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Alice in wonderland?

もふもふは正義だと思いませんか?

一郎の質問からしばらく気まずい空気が流れたのだったが・・・

なにやらマルコの迷い家に誰か来たようだ。



『勝手に上がるがすまんな、一郎とか言ったか?

その質問には我が答えようぞ。』


そこに現れたのはなぜか小学生1年生くらいの女の子であった・・・

「迷い家の神」様曰く例の別世界の創造神?らしいのだが・・・

なぜかそのまま一郎の膝の上にちょこんとさも当然とばかりに座るのだった。

さすがの一郎も普段の無表情ポーカーフェイスが多少ではあるが崩れる。

さすが創造神?である・・・

幼女?ではあるが・・・


「あの・・・なぜに私の膝の上に?」


『おぉなぜか我の本能ゴースト?がココに座ると幸せになれると囁いてる様な気がしてつい?』


さすが一郎の子供と動物に好かれるフェロモン?

は創造神?にも通用した様である。

よく見ると創造神?の頭の上にはキツネ耳?っぽいのと尻尾もあるし・・・しかももっふもふである思わず一郎も

いつものクセでついつい撫でてしまっている・・・


『おぉう、これはこちらで言う所の極楽と言うヤツじゃのぅ

我の本能ゴースト?が囁く通りココに座ると幸せになったのぅ』


なにやらすっかり溶けてしまって元からあったのか疑問の威厳?も溶け落ちてしまった様だ・・・



『う・うむ・・まぁ撫でられるのは後回しにしてだな、

今回の計画が神の反則じゃないかと言う話じゃったの、

実はこの世界も今までに何回か神によりこの世界より上位世界、

まぁぶっちゃけるとココの世界は人の世界では最上位での、

さらに上の神の下位世界より何度となく

文化や文明の流出をしておるんじゃよ

上位世界よりの流出で文化や文明のきっかけと言うものは

生まれるのじゃよ』


それでも膝の上から移動せずなにかを取りなす様に説明をし始めたのだが・・・

神の威厳とか色々ぶち壊しである。


『あと我のこの姿は我の世界が成長せんから

我も成長出来ないのじゃ

もうこちらの時間で10億年くらいこのままの姿でおるのじゃ・・・

世界の成長が無いから我も成長できず下級神も創れず

我の世界の宇宙の真理バランスが崩れかけておるのじゃ・・・』


「宇宙の真理バランス?とはまた、なにやら物騒な感じがしますが?」


どうやらその世界のほぼ中心のその星は

本来なら一番文明の進んだ星になる予定だったらしいが

魔法文化が発展したため科学文化や文明が発展せずに

まわりの星系の文明の発達に置いてけぼりにされてしまい

最終的にはその星をめぐっての

対銀河系レベルの宇宙戦争が起きて、

宇宙そのものが滅びその余波で世界が滅ぶ確率が

異常に高くなってるらしい。


『そこで一郎に科学文化の触りと現代文明の触りで良いので

この様な「迷い家」を使って

我の世界に間接的にでも伝えて欲しいのじゃ、

きっかけがあれば多分この世界の様に文明が開花するじゃろうし、

世界の滅亡も回避されるやもしれぬ、

もちろん「迷い家」の様なモノであって

「迷い家」そのものでは無いから出入りも自由に出来るし

この「迷い家」の様にも出来る』


「しかし貴方様『我の名はバテストじゃ』・・・

バテスト様の世界は剣と魔法と亜人と魔物の世界でしょう?

私の様な平和ボケした日本人では瞬く間に死んでしまいそうですよ?

言葉や文字もわかりませんし

向こうの文化や習慣、常識も理解出来ないでしょうに?

