第六話 拠点
5/16 漢字変換率修正
5/25 誤字修正
初戦を無事勝利で飾り、負傷個所の修理も終えた三人は一度現実へと戻るために街へと向かって移動を開始した。未だ戦い足りないエレノアが騒ぎはしたものの、明日以降も時間は沢山あると何とか二人掛りで説き伏せる。
さてそのログアウトだが、『鋼鉄の新世界』はロボットを軸とした作品のため、ファンタジー系とは色々と勝手が違うことが起こる。その一つがログアウトだ。身一つで済むといったゲームとは違い、機体を所持している都合上色々と制約が生まれる。ログアウト自体はどこでも可能だ。但し、許可された場所以外だと機体がその場に留まり、六時間が過ぎると機体の所有権が剥奪される。この辺は死亡時と条件が一緒だ。
その許可を受けた場所は開始時点では二つ。NPCが経営する整備工場への委託か、それとも拠点となる建物の購入かだ。
委託のメリットだが、預ける都度支払いが発生するので金銭的な負担が少ない。活動場所を簡単に変えられる。後は機体整備を頼めること。
そしてデメリットの方は、受け入れ数に制限があるため、必ず希望の所が使えるとは限らない。場所によって整備の腕の差が生じること。
購入のメリットは、人数が増えても制限範囲内なら問題が無い。
デメリットは、購入費以外にも保有費が掛かり金銭負担が多い。整備をするにはメカニックと設備が必要。活動拠点を簡単に変えられない。それと実はもう一つあるのだが、開始直後の今現在は明かされてはいない。
「自分の要望としては購入にしたいんですけど」
「開始直後からか……」
開始早々の購入にキースは一瞬難色を示す。
「そのことなんですが……」
ビエコフは自身が購入に至る思考になるまでの過程を説明していく。
まずデメリットである整備に関してはメカニックであるビエコフがおり、設備も重機付のトレーラーで可能となる。活動拠点に関しても、序盤はある程度行動範囲が限られるので、現状ではそれ程大きな問題とはならない。
そして一番の要因は、整備工場に預けるとプレイヤーが整備することが出来なくなる仕様だった。料理屋に入り、自炊させろというようなもので、普通に考えると極当たり前の設定だ。しかし、メカニックを志望しているビエコフからすると大問題となる。
「スキルを上げる機会が激減するのはちょっと……」
「確かにそれは大きな問題だな」
ビエコフの話を聞くにつれ、キース自身も当初の考えを徐々に改めるようになっていった。
「安い所を探せばいけると思うんですけど。どうですか?」
「取り敢えずはどの位掛かるか調べてみないといけないが、なんとか俺達でも手が出る所を頑張って探すか。エレノアいい加減戻ってこい」
説き伏せはしたものの、未だ拗ねて機嫌の宜しくないエレノアに再起動を促す。
「えっ、何、どうするの?」
「これから拠点を探しに行くぞ」
「わかった。綺麗で広い所ね」
「いや、安くて二機収容出来る所だ」
情報収集をするなら街の中心部だろうと、未だ森林の木々が視界の大半を占める中、舗装もされていない街道をトレーラーで一路街へと帰っていく。
「えー、こんな所より、あっちの方が良かったよー」
「あっちはその分高いんだよ。こことは桁が二つも違うんだぞ。そんなもん払えるかっ」
未だ納得しておらず、ぶつぶつと文句を言うエレノアを宥めながら購入した拠点へと向かっていく。
購入した場所、より正確には購入が出来た場所は街の一番外側に位置する区画の建物だった。そこはキースの機体を受け取った場所と位置こそ違うが、同系列といっても良いエリアである。価格も何とか支払い可能で、保有費も多少頑張れば維持出来る範囲に収まり、三人でならギリギリ出費に耐えられる金額的には優良物件だった。
「ここかなり古い建物ですけど、手が出ない金額じゃないですし、なんで誰も買わなかったのでしょう?」
条件的にもダメ元で探していた筈が、掘り出し物といってもいい物件を見つける事が出来た。そのことに疑問を生じるが、そこにはそれ相応の理由があるため安くなっているのだ。
一つは交通の便だ。街はかなりの広さがあり、街中でも徒歩での移動は距離的に正直きつい。かと言ってARPSでの街中の移動は禁止されている。キース達には多少不便とはいえ、トレーラーという移動の足があるのでその点は問題無い。では他のプレイヤーはというと、郊外からの移動はバスやタクシーの使用を余儀なくされるため、少しでも中心部に近い位置に拠点を構えようとしている。
今後余裕が出てくれば違うだろうが、開始直後に金を掛けて車を買ったり、運転のために七個しか取れないスキルの一つを潰す人はいない。
