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第七十四話 お願いをするわたし (殿下サイド)

わたしは、内政に力を入れていた。


国民に豊かになってほしい、その気持ちを強くもって政務を行っていた。


しかし、最近、内政についての難しい問題が増えてきていて、それを解決するのに苦労することが多くなっていた。


わたしの周囲にも優秀な人材がいて、一生懸命努力してもらっているが。このままでは回しきれなくなってきそうだった。


そういう時に、わたしはセリフィーヌさんと出会った。


セリフィーヌさんは、ラフォンラーヌ公爵家で公爵付補佐として、父公爵に助言をし、領地を豊かにしていたそうだ。


そのことを聞いたわたしは、セリフィーヌさんに王太子付補佐として、彼女に助言をしてもらおうと思った。


しかし、彼女は、心の傷を負っている。


すぐに話をすることはできないと思った。


少し時間をおき、彼女の心が癒えてきた頃に話をしようと思った。




三月中旬。


わたしは、いつものようにセリフィーヌさんと昼食を一緒に食べていた。


わたしは今日、セリフィーヌさんに王太子付補佐の話をして、受け入れてもらうつもりだった。

断られることはないだろうと思っていた。


しかし、本人を目の前にすると緊張する。


おしゃべりの時間になった後も、すぐには話を切り出すことができなかった。


とはいうものの、今日話をすると決めた以上、話をしないわけにはいかない。


わたしは、


「そう言えば、セリフィーヌさんは、ラフォンラーヌ公爵家でお父様に内政の助言をしていたそうだね」


と言うところから、セリフィーヌさんに話をし始めた。


セリフィーヌさんは、十歳の頃から、助言をしていたそうだ。


その頃から助言を続け、領地を豊かにしている。すごいことだ。


わたしが、


「公爵家の人々はみな、『領地が豊かになったのは、セリフィーヌ様のおかげです』と言っているそうだ」


と言うと、セリフィーヌさんは、


「それはわたしのことを褒めすぎです。父を中心に皆さんが一生懸命努力したから、豊かになってきたのです」


と言う。


おごり高ぶることのない、なんて素敵な人なんだろうと思う。


「わたしは、あなたのそういう……」


ところが好き、というところは、恥ずかしくなってしまい小声になってしまったが、セリフィーヌさんへの好意はますます強まっていく。


ここで、セリフィーヌさんへのお願いをすべきだろう。


わたしは、


「わたしはあなたに内政についての助言をしてもらいたいと思っている」


と言った。


そして、その後、


「わたしのところへ来て、この王国についての状況を把握してもらう。そして、わたしが今、王国で問題になっていることを相談する。その時、いろいろ助言をしてもらいたいと思っている。それを政策に生かしていく。時間は休日の午前中の三時間ほどを考えている。休日に来てもらうのは申し訳ないと思っているが、ここしか時間がない。王室の正式な役職に付き、仕事として動いてもらう」


と言った。


セリフィーヌさんならば、きっと国民の為になる助言をしてくれると思った。


「どうだろう? 役職は、王太子付補佐という名称にしようと思っている。わたしに力を貸してほしい」


とわたしが言うと、セリフィーヌさんは、


「もったいないお言葉。わたしでよろしければ、よろしくお願いしたいと思います。殿下の為、一生懸命努力させていただきます」


と言ってくれた。


これでセリフィーヌさんの助言を受けることができる。


わたしは、うれしさで心が沸騰していくのだった。


「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


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