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ーアマノイワト社ー

人類が地下に避難してから設立された軍事会社である。アマテラスなどリベリオンに対する武器を生み出した会社である。もっとも、アマテラスも今となっては全くリベリオンに効果はないのだったが


(パニック障害を治せる?、そんなうまい話が本当にあるのか?パニック障害が治ったところでまた地上で戦うことになるのか…?)


俺はアマノイワト社から届いた郵便を読み終わった後ずっと考え続けていた


パニック障害が治らなくて、仕事が続けられなくなったら俺たちの生活はより苦しくなる。


パニック障害が治り、仮にアマテラスより進化した武器がヤツらを倒せるものだとしても地上で戦うということは俺が死ぬ可能性もある。そうなったらそうなったでカナはどうなる?1年半前までは親を失った子供を国連軍が引き取り半強制入隊という形で軍にいたんだぞ?


考えたところで結論はでなかった。そもそも郵便の内容じゃ情報が少なすぎる


明日、一度アマテラス社に行ってみよう


とりあえずそう決断した



「兄ちゃんこの問題どうやんの?」


カナは通信教育で中学の内容を学んでいる

俺は一応ギリギリ義務教育内容は地上の学校で受けた

中学受験をしてそこそこの進学校に通っていたから、

その頃の知識を活かして夜はカナの勉強の面倒を見ている


俺個人としてはこれが家のことをほとんどしてくれているカナのためにできる数少ないことだからどんなに疲れていても面倒を見ようと決めている


「うーんっとね、ここの角度がこうで…あっ相似使えばいいんじゃない?」


「おーっなるほどなるほど、ありがとう」


カナとのこういう会話に俺は少し癒されていた

もしかしたら俺はシスコンなのかもしれない…

いやいや、こういう時代だから、兄妹仲良くしなきゃね?


翌日、ちょうど今日は担当の授業が午前で終わったので午後アマノイワト社にむかった


むかったといっても大学のすぐ隣にあるから歩いて2分くらいなんだけどね


受付を済ますとエレベーターで最上階へと案内された

渋谷区シェルターで最も高い所である


(え?入社説明会見たいな感じかと思っていたのにこんないかにも重役会議が行われそうな部屋で説明受けるの?)


俺は広い会議室で待たされた

窓から渋谷区シェルターを見てみる

日光は届かない地下だから薄暗くもの悲しい光景が広がっていた


仮にも東京の都心街の一つだったんだけれどもなぁ


しばらくすると、恐らくこのシェルターで最も偉い人たちが入ってきた…


「君が1年半前の生き残りの1人のキョウ君だね?」

真ん中のスーツを着た30代くらいで髪を丁寧に整えた男が聞いてきた

その男は俺も知っている

現国連事務総長 東雲 シュウ だった


「は、はい、そうです」


「よし、今日来てくれたってことは、すぐに軍に戻る気があるということでいいのかな?」


シュウ氏は穏やかな口調で聞いてくる


「まだ、決めたわけではありません。今日は郵便の内容の具体的な説明を聞きに参りました」


いやぁ、この地球上で一番偉い人と俺話しちゃってるよ

心臓バックバクだよ!


「そうか…ならアマノイワト社に説明は任せよう」


そうシュウ氏は言うと隣にいた女性が前に出てきた

彼女はこの時代に珍しく、化粧をしている。化粧が地下に持ってこられていたことを俺は初めて知った。黒髪のロングでどうでもいいがSそうなオーラがでている


「初めまして、キョウ君。

私がアマノイワト社 社長 天音 アゲハ

だ。私がこれから君に操作を頼みたい新兵器について説明しよう」


俺はアマノイワト社の社長がそもそも女とは知らなかったからそこからまず驚かされた


さらに彼女は女性とは思えないほどの威圧感が半端ない

ただの自己紹介で身が縮こまった


ダイチが好きそうな女だなぁ


俺はそんなことを考えつつ彼女のことを見ていた


すると彼女は咳払いを一回してこう言った


「君の体にリベリオンの一部を移植したい」



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