もう一つは収容制限だ。当然多い方が一人辺りの負担が少なくて済む。見つけたのは機体収容制限が三機の所だった。一チームの最大保有数は六機。そこで三機用というのは、非常に中途半端な物件だったのだ。
「色々あるんだろうが、俺達的にはラッキーだったな」
「あっちは新築だからこんなにぼろっちくないし、五階建てだから一人ワンフロア使えたし、それに何と言っても屋上があるのよ。そこから見える景色が……ってキース聞いてる?」
「はいはい、分かったから。とにかく一度中に入ろうな」
余程気に入っていたのか、頻りと前に見た物件の話を続けるエレノアをトレーラーから降ろし、建物の前まで向かっていく。
「キースさん、アイバン入れるんで中から扉開けて貰えますか」
後ろのトレーラーの窓から顔を出したビエコフから声が掛かる。
「分かった、今から開けるよ。ほら、行くぞエレノア」
「全く二人して、私の要望なんてちっとも聞いてくれないし……」
購入時に貰った鍵を使い、鉄扉に付いている通行用の小さな扉を開ける。すると暫く放置されていたのであろう埃の匂いを感じ取る。扉を潜ると直ぐ脇の壁面に、鉄扉開閉用の装置が入った小さなボックスが備え付けられた。それをトレーラーを向かい入れるために開放の方へと動かす。
一瞬鉄扉が震えると、軋む様な音を立てながら鉄扉が少しずつ開かれていく。
トレーラーを中へと入れた三人は、自分達の購入した建物を確認する様に眺めて行く。
建物自体は平屋建ての大きな倉庫だ。壁はかなりの年月を感じさせる赤茶色した煉瓦造り。入口は金属で出来た両開きの引き戸。非常に重く、動かすには開閉装置を使わずに、人力での開閉は無理そうだ。中に入るとまだ何も無いガランとした空間。土床に天井の採光窓から差す光の中、埃がキラキラと舞っている。広さはARPSが三機と運搬用車両が入り、更には整備用機材を置ける余裕も若干残る。天井にはチェーンブロックを吊るせるレールも二本平行に通っている。一番奥にはちょっとした居住スペースもあり、外壁ではなく、倉庫内を見渡せる内側の壁に窓の付いた六畳ほどの小さなキッチン付の部屋。それに隣接してトイレとユニットバスまで付いていた。
「これで一先ず活動拠点が出来たな。金が貯まったら、椅子とか買って来ないと」
「はい、これで思う存分弄り倒せますね」
「何か二人だけ満足しちゃってさ……」
「次買う時はエレノアの好きな所で良いから機嫌直せよ」
「絶対だからねっ」
何とか無事拠点を確保した一行は一旦終了とするべく、ログアウトし現実へ帰還した。
現実へと意識が切り替わった国光はヘッドセットを取ると、目の前には既に戻っていた健が立ちあがって身体をほぐしていた。
「早いな。お疲れ」
「お疲れ様でした。初日から結構長い時間潜ってましたね」
「そうか?」
そういって、部屋にある時計に目を向けると午後七時を回っていた。どうやら九時間もの間あちらの世界へ行っていたらしい。
「おお、こんなに行っていたのか。でも丁度飯時のいい時間に戻って来たな」
「物足りないわよ。まだ一機しか倒してないじゃない」
遅れて戻って来た未沙がベッドに腰掛けながら、また不満を言い始めた。
「初日なんだから、切りが良い所でやめないと際限が無くなるだろ。それに飛ばし過ぎると後が続かないぞ」
「じゃあ、夜にもう一度入るわよ」
「いや、姉ちゃん明日にしようよ。今日は一度ネットで情報とか集めた方が良いって」
初日としては非常に無難なプレイだったといえよう。機体を受け取り、ギルドの登録を済ませ、初戦を経験し、拠点も確保出来た。
ただ当然世の中は広く、またゲーマーと呼ばれる人種には人とは違ったことを率先してやる人も多い。初日にどれ程の情報が外部で集められるかは正直解らないが、一度試してみるのも悪くはないだろう。
「じゃあ、明日からは夜も入るからね」
「分かったから。明日"は"夜もやろうな。で、二人はこのゲームどうだった?」
何とか未沙を納得させると早速初プレイの感想を聞いてみる。
「まだ一戦しかしてないけど良い感じよ。こう、自分の思い描いた通りにちゃんと動いてくれるし」
「自分はまだやれる事が少ないけど、期待感は凄いありますね。実際に機体を間近で見て触っていると、早くばらして弄りたい欲求が……」
「健、目が怖いわよ……」
狂機体整備者の様な恍惚の表情を浮かべる弟に対し、姉としては複雑な心境で眺める。
「二人共満足出来たみたいで良かったよ」
「そういう国光はどうだったのよ」
未だ戻って来ない弟を放って置き、話を振った国光自身の感想を問いただす。
