表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/43

○友人と他人○

○唯子side○

舞夏と綾と亜利と話してると部室のドアが開く。

『また』、かなぁ....?と外を何気なく見る。吹奏楽部の姿はあったけど、1人、いなかった。


「愛沙ーぁ。またぁ?」


「........だって」


愛沙はある意味、人一倍強がりで天性の弱虫なんだよ、って吉昭が言ってたよね....。

言いたいことはわかる。愛沙は感情表現が上手くはない。それできっと、誤解されたりするんだ。


「....女子が、怖かったから」


「本当にもー....またか。」


「ちゃ....ちゃんと理由ある....って....!」


愛沙が珍しく必死に口を開く。話してた亜利も、私達も驚いた。

ここまで来たらもう話さなくなる筈の愛沙が話した。


「もう....世話焼かせるよね。ほら、降りるわよ!」


綾が愛沙の襟首を掴んで階段の方へ向かった。

きっと、部活のとこに戻そうとしてるのだ。


「あ、綾ぁ....」


舞夏がはぁとため息気味に言った。


「女子が怖いって?じゃあ、俺らも怖いのか?違うだろ。『他人』と『友人』は違うだろ。『他人』を怖がるのはわかるさ。でもな、『友』を怖がるな!友人には何でも言ったら良いんだよ。怖い理由も。」


その時の綾の声は鋭くて、力強かった。

まぁ、まさに愛沙にピッタリな言葉だった。


「....目。」


「は?」


「目線........」


目線?女子の、目線?

愛沙の話では、殺気というか、嫉妬....というかな目線を感じるそうだ。実際そうなんだろうけど....

私達のメンバーでも、吉昭や飛悟が良く話すのは愛沙。そのせいかも知れない。


「あの二人に迷惑もかけたくないし....」


「あ。愛沙」


保健室から出てきた飛悟が声をかける。

なんだか気まずそう....と思ってたら綾が、「さ、後は自分でなんとかしな。」と言ってその場にほっていった。 ○助け○

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