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7.描写-比喩(5.最後の続き)

 小説中で最も必要な描写についての説明です。5.の最後で説明したことの最後の続きでもあります。


**********


 地の文って重要ですよね。


『何言ってんだコイツ』ってなった方は、『5.地の文』を見直して下さい。


 さて、サブタイ通り、比喩を重点的に説明します。

 まず、比喩(ひゆ)とは、明喩(めいゆ)(または直喩(ちょくゆ))と、暗喩(あんゆ)(または隠喩(いんゆ))とがあります。それと、擬人法(ぎじんほう)ですね。厳密に言えば擬人法は比喩の部類に入りません。「例え」の部類に入ります。まあ近いものなので、今回はこれも含めます。



 さて、まずは明喩です。

 明喩とは、「〜のようだ」又は「〜みたいだ」と言う言い方です。「〜」の所には、多くの場合『名詞+〜のようだ or 〜みたいだ』が入ります。


 例文1

 彼は赤いコートを揺らす。手に持っていた拳銃が乾いた音を立て、遠くの的を銃弾が貫いた。


 例文2

 彼は血のように赤いコートを、マントのように揺らす。手に持っていた、鉄塊のような拳銃が乾いた音を立て、遠くの点のような的を、銃弾が貫いた。


 さて、どちらの方が分かりやすいでしょうか。一応、僕的には例文2の方を分かりやすく書いたつもりです。比喩も使いましたし。

 ちなみに、例文の原文は、僕の黒歴史ファイルからのコピペです。

 このように、「〜のように」などと例えるのが明喩です。ですが、あまりつけすぎると文がくどくなるので、ほどほどにしましょう。例文2中の比喩は、普通よりちょっと多いくらいです。



 次に暗喩です。

 暗喩とは、明喩の「〜のようだ」、「〜みたいだ」を使わない比喩表現です。

 例文1を参考にします。


 例文3

 彼は紅いのコートを揺らす。手に持っていた拳銃という名の付けられた鉄塊が、乾き、通り抜ける音を立て、遠くの的を銃弾が一直線に貫いた。


 少し暗喩には慣れていませんので、不格好な形になってしまいましたが、ざっとこんな感じです。要するに、「〜のようだ」などとつけない(つかない)例えなんです。

 こっちの方が難しいと思います。慣れてきたらやってみてはどうでしょうか。



 最後、擬人法です。

 擬人法とは、物事(人ではないもの)を人、又は人の動きとして例えることです。


 例文4

 風が叫んでいる。空に浮かぶ白い目が、俺という人間、いや全人類を覗く。太陽が俺たちを照らす時、一体どう思っているのだろうか。


「叫んでいる」、「覗く」と表現しました。どう思いますかね。

 僕としては、擬人法を用いると人間が何かをしているように表現できるので、結構好きです。使い勝手もいいですし。

 ですが、これもやたらめったら使うと、明喩のようにくどい文になりますので、量に気をつけてください。



 比喩表現には三つ。

 ・明喩

 ・暗喩

 ・擬人法


 比喩表現を使いすぎるとくどい文になるから注意。


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