悪事見た正義
2人は鑑識によることにした。関係者に話を聞いてもあまり大した話をしてくれない。別荘もあるはずだが、それの場所すら分からないのだ。警察とは正義のヒーローぶった悪役だとしか思えなくなった。だって何も守っていないのだ。身内を守るのは必要なことなのだろうか。冤罪事件を作るくせに傲慢でいるのはおかしいとしか思えないから。
「榛原いるか?自由にさせてるからわからないから。」
「いますよ。阿部の現場はほとんど証拠はなかったんですよ。髪の毛くらいしか。警察のことなんて嘘でもドラマでやっている所為かもしれないですね。」
袋に入った髪の毛を見つめた。工藤は携帯で写真を撮った。
「男だな。指紋は徹底したのに髪の毛には気づかなかったということか。」
「まぁ、調べておいてくれ。」
立ち去ろうとするとあまり関わったことのない鑑識が来た。白衣には真新しさがある。新人に近いとしか言えない。
「捜査一課で一番信頼している人達なんですよ。一ノ瀬さんも違うということもわかっています。捜査一課は腐った連中ばかりがいるんだって思いました。八木家に隠されたことは知りません。けど、権力で負けるなんて小さすぎるとしか言えないですよ。だから、使ってください。鑑識として使ってください。」
新人らしい熱さがあった。捜査一課に対する疑惑の念がたくさん渦巻いているとしか言えなかった。自分たちの力は貸すから解決しろ言っているのだ。
「それじゃあ自由にやってくれ。俺たちもしてほしいことはいうから鑑識の力を見せてくれ。」
「わかりました。」
鑑識全員の大きな期待に応えようとする返事をした。八木は何かに応えてくれたことに対する満たした笑顔だった。工藤はその笑顔を見てホットした。捜査一課の部屋に戻ると動かないという有名な人達がいた。
「捜査会議に出たまえ。情報交換ができないではないか。」
「あれですか。警察が隠したことですか。国民を守ると欺いていることをしゃべってくれるならいいですよ。」
上司ぶっている姿に笑えた。言葉の強さに負けたのかそそくさと逃げっていった。別荘の謎を解くのが先か警察のかくしているのを調べているのが先かと思い悩ませられる。くだらない。阿呆としか言えないことばかりに手を出す。ありふれた正義ではなく見えないくなる組織の悪に染まるのは消えていく証拠だとしか思えない。警察の馬鹿げた正義で進めるのは見えない心の闇も解決するつもりがないらしい。犯罪は警察が生む。




