表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/81

第六十話 前世のわたし・素敵な男性

わたしはリナグリッド。ブルグラン公爵家の令嬢。


ルンボルト王国の王太子マクシリックス殿下に恋している


わたしが、殿下に出会ったのは、王族や貴族が通う学校。


十二月のことだった。




その年の春に入学したわたし。


十月になると、公爵家の令息がわたしに言い寄るようになってきた。


最初は、あいさつ程度だったが、しだいに話しかけてくるようになった。


彼は、ハンサムで文武両道。


女性の間で人気があるようだ。


ただ、最初の内は柔らかくてやさしい態度を取っていたのだが、だんだん態度が横柄になってきた。


そして、気配りというものができないということも理解してきた。自分がすべて正しいと思っているタイプ。


その為、だんだん話を少しするだけでも嫌な気持ちになっていた。


それでも、話をしないわけにはいかないと思い、嫌々ではあるが、話に付き合ったりしていた。


それが今思うと良くなかったのかもしれない。


彼は、話に付き合ってくれているので、わたしが彼に好意を持っていると思ったのだろう。


彼のわたしへの好意がだんだん強くなっていくようだった。


そして、十一月のある日、告白された。


わたしは断った。


彼の性格が嫌だったのと、それまでに彼が九人もの恋人を作っていることを知ったからだ。


しかも同時進行で付き合っているという。


九人の女性たちはどういうつもりなんだろうと思う。


わたしには理解することができないが、彼女たちにとっては、それだけ魅力的なんだろうか?


そして、彼女たちは、ケンカをせず仲良くしていることができているのだろうか?


普通だったら、それこそ修羅場になると思うのだけど。


彼の方もいったい何を考えているのだろう?


九人の女性を相手に、それぞれの人をきちんと愛することができるのだろうか?


一対一で愛し合うのが男女というものではないか、と思う。


とにかく、次々と女性と出会っては恋人にしていくという彼は、わたしのタイプではない。


しかし、断った後も、彼はしつこかった。


相変わらず話しかけてきていた。


話しかけるだけならまだいい。


「放課後、もしくは休日にわたしの屋敷に来い。お前は俺の恋人になるんだ!」


と命令口調で言うようになってきた。


同じ公爵とは言っても、彼の家の方が家格は上で、しかもその差は大きい。


その為、強く言えば従うと思ったのだろう。


体の弱いわたし。


命令口調で言われると、心だけでなく、体もつらくなってくる。


家格が上だろうが、彼のことは好きになれない。


それで、誘いはすべて断っていたが、体調の良くない時は、断るのもより一層つらくなってくる。


しかし、このままではどうにもならないので、一大決意をし、わたしを廊下に呼び出してきた彼にこう言った。


「今後、わたしを一切誘わないでください。わたし、あなたとお付き合いするつもりは全くありません!」


彼はとても驚いていた。


今までわたしは、なるべく穏やかな断り方をしようと心がけていた。


しかし、それでは彼の攻勢を止めることはできなかった。


こういう言い方は、人にやさしくしようと思っているわたしの方針とは反するが、仕方がない。


このままでは、ずっと彼の攻勢に悩まなければならないからだ。


彼はわたしの言葉に動揺して、しばらくの間は何も言えなかったが、やがて、


「わたしがお前に振られるなんて……。悔しい。俺の家は、お前の家より家格は上で、こんなに素敵な男なのに……」


と言い残して去っていった。


その後は、彼から言ってくることはなくなった。


わたしの言葉が胸に響き、あきらめてくれたのだろうと思った。


ホッとしたわたし。


その後、彼は、九人の女性と修羅場になり、つらく苦しい思いをしたそうだ。


それは、仕方のないことだと思う。




わたしは、次第に、素敵な男性に出会えるといいなあ、と思っていた。


その人と恋人どうしになり、結婚できたらどんなに素敵だろう。


体の弱いわたしが、そこまでたどりつけるかどうかはわからないけど。


それでもあこがれてしまう。


そう思っていた時、わたしは殿下に出会った。


屋敷へ帰ろうと思い、馬車の方へ向かって歩いていた時のことだった。


殿下が声をかけてくれたのだ。


素敵な男性だった。


出会った瞬間、わたしは殿下が好きになった。


一目惚れだった。


「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


と思っていただきましたら、


下にあります☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に思っていただいた気持ちで、もちろん大丈夫です。


ブックマークもいただけるとうれしいです。


よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