○仲間・・・?○
○吉昭side○
愛沙ちゃんと六年ぶりに再開した。
六年は短い様でとても長い。まさか、こんなふうに再開するとは思わなった。
彼女は飛悟くんと出会ってから変わったらしい。
「吉昭、おかしな仲間だろう?」
愛沙ちゃんがぼやいた。
そんなことないよ、と首を振る。
すると、彼女はどうしてだ?と聞いてきた。
「そりゃ、綾華ちゃんは毒舌だし、舞夏ちゃんはありえないくらいテンション高いし、唯子ちゃんは大人しいし、大稀くんも笑って過ごそうとするし、飛悟くんも愛沙ちゃんと合うなんて思わなかったよ」
「よ、吉昭?」
「でも・・・。それで愛沙ちゃんが変わるなんて、思わなかった。皆と出会えて、よかったね。そうしか言えないよ・・・」
そんなことを話した。
きっと驚いてるよね。そんなことを思った。
でも、彼女は笑ってた。
「吉昭のくせに生意気ね。私もそう思う。綾さんは意地悪だし、舞夏はおかしい。正直自分でもガテンが言ったわ。でも、気付いたの。そんなの気にする様な事じゃないって。」
「何言ってんだか」
飛悟くんが顔を出した。
あはは、と僕は笑う。
やっぱり、仲いいなぁ。
そう思ったのは心の片隅に置いておくことにした。
にしても、亜利ちゃんも后也くんもさっそく馴染んでる。
「ほれ、吉昭。行くぞ」
「なにぼーっとしてんのよ。」
え?なんで呼ばれるの・・・?僕は・・・
「俺たちは、もう”仲間”だろう。」
飛悟くんの一言に僕は何も言えやしなかった。
うん、と笑って返答をすると二人の後をついて行った。