ストレス対処の技術「呼吸法」入門の入口辺りを語ってみた ~相性良ければストンと寝れる~
ようこそ!
あなたに安らぎが訪れる事を願っております。
詳しく知っていて、厳密に実践している方から言わせると端折り過ぎと言われるかもですが、ピーターはこれで習得して、十分に効果を実感しています。
みなさんお疲れ様です。
お元気な方も、ちょっとお疲れの方もいらっしゃると思います。
特に、このエッセイを見に来て下さった方はお疲れの方が多いのではないかと思います。
本題の前にストレスのお話をさせて頂きますが『こちとらストレス抱えてんでぃ! さっさと教えやがれぇい!』なんてお急ぎの方は少し下の『◇』の所まで飛ばして下さいませ。
もっとお急ぎの方で『肝心なとこだけわかりゃいいんだい!』という方、もっと下の『◇◇』まで飛ばして下さいませ。
今回のテーマは「呼吸法」というリラクゼーションの技法です。
こういったストレス対処の技法は人によって相性があるので、あなたに合うのなら、数回体験をするだけで効果を感じ始めると思います。
あなたに合わなかったら、無理に頑張って習得しようとか思わなくても大丈夫。別の方法を試してリラックスしていきましょう。
しばらくやってみたら急に効果を実感したりします。人間って不思議ですね。
まず、ストレス状態の確認をします。
さっきも言いましたが、読むのがストレスなら、遠慮なく吹っ飛ばしていきましょう!
いいじゃん、いいじゃん、楽しちゃいなよ!
ストレス対処と一口に言いますが、その実は色んなことがあります。
日常生活の一部に取り込めるような手軽な物から、引っ越しや転職などで自分を取り巻くストレス環境を根本から叩き壊す大がかりなものまで、言ってしまえば全てストレス対処の選択肢になります。
まぁ、転職や引っ越しまですると、これだけ大掛かりな事の準備や生活が変わる不安感など別のストレスが呼び起こされてますよね。
常時、大なり小なり人間はストレスを感じています。
交感神経が活発になっている状態と最近では言われたりしますが、このときには筋肉にもすぐに動けるように力が入り、消化器官などの内臓は活動を控えるようになります。
このような状態を「緊張状態」といいます。
通常ストレス環境から解放されると、緊張状態も解かれてリラックスした穏やかな状態になります。
こうなると、緊張状態で疲労した心身の回復をさせていく副交感神経が活性化します。
お腹がすいたり、眠くなったり、ゴロゴロしたいという気分になってくるわけですね。全身の筋肉も弛緩して判断力も低下します。休息の時間、リラックスの時間ですね。
ところが、ストレスという状況が続くと、緊張と休息の切り替えが上手く行きません。
仕事や家庭問題、医療や介護などの健康問題などなど、気になる事が盛りだくさんという方もいらっしゃいます。
こうなると、緊張・緊張・緊張となってきます。
体と心が休まるタイミングがありませんし『1つ乗り越えた、これで休める……いや、何かあるかもしれない』とか考えてしまうと、リラックスできる貴重な時間も緊張に支配されてしまいます。
一日の仕事をこなして、家に帰って布団に入っても『何かあるかもしれない!』と寝られなくなっちゃうんですね。緊張が継続している証明です。
現代社会はストレス社会と言われるように、緊張に次ぐ緊張の後に襲ってくる緊張なので、休息するタイミングをうまくつかめません。
なので、無理やりにでも自分の体を休められるようにリラクゼーションの技術も人間は生み出しました。
このリラクゼーションの技術もいくつかあるのですが、今回は誰でもやっている『呼吸』を活用した技術に触れてみたいと思います。
本来は勝手にスムーズに寝れたり、休息できたりするんですけど、緊張状況下だと休息も意図的に入れないと休めないのもまた人間の仕様ですから、上手く活用できるといいですね。
◇
呼吸法と言いますが何も『特殊な呼吸を習得します~~~』だとか『大宇宙のパワーを~~~』とかなんとかは言いませんからご安心下さい。
スピリチュアルな技術ではありません。
人間、姿勢や状況、時間帯などの変化によって呼吸の状態は大きく変化します。
運動している時の呼吸と寝ている時の呼吸は全然違いますね。
これを意図的にコントロールして、寝ている時やリラックスしている時の呼吸にして、そこから体や気分もリラックス状態にしようとするのが『呼吸法』です。
今、あなたは1分間に何回呼吸をしていますか?
息を吸って・吐いてを1セットと数えて何セットくらいでしょうか?
普段、呼吸は意識しない物で人によっても違いますが、大体10~12回くらいでしょうかね。人によってはちょっと多かったり少なかったりします。
これが平常時の呼吸ですね。
運動中では呼吸は早くなります。
少しでも早く酸素を肺に取り込んでもらい、使い古した二酸化炭素を廃棄したいですからね。
反射・判断など脳みそを使う時にも酸素は必要ですから、脳を含めて全身に酸素を早く送るため心拍数や血圧もアップします。
逆にリラックスしていると呼吸は遅くなります。1分間の呼吸回数も減少します。
寝ている間とかになると、起きている時ほど体の酸素は使いませんからね。
心拍数は減りますし、血圧も低下した状態になります。
つまり休息・リラックス状態に体がシフトしているという事ですね。
人間の体とは複雑にして、単純な物です。ちょっと実験ですが、過呼吸などの症状にならない範囲で試してみてください。
意図的に呼吸を早くしてみましょう。
運動している時、緊張している時、ピリピリした雰囲気の中で過ごす時のような、あの呼吸です。細かく吸って吐いてを繰り返している早い呼吸です。
そうすると、肩に力が入るような緊張の状態に体が変化します。心臓もドキドキ活発に動いていきます。気持ちもなんだか焦ってきたり、周辺への警戒をするように意識を向けるようになります。ちなみに眠気も軽減してたりします。
こんな風に自分の状態が変化して、いつの間にか意図的に早くした呼吸が、自然に早い呼吸状態をキープしていませんか?
