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確かに『酒が残ってる』の要件定義から外れる

翌朝 弟橘姫と由佳ちゃんの二人が起きると 

キッチンでは 鶴が土鍋を2つ火に掛けている

鷹と虎道さんは庭で揉めている 三郎さんも薬師様も放り出さて気の毒


鋳物のデカイLPGのバーナーで湯を沸かしながら 味噌汁で揉めている二人

味噌は八丁味噌 カクキューで合意済だが 出汁で揉めている

素材からは面倒なので素材力の粉末出汁 これも合意済


鷹は素材力のいりこ出汁を主張 夜なら良いが朝イチ なにかほかにと虎道さん

二人共 素材力の出汁は 工数低減が出来て品質も良いと 普通に使う


妖狐が風呂敷包みを持ってきて

「これをサッと湯通して出汁をとって 本体は醤油で甘辛く炊くのは」と提案


見ると 干し椎茸 それもごっつくデカイ


「うちの里でとれる椎茸を干してみました ご意見を

 良ければ これを売って厄神祭@牛鬼の里の入場料に充てようと画策中です」


「それなら コブよりアゴが 半分程度は 一旦出して切って具に」虎道さん


即同意する鷹「豆腐が1丁しか無い」 うちも「1丁あります」 合意


昨日の余りの肴たちのワラサ 鱸 甘鯛 ホウボウ 焼いた鯛 を放り込んだ

昆布出汁の雑炊が出来上がると 味噌汁も出来上がる


美味しく頂いてると 大日様も座って食べている


「ふむ 妖狐の陽子さんのお蔭で 味噌汁も雑炊も昆布出汁とのヌケサクを

 やらかさず 鶴の夏美さんは 里から土鍋を持ってきて 魚別の雑炊

 ありがたい 毎日の事 ここまでとは言いませんので宜しく」虎道さん


食べ終わっても 余るが

「余りはお昼にすればいい 全種類を食べれませんでたから」虎道さん


「混ぜても お面白いかも」鷹


「マニアが二人で喧嘩してなさい ご馳走様でした

 薬師さんもご馳走様をして 帰りますよ」と消えていく大日様


ご馳走様ををして消えていく まだ酒の残っている薬師様


「残ってたよな」弟橘に訊く鷹


「そうではないです」鶴の夏美さん


「はい?? あれで残っていないとは」ハモる鷹&弟橘


「頂いた杉樽のポン酒は瓶に移して仕舞 封も開けていない陶器も封印

 ピアノの上の口の開いたジャン・フューを味噌汁で揉めている間に」夏美さん

 

「まだ呑んでる状態 確かに『酒が残ってる』の要件定義から外れる」鷹


「人には”ついうっかり”があり 信用出来ませんから 工程改善での安全対策

 大変なのですよ まぁあそこまであからさまなヨッパの仏様はねぇ」


「大成も大変だ 俺達は直接の利害関係・その他の関係もない

 友達の上司 友達を遠くから応援するわ」他人事全開の鷹

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