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「その夢」

子どものころから、長い夢を断片的に見ていた。


その夢は、何の規則性もなく訪れる。

二日連続で見る夜もあれば、何年も見ないときもあった。


その夢は、前回の途中から始まり、前回よりも少し進んだところで終わる。

始まってしばらくしたときにいつも、「あの夢の続きだ」と気付くのだ。


その夢は、いつも緊張感に満ちている。

起きると心臓がバクバクしていて、全く寝た気がしなかった。


その夢は、20歳を過ぎたころに、唐突に訪れなくなった。

それは、あの長編の夢が終わったからだとわたしは確信している。


その夢の終わり、わたしは弾丸に身体を貫かれ、その生を終えたのだと。

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