「俺か? 最初のOPには戸惑ったが、正直想像以上に自分で操縦するのは面白かったな」
「そう、ならいいわ」
国光から好感触の返答を聞き、未沙も自身の手柄のように満足げに肯いている。
「じゃあ、明日からは各自自分の部屋からで良いよな。十時に拠点集合って事で」
「解りました」
「遅れるんじゃないわよ」
ようやく戻って来た健も含め、明日の待ち合わせを決める。
こうして三人のVR体験初日は、ゲームに関しての好感触と充実した満足感に包まれ終了した。
翌日は十時の約束ではあるが、八時には起床し食事やシャワーなどを済ませ、万全の状態で約束の時間を待った。例年の夏休みでは、昼過ぎまで寝ていることもままある状態だったが、今年はそうもいかないだろう。特に今日は夜も再び入る約束をさせられていることだし、気合いを入れて掛からねば。そんな無駄に気合を入れ国光は、約束の時間五分前に拠点へと向かって潜り始めた。
「おはようございます」
「遅かったわね」
到着早々、既に来ていた二人から挨拶を受ける。
「おはよう、二人共早いな。まだ約束の時間の前なのに」
拠点に三人が揃った時点で、まずは昨夜各自が収拾した情報の共有を図る。
当然のことながら初日のまだ早い時間でやめたせいか、あまり多くの情報は出回っていなかったが、それでもいくつかの貴重な話を集めることが出来た。
曰く、ソロでの生活はかなり難しいとのことだ。自分達は三人で始めているので、あまり関係が無さそうだがそれでも貴重な情報だ。ここでは魔法やポーションなどのお手軽な回復方法が存在しない。更には、かなりの破損が前提のゲームデザインになっていそうだ。なので、初期におけるMOB狩りでも破損によって、収益がマイナスになることも多々あるらしい。そして早くも死亡体験をした人もソロの中には何人もいて、機体の再購入資金が足りずキャラを作り直している人もいるようだ。そして作り直した殆どの人達が、ゲーム内の掲示板でチームメンバーの募集を掛けている。
「やっぱり、死に戻りをすると金銭的に立て直すのが難しいみたいだな」
「そうですね。ただある程度の損傷は前提みたいなゲームですから、一応一機分の購入予算は早めに溜めた方が良さそうですね」
「でも、一機百五十万から百八十万Yもするんだよ。昨日一機倒しても一万二千Yしか入らなかったのに」
補修費用を払いつつ機体資金を捻出するには、自分達に適した狩場を早期に発見しないといけない。
「それもだが、後は殆どの人がチームを組み出したか……」
「自分達に関わることだと、今後メンバーを増やす際ソロや少数で活動してる人が少ないと難しそうですね」
三人で始めてはいるものの、誰も三人のみでしかプレイしないとは思ってはいない。気が合う人がいれば、チームに入れるのも吝かではない。現に今の構成だとスキルや機体のグレードが上がっても、かなり苦戦を強いられる場面は多いとキースなどは昨日の戦闘から感じ始めている。かといって、そのためだけにメンバーを増やすのも本末転倒だと思い口に出してはいないだけだ。
「まあ、引き抜きはトラブルの火種になるから遠慮はしたいな」
「別に私達三人のままでもいいじゃない」
「今はそうだね。良い人がいたらってことで、いいんじゃないですか」
話題が一区切り付いたのを見計らうと、ここでキースが昨日の経験から一つの提案を投じる。
「あのさ、実は機体の色を変えたいんだけど……」
「あー、それは自分も考えていました」
「私も色変えるー」
『鋼鉄の新世界』ではエリア毎に迷彩指定色が設定され、指定色及び類似色には隠蔽判定や照準などに様々な影響が生じる。
現状ではカグツチ壱型のライトグレーは街中だと指定色に入るが、他では受けられない。スヴァローグⅡのマットブラックは、森林部では多少恩恵を受けられる程度だ。更にビエコフの銀のトレーラーに至っては問題外だ。
「少し調べたんですけど、塗り替えに関してはアイバンに付いてる重機でも出来るみたいです」
ビエコフによると重機には機体の塗り替え機能も有り、荷台に機体を仰向けに乗せて色を指定したらアームで勝手に塗っていくらしい。しかもその状態でキチンと背面も塗れるとのこと。ただ初期の状態では使える色数が少なく、塗り分けや迷彩などのデザイン塗りは出来ず、単色塗装だけだ。その辺は今後塗装チップを購入することで増やせるらしい。尚、塗装には塗料がなぜかいらない仕様だ。
「今はまだ十色程度の色しか有りませんが、明度と彩度を弄れるのである程度の再現は出来るかと」
「でも塗料不要とか、流石ゲームって感じだな」
二人がそんな現実との違いについて痛感している後ろで、エレノアは一人思いつめた様な表情で唸っていた。
