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ロドス騎士団と吟遊詩人とオスマン帝国の皇子

掲載日:2025/12/19

クリスマスが近づく アドベントの時期


夜ともなれば、ロウソクの灯りで街の煌めきが見て取れる。

ギリシア、地中海の美しい歴史ある島

ルーブル博物館に飾られるニケの彫像が後に見つかった島


ロドス島にあるロドス騎士団、聖ヨハネ病院騎士団の建物の一室

客人用の豪華な部屋


一人の若い異国…オスマン帝国から逃れて来たジェム皇子


皇帝の座の争いに破れ去り、エジプトに

次には敵であるロドス騎士団の元に逃れて来たのだ


なお

歴史上…生き延びて此処に来たオスマン帝国の皇子は

彼一人である


窓の外からは教会の鐘の音にクリスマスのミサの歌声


「もうすぐ、クリスマスなのだな」

「皇子さま、珍しいですか?」吟遊詩人が聞く


「いや、イスタンブールでも教会はあった

啓典の民の宗教は認められている…」


「お食事をご用意しております…ジェム皇子」


「祖父のアフメト二世はコンスタンティン帝国を滅ぼし都コンスタンティンノーブルをイスタンブールに変え

更にはロドス島を制圧する為にロドス島で騎士団と戦ったが」


「ええ、激しい戦いでしたね、ピエール・ドービュッソン総長はどうにか無事に物量と激しい猛攻を退け、身体に5箇所の大傷を受けましたから」


「吟遊詩人、お前、見て来たように言う」

「はい、見てきましたから」


「シオン…吟遊詩人のシオン、青い瞳の魔物」

「はい、魔物のシオンは長生きですから」


「今、敵国の皇子である私が彼ピエール・ドービュッソン総長に世話になっているな…」


「はい、総長は世話好きですから〜フランスの方に

皇子の為に豪華絢爛なお城を建設中ですよ~


ブルガヌフ城に特別なジジムの塔というのを〜」


「あ、ハマ厶(蒸し風呂)も必要ですね~」


「……」

「ジェム皇子の詩人としての才能も有りますし 感動してたみたいですね」


「何より、兄君のバヤジト二世は割合に穏健派で

交渉については


ピエール・ドービュッソン総長、グランド・マスターは

それは素敵過ぎる悪役のような笑顔をしながら


人質の貴方の莫大な身代金をむしり取り、今後の戦の抑止にも繋がってますので〜」

にこやかに吟遊詩人なシオン


「付き人達に生き延びた…連れて来た者達の世話までしてくれている」ジェム皇子


「故郷は懐かしいでしょう」「そうだ」


「とても、憎い敵の者なのに大切には扱われているな」ジェム皇子


「…教皇様も貴方様に会いたいそうですよ」シオン


「ボルジア家の高い位の司祭さまも」


「……」


「クリスマス、アドベントの時期は

癒しと祝福の奇跡の時間です 皇子」


「間もなく食事です オスマンの料理にクリスマスの料理」


「今日も皇子様にも他の皆様にもご馳走です」


「赤ワインの煮込みも…まあ、よろしければ」


◇

クリストプスモ

「キリストのパン」と呼ばれる、十字架の模様を付けた甘いパン


地中海の産物 様々な果実、魚の料理


ブッフ・ブルギニョン牛肉の赤ワイン煮込み


コック・オ・ヴァン雄鶏の赤ワイン煮込み


エスカルゴ・ア・ラ・ブルギニョン

エスカルゴ(食用カタツムリ)のブルゴーニュ風


パン・デビス

スパイスとハチミツを使った焼き菓子で、「スパイスのパン」


ポワール・オ・ヴァン・ルージュ

洋ナシの赤ワインコンポート


ラザニア

レンズ豆のスープ


オスマン帝国の料理 羊肉のケバブにビラフ


フムスとババガヌーシュ

豆やナスを使ったペースト


ヤプラク・サルマス

ブドウの葉で米や香草、挽肉を包んで煮たもの(ドルマの一種)


パストゥルマ

特製のスパイスをまぶした牛肉の塩漬け


アナ・イェメクレリ 主な肉料理


フンキャル・ベエンディ(スルタンのお気に入り)仔羊肉の煮込みを、焼きナスとチーズを混ぜた滑らかなピュレの上に盛り付けた料理


カズ・ケバブ

ガチョウの丸焼きなど



イチュリ・ピラフ

米 松の実、カラント、スパイス、刻んだハーブ、肉片などを混ぜて炊き込んだ豪華な炊き込みご飯


タウク・ギョウス

鶏の胸肉を細かく裂き、牛乳、砂糖、米粉と混ぜて冷やし固めた甘いプディング


タトルラル(デザートと菓子)


ギュル・タトルス(Gül Tatlısı): バラの花の形に似せて焼いた菓子をシロップに浸したもの


メヴェ・タトルス

ドライフルーツのシロップ煮。アプリコットやイチジクなどをナッツで飾り付け


バクラヴァ

ナッツを挟んだ薄いパイ生地をシロップに浸した甘い菓子


ムハッレビ ストラッチ

米やミルクを使ったプディング


スープや煮込み:


小麦、米、豆類、ドライフルーツなどを使った

アシュレ(ノアの箱舟の食べ物とも呼ばれる)


フルーツを煮詰めたホシャフ コンポート


ギリシア料理のロドス島の料理


スブラキ

串刺しにして焼いた肉(豚肉、鶏肉など)

ピタパンに

野菜やヨーグルトソースのザジキと一緒に挟んで

※ザジキ

ヨーグルトにキュウリ、ニンニク、ハーブを加えた爽やかなディップ


ドルマデス

ブドウの葉で米やハーブ、ひき肉などを巻いたもの


レモニ・チキン

鶏肉をレモンとオレガノ、オリーブオイルでマリネ後、オーブンでじっくり焼き上げる


ロドス島のクリスマスの菓子


メロマカロナ   

オレンジ、シナモン、クローブなどのスパイスを効かせた生地を焼き、熱い蜂蜜シロップに浸し、砕いたクルミをまぶした焼き菓子


クーラビエデス

アーモンドとバターがたっぷり入ったショートブレッドのようなクッキー

粉砂糖を雪のようにまぶしたお菓子。

クリスマスや新年に、幸運を願うもの



◇ ◇ ◇

アフメト二世は東ローマ帝国コンスタンティンノーブルを船団を陸路で運ぶ、物量での猛攻で攻め落とし各地を手中に 


その後、ロドス島にも戦を仕掛けますが、

この時の総長

ピエール・ドービュッソン総長はこの侵略をどうにか退けます


アフメト二世→バヤジト二世→冷酷王セリム一世

→※スレイマン大帝(ロドス島の攻略成功)となります


※ジェム皇子はバヤジト二世の兄弟


◇ ◇ ◇

ジェム皇子の保護については

ロドス島ではまだ危険だと総長は判断


ドービュッソン総長は

教皇インノケンティウス8世と交渉

騎士団の安全保障と年金受け取りの権利を維持したまま

教皇庁(サンタンジェロ城)へ


教皇の権威を利用して対オスマン帝国の十字軍を計画する意図も


ジェム皇子は教皇庁で数年間を過ごしますが


1495年にイタリアに侵攻したフランス王シャルル8世の手に渡った直後、ナポリで謎の死を遂げます




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