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いい日旅立ち?

代々続く家族の職業って、その家の子供達にとってはレールとも縛りにもなりますよね・・・

さてどうやら祖父も懐柔されて異世界行きが決定した

今日この頃の真田一郎です。

こちらの世界で海外旅行すら行った事が無いのに異世界ですか・・・

家族は祖父の決定ならみんな逆らえないでしょうしね。

友人知人にはどう説明するべきだろうか?

一応ぼっちでは無いので友人知人は居ますしね。

双子の兄の太郎兄さんの結婚式にも出られそうにありませんね、

義姉さんごめんなさい・・・

弟の二郎も教職を目指すらしいが・・・

まず高校に受からないとね?

っと現実逃避してる間にもバテスト様が帰って来た様だ。

菅原道真公を引き連れて・・・


『一郎どうじゃ見事に説得して来たぞ、

そして我を崇め愛でて撫でるのじゃ』


「お疲れ様です、そしてなぜに撫でなければならないのかわかりません。

初めまして菅原道真様この度はお忙しい所申し訳ありませんでした。

私も教職の端くれとして公を尊敬しており、

お目にかかれるのを光栄に存じます」


『なに構いませんよ、私とて神の端くれとして

創造神様のお手伝いをしただけですしね、

それよりもバテスト様の世界でも

こちらの教職の人が頑張ってもらえるのなら勉学の神とも言われてる

私としても嬉しく思いますよ。

ささやかではありますが私からも加護を授けます。

向こうでも頑張って下さい』


道真公はそう言ってなにやら光の玉を一郎の胸に投げ入れ

「瞬間絶対記憶」と言う御技を授けた。

瞬間記憶と絶対記憶の複合の御技らしい、

今後一郎は物忘れしなくなり

瞬間的に見たモノを記憶出来る特技を手に入れた。


『なにか我との待遇の差を感じる気がするのじゃが?

気のせいかの、それよりも早く撫でるのじゃ』


そして一郎の膝の上にこれまた当然と座るのであった。

そして道真公はそのまま神界の自分の居に戻って行ったのであった。




「それで私はいつバテスト様の世界に旅立つのでしょうか?

出来ればせめて最後に買い出しか家族に会って行きたいのですが?」


バテストを撫でながらでもマイペースな一郎であった・・・


『すまんがこのまま説明をしたらそのまま行ってもらいコトになるのぅ、

じゃが買い物は「迷い家」の中でインターネットで出来るぞ。

家族はメールで我慢させてしまうがの・・・

それとパソコンで欲しい本とかあれば、

それが非売品や禁書でも手に取る事は出来んが

読めるようにして置う・・・

ちなみに向こうでもちゃんと通用するので

魔法を覚えたかったらパソコンで調べて覚えるのじゃな』


「そう言えば向こうの言語を憶えさせてくれるのでしたね、

ちなみにパソコンとかの電源はどうなって居るのでしょうか?

中世の初期前後の文明じゃ電気なんて認識もされてないかも?」


『電気・ガス・上水道・下水道等は

全部一郎の魔力で変換出来る様にしておる、

一郎の実家に設置した専用パソコンは

「迷い家」のパソコンと魔法的にリンクしておるからアドレスも同じじゃ、

ネットショップで買ったモノも

実家に届き一郎の名義で買ってあれば魔法で「迷い家」に届くのじゃ

「迷い家」も一郎の実家をモデルにしておくので

勝手がわかって良いじゃろう?

ただし買い物は大きさは実家のガレージに入る位の大きさのモノに限るぞ?あそこしか魔法陣を設置出来なんだからのぅ

おおよそ車両3台とちょっとくらいじゃな、

それと一郎の「迷い家」は敷地には入れるが

許可なく出れんし家も許可なく入る事も出る事も出来ん様にしてある、

「迷い家」の鍵は一郎の魔力の波動じゃから鍵も要らんしの』


「しかし実家は結構広いのですが大丈夫なのですか?

半分旧家なので土藏や道場もありますし?

たしか5000㎡は楽にあった様な覚えがありますが?

この家4軒分くらいですよ?

それを魔力で補おうものなら私が干からびやしませんか?」


『一郎は潜在魔力も高いが回復も多いのじゃぞ?

