2.世界観
こんなのでいいのかな、とか思っています。趣旨がズレないかかなり不安だったり。
第二、世界観は設定を元にしっかり固定。
ここでいう世界観は、物語の舞台を指します。1で作ったキャラクターを存分に活かせる世界観を作ることが大事です。
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1で書いたキャラクターは、文学用かラノベ用かどちらかになると思います。そのキャラクターの『設定』をフルに活かせる舞台の作り方を書くのが今回です。
主役は自分の力を全て発揮できないと映えませんからね。
まずは文学方面から。
設定例↓
川口春香
女性、十八歳
A大学生、薬学部
一人称:私
二人称:〜くん/さん
三人称:〜くん/さん
薬の知識豊富、恋愛中。
はい、前回のコピペです。せっかく設定したのでこの人を軸に練っていきましょう。
適当にジャンルは恋愛と推理の例で書いていきます。
まず、『恋愛中』という設定がありますので、恋愛小説を書きたいとしたらどうしますか?
答えは、もう一人男役を作る必要があります。いや、当たり前で、どっちかって言うと1の方に入れるべきかもしれませんが、あえてこっちで書きました。とりあえずもう一人男役を作ってみましょう(今回は書きませんが)。
さて、男役が出来たとします。ついでにこのキャラクターも同じA大学に通っているとします。
ここでもう一回問題です。
この場合、川口さんが告白しやすい舞台はどこですか?
答えは、二人の通っているA大学校周辺。更に細かく言うなら学校の屋上やら体育館裏やら教室やら……。学校以外では公園とか夜の都会でとか色々考えられますが、それは作者の気分次第ですね。
まあ、その辺はまた書いていきます。
しかし、重要なのは(どちらがキッカケでもいいですが)、好きになるというキッカケが学校であること、です。
この二人が学校以外で面識がなかったら、どうやって違いを知ることができるんでしょう。二人が幼馴染とかならばまた別ですが。
そういう意味では設定から世界観を練る方が楽です。決めるのがキャラクターが先か、世界観が先かでかなり変わってくると思います。
ちなみに推理小説が書きたい場合もまた色々あります。『薬学部』ということは薬のことをよく知っている、そうなると推理小説の定番、毒殺ですよね。
毒殺されたクラスメートの死因が云々。
その毒を扱っていた自分が怪しまれる云々。
この場合、恋愛で使った男役はほとんど要りません。何なら川口さんと刑事さん方、被害者だけで事足ります。
こんな感じで、キャラクターの設定から世界観へと移れば、ある程度書けるジャンルは選べるはずです。
また、例えば川口さんの設定からコメディーを書こうとしたら、ほとんど設定が無駄になります。こんな風に考えれば消去法で書けるジャンルが出るでしょう。
次にガゼル君の方です。
設定例↓
ガゼル・ライト
男性、十六歳
一人称:俺
二人称:〜(呼び捨て)
三人称:アイツ/〜(呼び捨て)
職業/魔法使い、〜に復讐しようと思っている。
飄々(ひょうひょう)とした性格、その割に何か否定されると苛ついて武器を振り回し始める。
またコピペ。
これは普通にファンタジーでいきましょう。
まず、ガゼル君の設定では『職業/魔法使い』とありますので、戦闘シーンが入りますね。そもそも、ファンタジーやラノベと言ったら戦闘シーン必須でしょう。
今回注目するのは、ガゼル君の性格です。
『飄々(ひょうひょう)とした性格、その割に何か否定されると苛ついて武器を振り回し始める』というのは、要約すれば『面倒な奴』でしょう。
この面倒な奴に対して、振り回される人を設定します。
あら不思議。振り回される人を数人設定するだけで、コメディー的シーンを入れられるじゃないか!
はい茶番混じりです。
しかし、ガゼル君以外のキャラクターは実際は必要です。ガゼル君の設定上、否定してくれる相手がいないと武器を振り回す性格という設定が埋もれますので。
また、数人いることで戦闘中に死亡し、そこから数ページ稼げるなんてこともありますから、そういう意味では他のキャラも重要です。
まとめ:あらかじめ決めた設定から世界観を考えると結構楽。そこから派生して他キャラクターを作ることも良し。
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