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ドア開けたら戦国時代!?  作者: デンデンムシMK-2
第二章
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新たなチートアイテム

 「あら?合田君もとうとう自分の車購入するんだ?」


 「はい!是非社長の関連会社でお願いしようかと思っております」


 ゴールデンウィークが終わり、1週間仕事を終えた休み前の仕事終わりの時だ。車を持っていける事となり早急に自分の車が欲しくなり今に至る。


 車種は悪路にも強い、軽のジムニーだ。大きい車を選べばランドクルーザーやフォレスターと色々他にもあるだろうが、なんせ戦国時代だから道もあるにはあるけど道と呼べるか分からないところの方が多いし狭い。


 悪路を走り過ぎて壊れる事も加味して、軽クラスの方がコスパはいい気がする。それと・・・


 「もう1台軽トラもお願いしたいです!程度や色は社長に任せます!」


 「え?色とか装備とかどうするのよ!?」


 「細かいところは全部社長に任せます!アウトドアで使うくらいなので走るなら気にしません!」


 普通に車を購入するならいきなり2台購入はありえない事だろう。色も装備も気にしないという人をオレは聞いた事がない。この車に関しては即戦国時代行き確定だ。ただ・・・ナンバーは取らなくてもいいんだけどなんて言おうか・・・


 「あら?合田君?やっと車購入するようにしたんだ?」


 「池田さん、お疲れ様です」


 「最近、綾ちゃんは合田君と仲良いのね?」


 「そう?普通だと思うよ?」


 「だってよく一緒に帰ってるじゃない?」


 いや確かに車で送ってくれたりしてるけどそんなところまで見てるのか!?


 「チッ。バレたか・・・実は私合田君と再婚しようと思ってるのよ〜!ね?合田君?」


 「は!?え!?」


 「綾ちゃん?冗談が過ぎるわよ?まぁ合田君の今の反応でそんな事はないと分かったけど」


 「ふふふ。たまに歴史ある物を買取してる仲だよ!それでたまに一緒に帰ってるだけよ!」


 いや池田マダムよ・・・本当に冗談過ぎるぞ!?あやめさんがここに居ればヤバかったぞ!?


 「ははは!社長!そういう事ですので、よろしくお願い致します!予算はそこそこくらいでお願いします!現金で払いますので!」


 「あっ!ちょっと合田君!?」


 「由佳ちゃん!別にいいじゃない!由佳ちゃんの会社で買ってくれるって言ってくれてるんだし」


 「そうだけど・・・」


 「それより・・・由佳ちゃんって超常現象的な事って信じる?」


 「は?なによ?それ!?」


 「ううん。なんとなく聞いてみただけよ!例えば・・・タイムスリップとか!」


 「sfは嫌いじゃないし、なんなら私も綾ちゃんと同じで歴史は好きだよ?けどタイムスリップは信じないかな?」


 「じゃあもう一つ!もしタイムスリップができるとして、それが戦国時代だとする。由佳ちゃんなら何かしたい事とかある?」


 「そうね・・・私ならーー」




 

