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プロローグ?

とある孤島に務める青年教師がある日突然神隠しに?

神隠しにあった青年教師のこの後の人生は?

そして神隠しとはどう言った事なのか?

「はて?今日はやけに霧が深かったが・・・道に迷ったかな?」


都心の某国立大学の教育学部を出て教師歴早3年、

離島に赴任して今日でもう一ヶ月目でもあるのだが、

よもやこの歳で迷子になるとは・・・

小学校中学校合わせて15人の生徒に知れたら・・・



「確実に島全体での笑い者になってしまいますね・・・

こんな小さな狭い島なのだから・・・」


日本本土より離れるコトわずか1.5Kmの小さな離島であり学生時代に1回だけ来たコトのある

もちろん、この島は言うまでもなく過疎化しつつあるのだが・・・

なぜか彼の気風にあったのんびりとした良い島であった。

島で教員不足での募集を聞きつけた彼は気づけば、

募集案内を受けてた程である。



「それにしても、いくら朝早いとは言え異常に霧が深いような?」


なにせ島をすっぽり覆うくらいの深い霧であるが、

5メートル先も見えないのはこの島でも珍しかった。



「せっかく朝早くに出勤したのに、これでは逆に遅刻してしまいそうですね」


しかし彼はマイペースであった・・・

3代続く教職の家庭で育った彼は基本焦るとか急ぐのには無縁の男であった。

祖父曰く「教職に就く者ならば文武両道冷静沈着であり生徒達に焦りや不安は見せてはならん」

と、幼い頃から精神修行と合気道をやらされた彼は高校生になる頃には

表情や態度が表に出ないので仲間内からも

ミスターポーカーフェイスと呼ばれる程であった。

実際は人並みに感情も動くのだが表に出なくなってしまっているのであり、そのくせ世話焼きであり

(3兄弟の次男で歳が離れた弟が居る為)子供好きでもあるのだ。

実際に親戚の年下の従兄妹弟達には、

なぜか妙に慕われてたし、ついでに動物にも異常に好かれてたのであるが・・・

大学時代は近所の公園でベンチでのんびりと趣味の読書をしてたら、

いつの間にか子供と犬や猫に囲まれてた事も多々あった・・・

友人曰く「子供と動物を引き寄せるフェロモンでも出てるんじゃ?」

ともで言われる程であった・・・

もちろん、そのまま読書も出来る訳も無く

子供といっしょに動物達とたわむれてしまったが・・・

本人曰く「子供や動物の純粋な期待の眼差しには勝てないでしょう?」であった・・・



「このままでは遅刻しそうですが・・・

登校してくる生徒達が危険かもしれませんね」


そろそろ生徒達の登校時間になりつつあった為一応学校に注意喚起を学校側からもしてもらおうと

スマートフォンで連絡を入れようとしたのだが・・・



「ふむ・・・なぜか圏外になってますね?

この島内で圏外の地域などあったのでしょうか?」


この孤島は陸地から1.5Kmと微妙な位置の為に

船舶無線や電話の中継基地がある程なのだった。

少なくとも学校のある島民の密集するこの地域である、

この場所は圏内のハズである。

彼の住む教員用の住宅(島の空家)から学校までは1Km程の一本道で住宅地側に向かって進んでたのである。



「そう言えば本を読みながら出勤してましたが・・・

いつもの商店街を見かけなかったような?」


あくまで無表情でマイペースである・・・

今の彼を見ても10人中10人が困ってる様には見えないが彼は困ってしまっていた・・・



「とりあえずこのまま直進してみましょう、

一本道ですしそのうち誰かに会えるかもしれませんしね」


彼はココに留まってて居てもしかたないとスマートフォンをしまって歩きだしたのであった。

しかし霧は深いまま晴れる気配は無かった・・・

そしてある事に気がついてしまった。



「港の朝のサイレンが鳴る時間なのに鳴らない?

なにかあったのでしょうか?」


そうこの島は港に缶詰工場が隣接してて

朝の8時に工場始動時間のサイレンが鳴るのが常であった。

平日ならば必ずなるハズのサイレンが鳴らないの気がついたのである。

朝のサイレンを聞いて登校し始める生徒が居る程重宝してるサイレンがならない事に疑問を持ちながらも、

そのままマイペースに歩き続けるのであった。












前作「星に願いを・・」がストックそのままに煮詰まったのでつい・・・

このまま次回サブタイトルをトワィライトにするべきか悩んだ・・・

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