9.文学について
次回は『10.ラノベについて』の予定です。
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文学と言っても、中身は二通りあります。
純文学と大衆文学です。
個人的には、大衆文学の方が多いんじゃないかと思います。そもそも、『文学』の定義自体も曖昧なんです。
ちなみに、小説のジャンルの種類を分けると、下記の通りになります。
1.文学
1-1.純文学(芥川賞)
1-2.大衆文学(直木賞)
2.ラノベ(軽文学とも)
3.児童文学
今回は、1.の文学の項目を説明します。また、3.の児童文学はこれ(『小説の書き方』)では一切説明しません。
何故なら、あまり四十歳、五十歳でハリーポッターを読む場面なんてないからです。
「子供が読んでるから」や、「教師だから」、という理由ならまだあるでしょうが、それでも結局のところ、読む人はあまりいないからです。なので、3.については説明しません。
少し話が逸れましたね。
では、まず文学自体についてからいきます。
文学とは何か。僕なりの言葉で説明すると、「作者が自分の世界観を持ち、更に中身が濃い」ものです。中身に関しては、叙述トリックが一番いい例ですね。
で、そこから派生して、純文学へ。
純文学は、「芸術」を重視しています。
ここで芸術とは何ぞや、と思う方。そういった方々は、(多分)普通です。逆に今の一文で大体わかった人は、なんですか、芥川賞の小説を読みまくったんですか?
冗談です。
えーと、一言で「芸術」と言いましたが、それは人それぞれの感覚にもよると思います。が、僕が自分で思う「芸術」は、「人間の内面的な事実を、非SFで描いていく」だと思っています。これを読んだ方が、違う考えを持っているなら教えて下さい。
そして純文学と相反する大衆文学。
これは最初にも書きましたが、「文学」の括りに入る小説では、こちらの大衆文学の枠に入る本が多いと思います。
大衆文学はどちらかというと「娯楽性」を重視しています。
推理小説が、その典型でしょう。
コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズ、東野圭吾のガリレオシリーズ、アガサクリスティetc...
あと、ホラー小説もそうですね。僕が好きな伊坂先生(リンク系)もそうですし。
そんな感じで、一応「推理小説」も文学のジャンルに入ります。
見方や人によっては大衆文学がラノベの部類に入ることもあるかと思います。僕はもうちょっと区別できたらなと思うんですが。
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