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ドア開けたら戦国時代!?  作者: デンデンムシMK-2
第一章
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言葉が通じない。

 明らかに歴々の方達の勢揃いです。どうもありがとうございました。


 現代では映画やドラマの俳優の特殊化粧でしか見ない顔に刀傷がある人や、明らかに目が据わってる人なんかも居るんだが!?


 「お館様!連れて来ましたよ〜!」


 「犬!よう連れて参った!武蔵!座れ!今宵は帰さぬぞ?ワシの疑問が確信に変わるまで語るのだ!」


 パン パン


 「口に合うかは分からぬが飯でも食いながら話せ。存外にワシは野蛮な人間ではないのだ」


 いやいや、さっきチラッとネットで見たけど去年に比叡山焼き討ちとかした人でしょ!?普通に野蛮な人だと思うんすけど!?


 飯は・・・米に何かの汁、たくあん・・・


 「ネギ味噌ですか?これかなり美味しそうですね!」


 普通にネギの味噌漬けらしき物だが美味しそうに見える。


 「ほう?他の者は田舎飯と口には出さぬが表情で分かる者が多いが貴様からはそのように感じぬな?構わん!好きなように食ってみよ!」


 「いただきます・・・え!?美味ッ!ネギ美味ッ!たくあんも味噌風味で少し辛いけど美味い!米が進みますね!美味いですよ!!」


 「こら!お前!行儀がないのか!!なんぞその食い方は!?お館様が箸を進めてから食うのだ!」


 「権六!構わん!好きなようにさせておけ!」


 ってか6本しか酒持ってきてないけど8人は居るよな・・・どうしようか・・・。


 「えっと・・・酒を持って来たのですが人数分ありませんので持って来てよろしいですか?あっ!?」


 言ってから気付いた。オレ・・・金がねぇ〜・・・。明後日給料日だから自分だけならなんとかなると思ってたけど他人に施しするほど余裕がねぇ〜・・・。


 「酒か。ワシは酒は好まぬ。皆に振る舞え。人数分寄越せとは言わぬ。ハナから伝えていたわけでもないしな」


 「ではお酒6本とカップ焼きそば2つありますのでこれで人数分ですので分けてもらってかまいませんか?」


 「お館様?この者は何者でしょうか?」


 「そうじゃな。まだ紹介してなかったな。此奴は相伴衆として仕える事を許した。合田武蔵という奴じゃ!」


 「「「「合田武蔵?」」」」


 「聞かん名だな?」


 「明智殿は知らぬか?」


 「はて?京でも聞かぬ名です」


 「出身はどこだ?」


 オレは1番遠い所に居るけどオレの左が前田利家さん。右が池田恒興さんで池田さんの横が明智さん・・・権六・・・柴田勝家さんだっけ?柴田さんが前田さんの隣か。熊さんのような人かと思ったけどスッゴイ熊さんでした。あの髭もじゃ凄いな!?後で触らせてもらいたいくらいだ。


 「出身は愛知県です。今この時代で言えば尾張国で合ってますでしょうか。ってかここって誰の家ですかね?まだ外を見てないから分からないのですが・・・」


 「おい!お前・・・これを家と思っておるのか!?失礼にも程があるぞ!?」


 「長秀!良い。話を止めるよりまずは好きなように喋らせろ」


 明智さんの横に居るのが丹羽長秀さんか。明らかに殺ってる顔してるわ。おぉ〜!怖っ!!


 「まぁ緊張しては喋れまい。酒とやらを貰っても?」


 「チッ。そういう仕切りたがる所が偶に癪に障るぞ?木下殿」


 「こりゃ失礼。あっしはそんなつもりではなかったのですがね?」


 へぇ〜。あの人が秀吉さんか。まだ木下藤吉郎さんだな。さっき年表で調べたけど羽柴に変えるのは来年だったよな。なら後1人は誰だ?


 「ふん。これだから農民上がりは好かん」


 「信盛やめておけ。ワシが行う戦の本質を知るはサルと明智だ。戦は戦う前どれだけ準備をしているかで決まる。覚えておけ」


 佐久間信盛さんか。確か折檻書みたいなので放逐されたんだっけ?家老か宿老とかかなりの大物だったような・・・。だめだ。里志君と違い詳しくないから分からない。


 「して・・・まず簡潔に述べよ。どこから来た?昨日のうどんはなんだ?何故あのような物を持っていた?それと先程の貴様の質問の答え・・・ここは岐阜城だ」


 「岐阜城ですか!?稲葉山のあれでしたよね!?」


 「そうだ。沢彦和尚と共に名付け岐阜にしたのだ」


 「そうなんですね。あっ、とりあえずこれを飲みながらどうぞ。苦いかもしれませんが」


 シュコッ


 「な、なんじゃこれは!?変な音が鳴っておる!?この泡はなんぞ!?この入れ物はなんぞ!?」


 「サル!静かにしろ!それとそれもなんぞ!?酒か!?」


 「まず答えを言います。恐らく未来から来ました。そしてそれは未来のビールというお酒です。麦から作る酒ですよ。あっ!コップあります?それならみんなに分けられます!」


 「こっぷ?誰ぞある!」


 「はっ!蘭丸ここに!」


 「うむ。蘭丸では分かるまい。遠藤!遠藤はどこだ!?」


 「はっここに」


 「遅い!こっぷなる物を用意致せ!」


 「こ、こっぷ・・・こっぷとは何でしょうか!?」


 「あん?貴様こっぷなる物も知らぬのか!?」


 「えっと・・・すいません。遠藤様でよろしかったですね!?コップ・・・湯呑みでございます」


 「なるほど・・・すぐにお持ち致します!!」


 さすがに可哀想だ。あれが小姓って役の人だろう。そしてこの子供は森蘭丸・・・本能寺で信長さんを最後まで守った子だろう。明らかに遠藤って人と対応が違う気がする。


 しかし信長さんもコップ知らなかっただろう!?これから言葉も気をつけないといけないな。


 「お館様御免ッ!」


 ズドンッ


 「痛ッ!!え!?なに!?なに!?」


 「そこに直れ!何が未来から来たぞ!?目的を言え!何故、お館様に近付くのだ!?」


 気付けば首に刀突きつけられました。しかもあんた誰よ!?どこから現れたんだよ!?

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