 「勝っちゃん!!じゃあね!また来週来るから!」


 「御意。一ノ瀬殿も漆原も気をつけてな。某が未来へ行く事は叶わぬがくれぐれも一ノ瀬殿を守れよ」


 「いや柴田さん!未来はそんなに危なくないですから!」


 「いーや!漆原!よからぬ事を企んでおる奴はいつだって居るものだ!お前は刀の筋は良い!ちゃんと帯刀しておけ!」


 「それも未来なら捕まりますから!とりあえず帰りますね!」



 「ねぇ?里志?」


 「うん?どうした?」


 「・・・・ううん!なんでもない!さぁ!これから色々持っていけるくらいの入り口になったし、何を持って行くか考えよう!」


 「変だな。まぁそうだな。幅が広がるな」





 次の日に朝から早速電話が鳴った。あ、ちなみに今は毎日あやめさんと住んでいる。朝は起こしてもらい、あやめさんが作ったご飯を食べて仕事に行き、帰って寝る生活だ。


 そのあやめさんに起こしてもらった直後の事だ。


 「合田君?おはよう!朝から悪いわね。ちょうど車検が1年残ってる中古があるからよかったから確認できないかしら?」


 「おはようございます。早い対応ありがとうございます。では伺いますのでどちらに行けばよろしいですか?」


 「車屋のスタッフに言って、トラックに乗せて持ってこさせるから家まで持って行ってあげるわよ」


 トントン拍子に話が進み、1時間もしない内にガレージABCと描かれたトラックが家の前に来た。ちなみに軽トラとジムニーだ。


 「やぁ!合田君だね?」


 「は、はい!よろしくお願いします!」


 トラックには爽やかイケメンの人が乗っていた。聞けば社長の遠い親戚の人らしい。すぐにトラックから降ろしてもらい、色々車の事を言ってくれた。


 「コンパクトなのに後席も大人2人がゆったり乗れる車なんだ!席を倒せば300Lにもなるラゲッジルームにもなるんだよ!走破性はこのクラスならトップクラスだと保証するよ」


 「ありがとうございます!これに決めます!」


 色々他にも言われたがとにかく早く車が欲しいのだ。軽トラは言わずもがな。ちなみに2台ともATだ。あやめさんはやはり車が少し怖いみたいで遠くから見ている。


 「金額なんだけどこのくらいでどうかな?社長に安くするよう言われているからね。かなり勉強させてもらっているよ!」


 電卓を打つ顔は爽やかすぎて、しかも喋り方に嫌味がまったくなく嫉妬すら起きない。


 「これはこの車だけですか?2台合計は・・・」


 「ははは!2台合計でだよ!あの軽トラはうちの会社のお古なんだ。と、言ってもちゃんと整備してあるしまだまだ全然走るから問題ないよ!ただ車検はもう切れてるけどね」


 「マジすか!?買います!買います!すぐに買います!お金も今払います!」


 金額はなんとオレの想像していたよりかなり安い80万ポッキリを提示された。オレは150万程を想定していただけにこれはかなりありがたい。


 車庫証明や名義変更でまだ暫く時間が掛かるとの事で1週間もは掛からないと思うけどそれくらい見ていてほしいとの事。


 「軽トラの方は車検がないんだけど、別途車検代がーー」


 「あっ!軽トラはとりあえず車検はいらないです!」


 「え!?なら公道は走れないよ!?」


 「大丈夫です!まだすぐに使うわけではないですので!使う時にまたお願いしますので!」


 「そ、そうかい。分かったよ!じゃあ手続きはこちらでしておくからね。それじゃあ印鑑証明書出してくれるかな?」


 オレは鉄砲所持の時に取得した印鑑証明書を出した。そして一通りリサイクル券や納税証明書や車検証などを貰い説明を聞いた。


 「うん。とりあえずは大丈夫だね。じゃあこれでーー」


 「あれ!?車は置いていくのですか?」


 「ジムニーに関してはとりあえず名義変更は1時間もすれば終わるからすぐに乗れるよ!お金もちゃんといただいたしね」


 「でも車庫証明がまだなんじゃ・・・」


 「ははは!一応、同じ関連会社で働く者なんだから大丈夫だよ。社長からも聞いているしね!」


 最後の最後だけ適当に思ったけどまぁ大丈夫は大丈夫だ。だってすぐに戦国時代に持って行くからだ。


 「分かりました!ではお願い致します!」



 「武蔵様・・・・」


 「あ、ごめんごめん!もう終わったよ!さぁ!行こっか!」


 「やはり車に乗られるのですか!?」


 「だってこれがあれば移動の幅が広がるし荷物だって色々持って行けるんだから!とりあえず・・・色々なガソスタに回って燃料補給して、商い用の買い出しもしてから行こう!」


 「合田君!おはよう!」


 「あ!池田さん!おはようございます!車届きましたよ!」


 「おぅ!武蔵!おはよう!」


 「里志君!おはよう!有沙さんもおはよう!」


 「おっ!車届いたんだ!?かっこいいじゃん!」


 ちょうどいいタイミングだみんなが揃った。


 「とりあえず・・・オレとあやめさんは買い出しとか終わらせてから向こうに行くから先に行っててよ!」


 「分かった!武蔵?後でまたなに買うかとか言うから時間見つけてくれ!」


 「了解!」


 里志君達も動き始めるんだな。さぁ忙しくなるぞ!

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