この柳刃は 半年砥いでいない
「はい? 21で15の女子高生を連れて中京に行ったとの自慢はされましたが
そのインパクトが強すぎて その後の事は聞いていません」由佳ちゃん
「まぁ 鷹に攻め込まれた時の反撃用のネタだ 機会があれば話すよ
真美ちゃん達が鷹の家に飛んだ 肩に手をついて 飛ぶよ」
転移していく 慈氏如来と由佳ちゃん
鷹の家の庭に転移していくと
大日様がデンとディレクターズチェアに座り 虎道さんと差しで尺の柳刃を
お互いに持って 話をしている
「宮毘羅 どうなってる?」慈氏如来
「慈氏如来様の『鷹はマニア』の報告で先に大日様が飛ばれてこの状態に
私にはさっぱり」宮毘羅
鷹と鶴と妖狐と弟橘姫が素通りして 三尺✕尺3寸のデカイ木のまな板を持ち
弟橘姫がスタンドを持って虎道さんの庭行き スタンドにまな板をセット
「ここでいいですよね」と何かをスタンドの下側につける弟橘姫
「さて 大成も着た 【呑んで渡ってグダる方】がまだお見えになっていない
珊底羅大将が持ってきてくれた 座布団鮃の昆布〆の3日目の柵が沢山ある
まな板は青森ヒバ スタンドもスタビ付きでセット完了 誰から?」鷹
呼応するように バケツに水を汲み始める 鶴 手拭を持ってくる 妖狐
「こちらの赤バケツはハイター入 消毒でお使い下さい 青は水道水」鶴
「こちらの赤丸系はハイター用 純白の手拭は水道水用で」妖狐
「では私から」虎道さんがハイターで拭いてから始めていく 柵を引くと
サッとまな板の隅に置かれる醤油皿と割り箸とチューブのワサビ
4つある
「大成は待ちで 妖狐と鶴で」鷹
醤油皿が1つ追加され 妖狐の陽子さんと鶴の恩返しの夏美さんも参戦
みなで 摘んで食べると 虎道さんのお造り引きが基準と成る
陽子さんと夏美さんが 自前の柳刃で半分 虎道さんの柳刃で半分引く
「(妖狐|鶴)の里の鍛冶屋と砥屋 意外としょぼい」
ニコッとする虎道さん
「この柳刃は 半年砥いでいない」鷹
出された柳刃 半信半疑だが出された きっと自信があると踏んで
一柵を半分づつ真剣に引く 陽子さんと夏美さん
「半年も砥いでないとは思えません 使っていなかったのですか」夏美さん
「週3で使ってるよ」鷹
虎道さんが椅子から立ち上がり 柵をサクサクと引いていく
「半分から後ろで 前半分は切れ味に戸惑ってしょぼいです」虎道さん
大日様 前半分と最後尾の二切れずつをすすっと 醤油皿に確保する
習って 食べていく 四人
「俺か 昨日砥いだ柳刃で」引いていく鷹 「どうぞ お試しを」
「うふふ 騙し合いで まだまだ本気を出していない お二人
でも半年砥いでいないのは本当ですか」大日様