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ドア開けたら戦国時代!?  作者: デンデンムシMK-2
第一章
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信濃の賊

戦ではないですが、2話程グロが出ます。

 「という事なので、あやめさん、伊織さん、太郎君と小川さんは帰り組で!後の人達は小泉さんを頭に竹中様の指示に従ってください!」


 全員一緒に帰りたいが、すぐに踵を返してドアを運んでもらわなくてはいけない。その役目を太郎君と小川さんにお願いする予定だ。オレは帰ればすぐに仕事が待っている。


 「なっ!おい!俺も居残り組なのか!?」


 「慶次さんしか頼れる人がいないのですよ・・・。こちらにドア持って来たら設置お願いします!くれぐれも壊されないようにしてもらいたいのです!」


 「チッ。なんで俺がそこまで面倒見なくちゃならないんだよ!そもそもこのどあとやらはーー」


 「山先・・・25年山先のウィスキーでどうですか?」


 「おう!俺に任せてとけ!俺が岐阜と変わらず守ってやるよ!その代わり約束だぞ!?10日しか待たないぞ!?」


 ふん。チョロい。


 「ここから帰りで3日、設置に4日と仮定して7日後には来ますので待っててください。小泉さんや黒川さん達甲賀村の人達にも何か持ってきますので楽しみにしててください!」


 伝える事を伝えてさっさと岡崎を後にする。多分これだけの物資では足りないからまた持ってくる事になるだろう。


 けど、ここにドアを設置できれば運びやすい。一度戻り、商い用の商品をできるだけ揃え・・・あっ・・・田中さん・・・。まっ、いいか。田中さんにも戦に来てもらえばOKだな。



 帰りは楽だ。行きと同じでオレが運転しているが、オレの後ろには小川さんと太郎君が荷台に乗っている。あやめさんの後ろには伊織さんだ。


 慶次さんが乗って来たのは岡崎に置いている。ちなみに給油だが、かなり燃費がよくて、携行缶は10缶持って来ていたが岐阜から岡崎までで1台につき、1缶しか使わなかった。


 だから1缶ずつ荷台に乗せて帰って来ている。


 城を背に向け走る事1時間、そろそろ国境というところだが・・・


 「やっぱどこ見ても田舎だよね〜」


 「どこもだいたいこんな感じではありませんか?」


 「いやまぁね?未来と比べるわけじゃないけど・・・未来からここらへんにコンビニとか飯屋とか携帯ショップとか色々並んでいるんだよな〜」


 そんな事を思いながら更に歩を進める。まぁ正確には運搬車だけど。ところどころに家が並んでいる。そして畑仕事してる人もいれば、ガラの悪そうなボロを着た人まで見える。


 オレ達が乗っているものが珍しいせいかみんなに注目される。オレは極力目を合わさず走るが、1人の男が飛び出してきた。


 「お武家様っ!!!!」


 キキィィ〜〜


 「あっぶね〜!!なんすか!?いきなり飛び出して来て危ないじゃないすか!?」


 「阿保が!ちゃんと轢かれろと言っただろ!」


 「いやでも・・・まさかこんな普通に止まれるとは・・・」


 オレが急ブレーキをして轢かずに済んだわけだが、茂みから10人程の小汚い男達が現れた。そしてそいつらは耳を疑う事を言った。いや、この時代では多々ある事なのかもしれないが・・・。


 「ふん。まぁいい。お前は約束を果たさなかった。娘は貰うぞ」


 「そ、そんな!言われた通りにしたではないですか!?」


 バシンッ


 「黙れ!何が言われた通りだ!そもそもお前が博打で銭を擦るのがいけないのだろう?その銭も返せないのだろう?書面に名前まで書いただろうが!」


 「そんな・・・」


 「見苦しい所を見せたな。何も襲ったりするつもりはねぇ〜。ただ俺達にも日々の暮らしってのがあるからよ?通行料払えば通してやろう」


 「は?この事は徳川様の了承済みって事ですか?」


 少しビビってはいるが、オレが持てる最大限の威厳を効かせた声で相手に話したわけだが・・・


 「おいおい?まさか俺達を舐めているのか?こっちは10人。なまくらだが寸鉄もある。徳川だ?織田だ?糞喰らえだ!俺達は俺達の好きなようにやる!」


 ヤバイヤバイ!ヤクザかよ!?金払って通してもらうか!?いや、そもそも金払って通してもらえれるのか!?


 「合田様、お下がりください。私が相手します」


 「いやいや、あやめさんこそ下がって!ここはオレがーー」


 「合田様。ワシが年季の違いを見せましょう・・・己等ッッ!!誰に向かって口を聞いておるのだ!!」


 「かははは!爺さんが吠えるな!」


 「合田様!ワシに許可を!此奴等を斬る許可を!」


 いやいや、何が年季だよ!?さっさとブチギレしたのは小川さんじゃん!?


 「おい!助蔵!なにを手強っているのだ?」


 嘘だろ!?何でまた増えるんだよ!?どこに隠れていたんだよ!?


 「合田様!制圧の許可を!!」


 さすがにこの人数を突破は無理だ。小川さんは好戦的だし、あやめさんまで短刀抜いているし、太郎君も伊織さんもだ・・・。オレもやらなければいかないか・・・。思い出せ・・・やらなければ先に殺られてしまう・・・ここは戦国・・・


 「小川さん許可します!極力殺さないように!」


 「ほう?その構えは甲賀・・いや・・伊賀者か?透波か?その歳でそのくらいか?大した者ではないな」


 「抜かせ!小童が!!うりゃっ!!」


 シュッ シュッ シュッ  スカスカスカ


 「歳の割には動ける爺さんだな?だが舐めるなよ?」


 ビシュンッ ドカッ


 「クッ・・・」


 「小川さん!!」


 「来てはなりませぬ!今の内にお進みください!この者達はただの賊ではございません!」


 「よくぞ我らを見ただけで分かったな?我らは信濃のとある者だ。まぁお前達に教えたところで詮無きこと。初めから生かしておくつもりはない。てめー等!奪える物は全部奪え!この大荷車も奪え!」


 クソ!出遅れた!オレが最初から撃っておけばよかった!


 「おのれ!貴様ッ!!」


 シュ シュ シュ グシャッ


 「クフッ・・・」


 「合田様!1人殺りました!私の後へ!!キャッ!」


 「1人殺ったくらいで余裕があるのか?女め!貴様は後で犯してやる!」


 あやめさんが捕まりそうになったところでオレの何かが・・・唯一保ってた理性が吹き飛んだ。


 バァンッ


 

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