ。言い訳をするために金を出し本を出す。それは正当化するための作業なのだ。言い訳しかできないのなら元という肩書もいらないのだ。
「わからないのですよ。理解できないんじゃないんです。理解するのすら無駄という考えでしかないから、できない上から目線というのがあるじゃないですか。小ばかにして正当化する。無駄な知能しか働かないのかもしれないですよ。自分の利益しか考えないから得られないものだって散らかっているのもわからないんですよ。」
「くだらないですね。金はそこらで転がっているとでも思っているんでしょうね。おもてなしは数千円で、海外に行くの数十万円ってバカとしか言えないですけどね。いい思いをしただけとしか言えないですよ。税金をわが物顔で使うのしかないでしょうね。自分の金じゃしないのかもしれないですけどね。勘違いしたものがする職なのかもしれません。」
3人は嘲笑った。何故笑われるのかもわかっていないのだろう。幼稚な大人が政治をするのだから。言い訳とうそを繰り返し、信頼が薄れたときに見えるのは何であろうか。狭い小さな世界であろうか。