それが向こうに行けば10倍程に最低でもなるのじゃ

結構余裕じゃろうて、

この世界は魔力の素となる魔素がほぼ無いので

常に魔力はすっからかんに近いのじゃ、

じゃがこの世界の人にも魔力はあるのじゃぞ?

向こうの魔素はこちらの1万倍近いのじゃ

もっとも他の世界の中では真ん中かちょっと低いレベルじゃがのぅ、

しばらくは「迷い家」の中で魔素にも慣れぬと

いきなり外に出たら身体が魔素にあてられて気分が悪くなるじゃろうて』


『バテスト様一郎殿の「迷い家」が出来まして御座います。

後はバテスト様の加護と移動設置をお願い致します。

「迷い家の神」程度では世界を超えられませんので・・・』


『ふむご苦労であった、一郎

このまま我をお前の「迷い家」まで運ぶのじゃ。

この「迷い家」を出てまっすぐ歩けば辿り着くで

その間に一郎に言語等の向こうでの一般常識などの知識の加護と治癒と空間と念動の魔法の加護を授けてやろう。

使い方等は思い浮かべれば自ずとわかる様になってるからのぅ』


「わかりました、そしてありがとうございます。

マルコさんと「迷い家の神」様も大変お世話になりました。

向こうでも頑張りますのでまた会えればその時はよろしくお願い致します」


「いえいえ一郎さんも大変でしょうが頑張って下さい。

私達「迷い家」の主には時間とか寿命の概念が無いそうですから

今度いつかまた会える時を楽しみにしていますよ」


『うむ・・大変であろうが頑張るのじゃぞ、

我もそなたに会えたのは幸運と思い、

決して忘れぬぞ心身共に無理せずに達者でな、

バテスト様もご苦労様でした』


そして一郎は「迷い家」から出てそのまま、

まっすぐ目の前にある自分の実家そっくりの「迷い家」に入っていくのだった。



『ようこそ一郎、ここが我の世界じゃ。

そしてこの世界最初の「迷い家」じゃな、まずは門に手で触れるのじゃ

それでこの「迷い家」は一郎の家となるのじゃ』


どうやら敷地に入った瞬間に世界を移動したみたいだ、

そして門に触れるとなにかが身体から抜け出る様な感覚を覚えた、

どうやら今のが魔力ってのらしい。


「改ましてバテスト様そしてこの世界よ、

新参者ではありますがよろしくお願いいたします。

そして我が「迷い家」よ」


なにか門に触れた時からまるで温泉に浸かってる様な感覚と

身体が軽くなる感覚を一郎は感じていた。

どうやらこの世界の魔素が魔力がほぼ空の身体に貪欲に吸収されてる様だ。

(なるほどこの暖かい感覚の根源が魔素で

流れに沿って動いてるのが魔力か・・・)

一郎も一般知識の加護の知識と、

魔法の加護の知識を上手く利用出来てる様だ。


『ほぅ一郎よ敷地の庭を見てみるが良い、

お前はこの世界でも愛されてる様じゃの』


そこには庭いっぱいに光の粒の乱舞があった。


「なにやらいっぱい光の粒が舞ってますが?

あれは魔素の凝縮体ですか?」


『それで正解でもあるが、あれは下級精霊達じゃ

自我は弱く薄いが本能でここが安全な場所とわかったのじゃろう、

池には水の精霊達が、庭木には風と木の精霊達が、

庭石には土と闇の精霊じゃな、

そして至る所に光の精霊達が居るのう、

火の精霊や雷の精霊まで居るし、

流石に家の中までははいれぬ様じゃが、

庭は下級精霊のたまり場になりそうじゃのう』


ちなみにここは

大陸の端にある通称「帰らずの精霊の森」と呼ばれる場所らしい。


『とりあえず今日は敷地と家の中でゆっくりと

魔素に身体を慣らしながら休むのじゃな

世界の説明は明日ゆっくりとしてやろう。

家財道具は実家とほぼ同じじゃし

食料もとりあえずはあるのでしばらくは「迷い家」で

ゆっくりする事が最初の仕事じゃな』















やっと旅立ちました・・・

この曲聞くと京都に行きたくなるのは・・・作者だけかな?

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