「あんまり触れたくないが、さっきからどうした?」
「えっ、どっちにしようかなって」
「まだ、あまり多くの色が使えないからね。シュネイックは街以外は森と草原なんだから、それに合わせてアイバンはカーキグリーンぽくするつもりだよ」
街内進入禁止のため、今は市街戦を想定しなくて済む。だから街外の迷彩指定色である緑色系統を選択するのが一般的だ。
「俺もグリーン系で頼むかな」
「私も別に濃い緑色で良いよ。ただ肩を赤くするのが公式の右が良いか、塗り間違えた左が良いかで迷ってるだけだから」
「なんでそんな目立つ事しようとするんだよっ」
「いいじゃない。肩位ならそんなに不利な判定喰らわないわよ。全身塗って三倍速くなろうなんて思ってないから安心して」
三倍速信仰は兎も角としても、指定色を外した派手な色も無意味という訳ではない。判定が不利になるといってもそれが勝敗の全てでは無く、更に戦闘時に於いては目立つということはそれだけで狙われる。なので、暗にその様な状況下であっても潜り抜けられることを示すと共に、他者から強者として見られることにも繋がっていく。と、もっともらしく語ってみたが、やはり一番の理由は他者との差別化と目立つためである。
結局トレーラーはカーキグリーン、カグツチ壱型とスヴァローグⅡの二機はダークグリーンにそれぞれ塗り直された。因みにカグツチはビエコフが渋々左肩を赤く塗ってあげ、出来上がった機体をエレノアが満面の笑みを浮かべ満足そうに眺めている。
機体の塗り替えも無事(?)に終わり、取り敢えず一行は昨日の続きをするべく、郊外の森林地帯へ山賊を探しに出掛ける。
「もー、あちこちから好き勝手に撃って来てー」
――早めに片方を潰さないと、このままじゃ不味いぞ――
「解ってるわよ」
相手は昨日と同じ80式機体。ただ昨日と違い今日は二機を同時に相手にしている。
森の木々を上手く遮蔽に使い片方へと接近を試みる都度、背面をもう片方に狙われ近づく事が出来ずにいる。そうこうしている内に徐々に被弾が増えて、破損が問題となる状況へと追い込まれていく。
――損傷率24% 左手の盾がそろそろもたない。それと右足の膝の可動部も先程の被弾の影響が出始めている――
「こいつら倒せれば、ビエコフに迎えに来させるから大丈夫。そろそろ勝負掛けるわよ」
もう何度目かとなる左の敵へと接近を試みる。するとリプレイのように右側の敵がまた背面を狙ってくる。今度も背面に被弾を受けそうになるも、機体は直前に木の陰へと消え銃弾だけが幹へ吸い込まれていく。前回までとは違い、今回は樹齢が数百年は経っているであろう大木が両者の間に存在した。その大木を利用するべく、エレノアは今までと同じパターンで攻撃を仕掛けていたのである。
ようやく上手いこと相手を引っ掛けることが出来、敵への接近に成功する。
「今までの倍返しにするんだから」
――背後よりもう一機が向かって来たぞ――
挟み打ちを避けるべく一撃で仕留めようと、正面から撃ってくる銃弾を盾で防ぎつつフェイントを掛けて懐まで入り込む。相手がマシンガンからロッドへと攻撃を変え、ロッドを持つ左手を振り降ろしてくる。頭部へと迫り落ちて来るロッド。直前に右腕でロッドを持つ相手の腕にぶつけて攻撃を止めると、そのまま左の盾の先を操縦席へと当てる。
「これで終わりよ」
言い終わると同時に左盾に付くパイルバンカーが相手を貫く。崩れ落ちる機体を無視し、今度は背後から来る敵を迎え撃つべく機体を反転させる。
味方がやられたことに気付き距離を取ろうとするも、既にローラーダッシュを掛け急襲していたカグツチに対し間に合わず、あっさりと接近を許す。カグツチはそのままの勢いを生かして80式にタックルを仕掛けた。相手の不意を突けたせいか、転倒させる事に成功する。転倒させた相手に馬乗りになると、カグツチはおもむろに右手を振り降ろす。一度胸部に打撃を加えるも、敵はもがきこちらへとロッドを向けて来る。
「しぶといわね。あーんぱーんち」
再び振り被った右腕がそのまま胸部へと突き刺さると、ロッドを持ち上げてた腕が地面へ落ち、敵機体が停止した。
「終わったー」
――今回は今までになく被害が酷い。最終損傷率が27%、盾も大幅な修復しないといけないし、最後のタックルで右膝の関節部も……――
「あーあー、もう済んだことをぐちぐち言わない。膝が壊れたなら、ビエコフに迎えに来て貰わなきゃ」
まだ自走は可能だがこれ以上の負担を抑えるべく、トレーラーに迎えを頼む。
但し、到着までの間GARPによる今回の反省会と損傷回避についての講義が続くことになった。




