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ドア開けたら戦国時代!?  作者: デンデンムシMK-2
第一章
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あやめの現代での奮闘2

 「合田様?合田武蔵様〜?」


 「は、はい!ここです!」


 「お待たせしました。こちらへどうぞ」


 意外にも早く呼んでくれた。これも合田様の功績だろうか。


 「あやめさん・・・1人で大丈夫だから・・」


 「いえ。なにかあるといけませんので私も行きます」


 「奥様も御一緒でも構いませんよ」


 「あ、ありがとうございます!奥様の私も一緒に行きます!」


 人から奥様と呼ばれるのは気持ちがいい。合田様と夫婦に見られているって事だよね!?


 「はい。本日はどうされました?」


 「安祥付近にて賊にーー」


 「ちょ・・・あやめさん!先生すいません。急に体がダルくなり少し咳が出ます」


 「そうですか。熱は39度と高いみたいですね。他に症状は?少し呼吸音を聞きます。失礼します」


 「は〜い。合田様衣服を少し失礼しますね〜」


 「あっ、先生!私がやります!!」


 「え!?」


 「ちょ、ちょっと!あやめさん!?」


 「ははは。仲が良いようだね。構わないよ。ふむ。ふむ。呼吸音は・・う〜ん。少ししんどそうだね。念の為インフルエンザの検査もしてみようか。少し上向いてくださいね〜」


 あんな細い棒を鼻の中に!?


 「ぜんせぃ・・・痛ぃ・・・」


 「合田様!?!?」


 「ははは!終わったよ。本当に仲が良いんだね。すぐに診断出るから少し待っててね」


 少しの間で原因が突き止められるものなのだろうか。未来とは斯くも素晴らしい。


 「合田様〜」


 「は、はい!」


 本当にすぐだ。これで合田様が楽になれるはず・・。


 「お待たせしました。結果から言うとやはりインフルエンザですね。ちょうど今が1番しんどい時じゃないかな?タミフル出しておくからちゃんと薬を飲んで、1週間は休むようにね。熱が下がらず辛いならボルタレン坐薬も出しておくからね」


 「せ、先生!インフルエンザとは!?」


 「え?インフルエンザ分からない!?」


 「あやめさん!だ、大丈夫だから!先生すいません。ありがとうございます」


 「しんどいだろうけど気をつけてね。お大事になさってください」




 「合田様!病院なるところは凄いですね!原因も分かったようですしね!さぁ!私に被さってください!すぐに家に戻りますよ!」


 「あ、い、いや・・・自分で歩くから大丈ーー」


 「合田君!?やっぱり合田君だ!」


 「い、池田さん!?こんなところで・・・」


 「顔色から見ると風邪ぽいけど大丈夫?さっき彼女さんにおんぶされてたから気になって来たのよ。よかったら送って行くよ?」


 「い、いえ・・・インフルエンザですので移すと悪いですし・・」


 「それなら私は大丈夫!ワクチン打ってるから!さぁ乗って!乗って!2人とも和服が好きなのね?私も好きなんだよ!お名前はなんて言うのかしら!?」


 この人が以前言われていた池田様の御子孫様の女性かな!?確か・・・かなりお世話になっているって合田様が言ってたよね!


 「あやめと申します。よろしくお願い致します」


 「ちょ、ちょっと!?なんで地面に頭つけるの!?」


 え!?まずった!?ちゃんとした挨拶をしたつもりだけど・・・。


 「とりあえず乗って!乗って!インフルエンザなら暫く家に居ないといけないでしょう?スーパーに寄って帰る?」


 「だ、大丈夫っす。レトルトのご飯なら家にかなりありますので・・」


 「だめよ!ちゃんと栄養のあるもの食べないと治るものも早く治らないよ!あやめちゃんは料理できるでしょう?栄養のあるもの食べさせてあげなさい!」


 「は、はい!畏まりました!」


 「喋り方も凄く丁寧な女性なんだね!着いたよ!」


 うわ!ここがスーパーなる場所ですか・・・。野菜らしき物・・・あれは合田様が以前大切に持って来ていた厠で使う紙・・あんな大量に・・・。


 「池田さん・・すいませんありがとうございます。すぐに購入してきまーー」


 「はい!?あなたテロでも起こす気!?いくらマスクしてるからってダメよ!私と彼女さんのあやめちゃんと行ってくるから少し車で待ってるのよ!いいね!」


 「そ、そうです!合田様は車なるものでお待ちください!」


 「あら?呼び方的に彼女じゃなかったかしら?」


 「い、いえ!私は妻です!」


 「嘘!?合田君!?結婚してたの!?」


 「な、内縁の妻と言うのが妥当かと・・」


 「そうだったのね。また詳しく教えてね!あやめちゃん!行くよ!」



 ここは・・・物がこんなに溢れて・・凄い・・。


 「珍しい着物着てるお嬢さんね?」


 「あ、え!?わ、私ですか!?」


 「そうよ?いやぁ〜、着物なんて久しぶりに見たわ!やっぱ着物はいいわよね〜。足を止めさせてごめんね」


 やはりこの召物は未来では目立ってしまうのだろうか・・・。後で、洋服なる物に着替えよう。


 「ふふふ。あなた達は面白いわね。合田君とはどうやって知り合ったのかしら?」


 池田様は合田様がお世話になっている方・・・嘘を吐くのはよくない!ここは正直に話した方がいいだろうか・・・。


 「はい。草だった私と妹を合田様から格別の配慮を頂き、楷書体や算術まで教えてもらい、商いまでさせていただいております。家も用意してくださり今は一緒に過ごしております」


 「え!?な、なに!?草!?算術!?楷書体!?」


 私は何も嘘吐いていません!本当の事を言ったけど・・・これもおかしいのだろうか・・・。


 それにしても・・・大根や牛蒡なんかは分かるけど初めて見る物も多い・・・。算術は習ったけど銭の細かいところまで分からない・・・どうしよう。


 確かこの福沢様が描かれている紙幣を出せば大体の物は買えると聞いた。さぞかし、高名な方なのでしょう。樋口女史や野口様もそれなりでしょうが、明らかに福沢様の紙幣だけ格が違うのが私でも分かる!


 とりあえず色々買って、いつかに頂いたレシピ書物を読めば作れる!お肉も合田様は大好きだからお肉を多めに購入しよう。しし一頭購入できれば色々作れるかな?


 「あのう・・・池田様?猪はどこで売られていますか?」


 「え!?猪!?猪がいいの!?豚じゃダメなの!?」


 豚・・・確か猪と似た肉だったような・・・いや合田様は普段豚なるものに慣れているから豚のお肉のほうが喜ばれるだろうか・・。


 「はい。豚で構いません」


 「そう・・・。お肉はこっちよ」


 

 ピッ ピッ ピッ ピッ…………


 「1万3452円になります。2番レジで精算お願い致します」


 2番レジ!?それはなに!?どうやって精算するの!?銭は手渡しじゃないの!?


 「あやめちゃん〜!ここよ!」


 「すいません。池田様・・これはどのように使うのでしょうか!?」


 「ここにお金を入れるだけよ!けど、それにしてもいっぱい買ったわね?肉に野菜に果物・・お惣菜もそんなに食べきれるのかしら?」


 「は、はい!それは大丈夫です!合田様には食べてもらわないと治らないと思いますので!」


 「そうね」


 よし。とりあえず買い物は終わった!後は家で薬を飲んでもらい看病すれば治ってくれるはず・・・。

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― 新着の感想 ―
[一言] 座薬…フラグが立ったわ。
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