こんな感覚を実感できるなら、あなたは呼吸法に向いています。
◇◇
急いでいる方はここから読んでいるでしょう。
呼吸法は単純な話、緊張している時の呼吸をやめるだけです。
そして、リラックスしている時の呼吸を意図的にする事で、緊張している心身を休息状態・リラックス状態に変化させるという技術です。
それではさっそくやり方です。
ゆっくり息を口から吐きます。
ため息みたいに「ハァ~」って感じ、肩腰の力も抜いて全身グッタリさせます。
その後、できるだけゆっくり息を吸います。
次は「ふぅ~」と息を吐きます。誕生日の蝋燭をやさしく吹き消すように、「ふぅ~」っとです。
できるだけゆっくり長く時間をかけて、全身の力を抜きながら、やさしく「ふぅ~」っとです。
鼻から吸って、口からやさしくふぅ~。これを繰り返していきます。
あ、無理しないでくださいね、慣れないうちは何かやりにくく感じます。
これって寝ている時とか、お風呂で湯船にぷかぷか浮いている時に自然になる呼吸なんですよ。自然に出来ている休息の呼吸です。
鼻から吸って、口からふぅ~。
気持ちよ~く寝ている時とか、お風呂で気持ちよ~く湯船に入っている時のような感覚で、ゆっくり呼吸をしていきます。
赤ちゃんや、猫さんが日だまりでお昼寝しているような、とってもゆっくりで穏やかな呼吸です。
吸っている時間よりも、吐いている時間の方が長くなるように。
息を吐きながらリラックスしていきます。吐く時に全身の緊張もだらりと抜いていきましょう。
鼻から吸って、口からふぅ~っと吐きましょう。
しばらくやってきると、いつの間にか呼吸がゆっくり、深くなっています。
ゆっくり吸って、ふぅ~っと吐いて。
心地よい休息・リラックスの時間です。
なんか体が重い?
体の力が抜けると、自分の体の重さを実感します。そして、自分の疲れも実感します。
その体の重さはリラックスの証拠、疲れが抜けている証拠です。
なんか息苦しい?
無理しなくていいんです、いつもの呼吸に戻してしまってもオッケーです。
やりたくなければ無理しない。
もう一回やってみたければ、鼻から息を吸って、口からふぅ~です。
なんか眠い?
寝ちゃいましょう。
リラックスできている時は眠くなる物です。寝ちゃいましょう。
◇◇◇
どうでしょう?
少しは緊張がとれて、休息・リラックスに体や気分が向いてくれたでしょうか?
ポイントは『吐く』ということです。
沢山空気を吸い込んだ方がいいのでは? といった質問もあったりしますが、息を吐かないと吸う事が出来ませんし、吐く事を意識しましょう。
自然にちょっと口をすぼめているかもしれません。息も鼻じゃなくて口から吸っているかもしれません。
それもおっけー、心地よいなら自分なりのやり方でもおっけーです。
息を数秒かけてゆっくり吸って、吸った時間の倍くらいをかけてゆ~っくり吐きます。
5秒吸ったら、10秒かけて吐く。もちろんあなたの心地よい、丁度良い呼吸なら時間は関係ありません。
吐く時に力を抜いてリラックス、吸う時も力はいりません。吐いた分は自然に体に入ってきます。
姿勢は横になっているのが一番ですが、座っていても、壁に寄りかかっていてもかまいません。慣れて来たら立ったままでもリラックスを実感できます。
仕事の休憩時間や待ち時間にリラックスタイムを堪能することすら可能になります。
こうしたリラクゼーションの技術は10人中2~3人はスッと習得して、リラックスを堪能できます。
10人中4~5人はちょっと練習すると、リラックスを堪能できます。
10人中1人程度は結構練習すると、リラックスを堪能できるようになりますが、この技法には向いていないかもしれません。別に気にすることはありません。
相性がイマイチな体質かもしれませんし、技法を上回る緊張に立ち向かっているのかもしれません。
リラクゼーション技法は自分に合わないと効果の実感まで時間がかかりますからね。
逆に10人に1人程度、めちゃくちゃ相性がよくて、始めた瞬間にストーンと眠りに落ちる人もいます。
こうした人は、相性良すぎですね。
お仕事中にやったら熟眠してしまいますし、お風呂でやるとおぼれますから、お布団の中だけで使いましょう。
厳密に言うと吸う時に口を使っちゃダメとか、鼻づまりの時はやりにくいからやめた方がとか色々ありますが、あくまでも入門の入門。
そんな細かい事を気にしているとリラックスには繋がりません。
目的は緊張している時の呼吸から、休息・リラックスの呼吸に近づける事です。
ため息だけでも力を抜くにはいいんです。
ゆっくり呼吸でリラックスでもいいんです。
ようするに……
あなたがゆったり過ごせるなら、穏やかに寝られるならそれでいいんです。
こうしたリラクゼーションの技術は相性がありますから、少し練習してみて効果があるなと実感した方はぜひとも使ってみてください。
逆に相性がイマイチだった方は、無理に習得するというストレスを抱える必要はありませんので、ササッと切り上げてしまいましょう。
思い出した時にやってみると「あ、なるほど」ってコツを掴んだりする事もあるかもしれません。
単純に「今」の自分と愛称が悪かっただけなので、気にする事もありませんよ。
本気で習得すると……
鼻から吸って、口からふぅ……( ˘ω˘)スヤァ
( ˘ω˘)スヤァ