霊感商法のカモにならないために、どうしたらいいのか考える。
こんにちは、名も無き物書きです。今日は、昨日投稿した「宗教二世問題とは何なのか」に関連した、補足的内容のお話をしたいと思います。それではよろしくお願いします。
まず、注意事項です。霊感商法等の文章を読むと具合が悪くなる方は、ここで読むのをやめてください。それでは、始めます。
はじめに、霊感商法の定義を確認していこうと思うんですね。なぜかというと、作者と読者の間には、川が流れていてですね。それは大きな川なのか、小さな川なのか、分からないですが。その川に、橋を架ける効果が、前提のすり合わせにはあるんですね。では見てみましょう。
霊感商法とは、霊感があるかのように振舞って、先祖の因縁や霊の祟り、悪いカルマがあるなどの話を用いて、印鑑・数珠・多宝塔などを法外な値段で商品を売ったり、不当に高額な金銭などを取る商法である[1]。警視庁などでは悪徳商法の一種として定義している[2]。
地鎮祭の費用、先祖供養の祈祷料など、いわゆる伝統的なものとして「社会通念上認められているもの」については、除外されることが多い。
概要
霊感商法では、人の不幸を巧妙に聞き出し、霊能者を装った売り手が、その不幸を先祖のたたりなどの因縁話で説明する。そして「この商品を買えば祖先のたたりは消滅する。」と効能を訴えたり、「このままだともっと悪いことが起きる」などと不安を煽り、相手の弱みに漬け込んで、法外な値段で商品を売りつける。扱われる商品としては、主に壺や多宝塔の美術品を初め、印鑑、数珠(念珠)、表札、水晶などがある。
Wikipedia 霊感商法より引用・抜粋 2022/04/27閲覧
引用元がWikipediaなのは、ネット小説を読んでいる読者なら誰でもアクセスできるからです。それで、Wikipediaに書いてある事を参考にすると、以下の事が言えるのではないかと思うのですよ。
・霊感商法とは、警視庁によれば悪徳商法とも言われている
・社会通念上認められている、伝統的なものがある(地鎮祭の費用など)
・霊感商法を行う人は、霊感があるかのように振る舞う
ところで皆さんは、霊って何だと思いますか。唐突に質問しますが……
そもそもの話といいますか、世の中の、霊感商法のカモになっちゃった人はですね。霊の存在を信じている人なんです。私もかつては、重度のカモだったんですが。
という事でですね。今から、霊感商法のカモである、カモ子に登場してもらおうと思うんですね。このキャラの作成にあたっては、自分のエピソードに加えて、ネット上にある霊感商法をしている人のブログなどを参考にしました。それでは、カモ子さん、よろしくお願いしますね。
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カモ子「みなさん初めまして、カモ子です!」
――こんにちは。カモ子さん、何だか嬉しそうですね。
カモ子「今日は朝から、縁起がいいものを見たの!」
――え、何を見たんですか?
カモ子「龍の形をした、雲!!!」
――龍、ですか。はあ。面白い形をした雲なら、私も見ましたよ。先週。それは、ネコの形でした。
カモ子「うふふ、まだ幼いあなたには分からないのね、幸運の兆しが……それで私、嬉しくて! あなたとこうしてお話してる事も、きっと神様のお導きよね」
――いやあー、そんなに喜んでくれるなんて、何だか照れます。
カモ子「それでね。今日は2月22日で、特別な日なのよ。2というのはね、愛の基本数なのよ。そ・れ・は、愛し合う男女を見れば、一目瞭然よね」
――多様性の時代なので、愛し合うのに性別は関係なくないですか。
カモ子「いいえ、それは神様の教えじゃないのよ。いい? 全ての存在は、ペアなのよ。陰陽、男女、光と影。そして、ペアの相互作用によって、愛が生まれるの。子供が、男女が愛し合った結果生まれるのは、神様がそのようにお創りになったからなのよ」
――(なんか、雲行きがあやしくなってきたぞ。それにその理屈だと、犯罪で子供が出来た人なんかはどうなるんだ?)
カモ子「私、この幸運を逃したくないの」
――はあ。(何を言っているんだこの女は)
カモ子「だから、ハワイの聖地に行ってきまーす!!!!! 21日間ぶっとおし、霊的覚醒セミナー2023! どう、あなたも一緒に行かない?」
――いいえ、仕事があるので。ちなみに費用はおいくら万円?
カモ子「120万円よ。このお値段で、霊界にいる全てのご先祖様が、地獄から天国に行くんだから。私たちが地上で生活が苦しいのはみんな、先祖が地獄にいるからなの。みんなの先祖が天国に行けば私たちもこの苦しみの生活から解放されて、この苦しみの世が、地上天国になるのよ。あなたも一緒に行きましょう!」
――いいえ、けっこうです。
カモ子「なんでー?!」
――霊とか信じて無いんで。それに今私、普通に幸せですし。カモ子さん、生きるのが辛いからといって、あんまり怪しい宗教にハマらない方がいいですよ。私がこんな事言うのは、失礼かと思いますが。
カモ子「宗教じゃ無いから! 自己を、啓発する儀式なのよー! あなたはまだ、その時じゃないのかもね?! じゃ、もう行くわ!」
――はい、達者でお過ごしください。さようなら。
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とまあ、霊感商法のカモになっている人というのは、こんな感じなのです。
他にも「こんなのいるよ!」という意見がありましたら、感想にコメントしてください。
結論としては、霊感商法に引っかかりたくない人は、霊界の話などは話半分に聞いておく事なんだと思います。霊界の話をがっつり信じてしまうと、詐欺に引っかかりやすくなりますね。
ちなみに、多くの霊感商法に用いられているネタ元は、スウェーデンボルグという人が書いた霊界の本なのです。興味のある方は、読んでみてもいいかもしれないです。小説として読む分には、面白いです。