無理では無いですか?」


見た目は無表情に落ち着いてる様で必死の逃げをうつ一郎であった。


『大丈夫じゃ言葉や文字は

あの星のものなら古今東西あらゆる文字や言葉がわかる様に

一郎の魂に刻んでやろう、

それに下位世界に行くのじゃから、

あちらではそのままでも

今の10倍程度の筋力と耐久力や瞬発力が自然と備わるじゃろうし

一郎には魔法も魂に詰め込んで置くので魔法も魔力を気にせずに使いたい砲台・・・

もとい放題じゃ特別に治癒と空間と念動魔法も付けて置こう、もちろん知識もな』


しかし一郎は回り込まれた・・・


「たしかに向こうの書籍には興味はありますが、

私は現代文明の趣味の書籍が無ければ死んでしまいます

特に今読んでる続きものの小説とか現代人の私に

パソコンやインターネット等の無い生活は耐えられませんよ」


そしてこれだけ言えば諦めてくれるのでは?

っと無茶ぶりをして逃げる一郎。


『ならば一郎の「迷い家」

にインターネットとパソコンを設置してやろう・・・

それでどうじゃ?

異世界の情報はちゃんと文字化けなりでカット出来るし

通信販売は元の住所で届くように設定もしてやろう、

ただし専用のパソコンを家族に渡して置くので

それで一郎の家族間ならメールのやり取りも出来る様な仕様でどうじゃ?

さらに我を撫でれる権利までやろう』


結果:創造神まおうからは逃げられない。


「最後のはどうでも良いですが・・・

私の家族が納得しますかね?・・・しそうだけど・・・

なぜにそこまで私に拘るのかはわかりませんが

家族を納得説得出来れば私も覚悟を決めましょう」


『「言質」は取ったぞ?

上級神への言霊じゃから取り消しは出来ぬぞ?

もし我を謀ったならば一郎は永遠に我を愛で撫でる存在にしてやろう』


なにやら微妙に怖いのかどうかわからない

捨て台詞を残してバテストは膝の上から消えたのであった。


「一郎さん、貴方も結構な無体を致しますね・・・

仮にも創造神様ですよ?

私なんか関係も無いのに目も向けれませんでしたのに・・・

やはり貴方は来るべきして「迷い家」に来たのかもしれませんね」


『我も創造神様しかも名前持ちの異世界の世界神様など

めったに尊顔出来ぬのに・・・

やはり一郎はあちらの世界の

「迷い家の神」に成る器なのかもしれぬのぅ』


なにやら一郎に対してのマルコや神様の評価が

厳しい気がする一郎であった・・・

そして微妙な重い空気の中一郎のスマートフォンが鳴り出した。




「ちょっと電話の様です失礼しますね

〈はい真田ですが?どちら様でしょうか?

『我じゃバテストじゃ今一郎の実家からじゃでは家人と変わるぞい』

〈一郎か儂じゃ今神様達から事情は聞いたぞ。

異世界で文明や文化を伝える仕事じゃそうじゃな、

一郎も儂の孫ならば異世界であろうとも、

世のため人のために立派な教師魂で乗り切れば良い、

先ほどバテスト様と菅原道真公が来て

異世界での教育を一郎に来て頂きたいと言われてな、

半信半疑であったが神様の御技を目の前で見せられて信じる事にした。

神様に請われて人にモノを教えるなど教職の本懐じゃ、

気合を入れて頑張るが良い

お前の母や儂の息子もお前の立派な旅立ちを祝福しておるトコロじゃ

兄の太郎も教職の身として身内の誉と喜んでおったぞ、

そして二郎もお前に見習い教職の道に進むと言っておったわい、

しかと頑張るのじゃぞではバテスト様に変わるぞ〉

『どうじゃ一郎しかと説得し納得させたぞ、

今から其方に戻るからの』」


「ちょっとバテスト様?もう切れましたか・・・

どうやら祖父とバテスト様からでしたすぐに戻って来るそうです」


一郎の異世界行きが決定した瞬間であった・・・

ただし無表情であったが・・・


ちなみにバテストと菅原道真公が見せた神の御技は

家族の見た目の若返りと金銀財宝を迷惑料として

その場で創り出したのを渡した事であった・・・

しかし祖父だけは名誉な事だけでも十分と

若返りはしたものの財宝には手をつけず

一部の財宝を家宝として神棚に祀り

毎日家族と孫の無事を祈るのが日課になったそうだ・・・












うさぎさんは逃げますがキツネさんは膝に乗ってきます・・・

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