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My Best Friend〜この世界の奇跡〜  作者: 心井菜城愛
1年生、はじめの時
5/43

○出会い○

○飛悟side○

桜の香りが一層と増した春のある日。

俺達の、今の仲間に人が加わる日。


それは、ある舞夏の一声から始まる出会いだ。


「ねぇ、皆に紹介したい人がいるんだけど…」


何気ない一言だった。


「誰?」


舞夏の紹介とあっちゃ、綾華も実に食いつきが早い。

同じクラスの人でさ、と舞夏は話し出した。

その人を呼ぶと、愛沙の顔から表情と色が無くなった。


「え、なんであんたらが…」


やはり、そうだ。

入学式の日に見かけ、愛沙が名前を呟いた少年少女。


『亜利に、吉昭に、こう…ちゃん…?』


ぼやいた名前が蘇り、脳内を行き来する。

やはり、あの三人だ。


黒髪の長い少年は、こちらを見てぱぁっと表情を明るくした。


「愛沙ちゃーん」


少年は雰囲気とは全くの正反対な笑顔でこちらに来る。

すると、愛沙は今まで以上に嫌がった。


片手で額あたりを抑え、少年は約45度くらいに首が背中の方に曲がる。


「い、痛いよ愛紗ちゃん…」


「お、おい。愛紗…」


俺が声を掛けるとはっと我に帰り、手を離した。

綾華が落ち着こうか、と話しを進める。


「痛いたた…申し遅れましたー、僕は宮技吉昭ですー」


首元を撫でながらあはは、と笑って呟いた。

これが、愛沙の幼馴染み…か。


そして、后也という吉昭と全く正反対の少年(正直身長が低すぎてどうしたらいいかわからないが。)、綾華と雰囲気が似ている亜利。


「........」


暫く続いた沈黙。

その沈黙を破ったのは、意外にも大稀だった。


「はは、まぁ、なんとかなるだろ」


「大稀....お前なぁ」

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