表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/43

○遅れた腕時計○

〇舞夏side〇

5時間目はなんだったっけ。と考えつつ教室へ向かう。

皆でバタバタと屋上から4階に繋がる階段を降りて3階まで降りてきた。


被服室、調理室と続く長い廊下を見据えて走る。


カツカツ....バタバタ....


騒がしい私たちの足音が廊下に響く。

皆以外に居ない制で声が木霊しやすい。

私は喉が乾燥しててうまく声が今は出ないけど....!


「ほら、舞夏!前向....!」


という、愛沙の声と共に、『ドン』と言った重い音がして立ち止まる。

目の前には....学校にこんな体付きのいい人居たっけ?と聴きたくなるような大柄な人がいた。


「す、すいませんでしたー!!」


グキッと90度....直角に曲げられた。

あ....頭ァァァァァァァァァァア!!いたっ!痛いィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!

なんて、思いながらも、


「あ、えっとごめんなさい!」


釣られ謝る。

その人はニコッと一度笑い目的の場へ歩いていった。


「あー、あぶねぇ....」と声がして、ふと見たら....そこには。


「んと!お前ら、遅刻だぞ!何考えてんだよ!!」


ちょっと口調が見た目と合わない、美久先生。理科担当の人。

ガミガミと怒鳴る美久先生....その後ろには美久先生の弟で国語担当の衣久先生。


「とりあえず、入りましょうか。あと5分あります」


「ちょっと!!衣久!優しすぎよ!ちょっとはきび....」


「すいません。でもね、姉さん。早く教科書取りに行ったほうがいいですよ」


と、衣久先生が美久先生の手元をさした。

そこには、名簿すらなかった。


「あの、衣久先生....?」


飛悟が口を開く。その指は衣久先生の腕時計を指していた。

1:25。教室のまえの壁掛け時計は1:30....

それは、かなり遅れていることは確かだった。


また、皆で走る事にした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