○2年生○
〇愛沙side〇
私達は....中2になった。
教室もクラスもバラバラ。でも一年生と変わらない毎日。
「愛沙!行くよ!」
舞夏に手を引かれる。おどおどと歩く....
今日は、京都への校外学習の準備なのだ。
メンバーは....
「私....誰と?」
「なんでわかんないのぉ?!ちゃんと見なさいよ、表!」
二クラスの別々の班が交じる。いわば混合。
舞夏がばっ!と表を出す。
私は目が悪いせいか、あまり分からない。
『第一グループ2組、千鳥、××、〇〇、坂根、△△』
綾華と飛悟は一緒か。
次々と流れるように見る。全九グループ....
淡々と同級生達の名前が丁寧なパソコンの字で載っていた。
『第五グループ、....
3組、裏原........』
『第八グループ、1組西村....宮技』
『第九グループ、1組林道....平戸』
....全グループ見た....
でもおかしい....
「私の名前、ない」
「そんなはずないだろ」
と大稀が呟いた。
舞夏がもっかい見直せ、と言ってきたので見直した。
『3組....松羅愛』
あった!(松羅は二人の為愛と書いてある)でも....何グループ?
「ほれ、愛沙。いくぞ」
飛悟がなぜ気にする。
グループを観る。
「私....第一....?!」
飛悟の隣ではよしろやと言う笑顔の綾さんがいる。
もういやだぁぁぁぁぁあと泣こうとしたが....辞めよう。
「はい、行こーなぁ」と飛悟に襟首を掴まれた。そのままズルズル引きづられる。
「痛い痛い痛い!!変態!馬鹿!阿呆!痛い痛い!」
「誰が変態だこの野郎!黙って着いて来いっての!皆待ってんたよ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!死んじゃえ馬鹿悟ぉぉぉお!!」
これが京都へ行く班なのか....とがっくり肩を落とした。
ありえない。
これから始まる事が日常にまた加わると考えると疲れそうだな。