○趣味....?○
○綾華side○
結局、私か....
水玉模様のノートを渡された。
だが、書くことがない....
私はそんな風に考えていた。
最初はやる気がなかった。でも、今は皆とこうするのもいいかな、と思い始めた。
「綾さん、行こ?時間も時間だし」
愛沙が声をかけてきた。
そうだ。と愛沙に話を降る。
「今日、この後愛沙の家に行っても大丈夫か?」
学校から愛沙の家までは直線で200mもない。
小学校の頃もよく遊んで帰った。
「いいよ、家どうせ誰もいないだろうし」
笑ってそういった。
歩いて五分もかかっただろうか。
愛沙の家に着いた。
「久々だな。」
飛悟がぼやく。
部屋汚いよ、そう愛沙はいうが、つまりは愛沙の趣味の物が部屋にあるということだ。
「そういや、愛沙の趣味って?」
亜利が聞く。皆はカバンを見ろと指さした。
彼女のスクールバックには様々なアニメやラノベと呼ばれる小説のキャラやらなんやら....
「またマニアックな....」
まぁ、部屋に入る。
そこには私の知る限りのポスターの数ではなく、貼れないのも含めばそこには10数枚あった。
「あれま....」
「まじか....」
私でさえポロッと言葉が出た。
あははは。と愛沙は笑う。
そして、吉昭は1つ、扇子をカバンから取り出した。はい、と愛沙に渡した。
「なんだ、それ」
私が聞く。扇子なのは見て取れたが、何なのかはわかるが、問題は絵柄だ。
ばっと開くとやはり....とうなだれた。ポスターの中で割合多いキャラ。愛沙のお気に入り。
「君ねぇ」
と嫌味混じりに私は呟いた。
あはは、と笑って誤魔化すとお茶と菓子を取りに彼女は降りた。