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【セキセイインコとスズメシリーズ】

【恋する少女とセキセイインコ】

作者: 有馬波瑠海

こんにちわ!有馬波璃海(ありまはるか)です!


(。-人-。)(。-人-。)


今回の作品は、【セキセイインコとわたし】の姉妹作品となっております。


【セキセイインコとわたし】では、わたし(少女)の視点で、物語が進みます。そして、今回のこの作品では、セキセイインコの視点で、物語が進んでいきます。


もしよろしければ、【セキセイインコとわたし】も、ご一緒にご覧くださいませ(。-人-。)


【セキセイインコとわたし】

https://ncode.syosetu.com/n2686gs/





有馬波瑠海(ありまはるか)の作品一覧。


◯短編小説◯


【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】

https://ncode.syosetu.com/n1223gs/


【家の中の猟犬】

https://ncode.syosetu.com/n1830gs/



◯長編連載◯(連載中)

【七世の森の少年】

https://ncode.syosetu.com/n1320gs/


俺様は、セキセイインコ名前は、ルル。人間のじいさんとスズメの三人暮らし。|昨日まで悠々自適で、賑やかな楽しい毎日を送らせてもらっていた。


だがしかし、昨日、じいさんは階段から落ちてしまって、足を痛めちまったらしい、、、。


白い人間が沢山、俺様達の巣に入って来たと思うとなんだか大きなモノに、じいさん乗せて、ピーポーピーポーとけたたましく(さえ)ずってどこかにいっちまった。


すると、暫くして、若い人間の(めす)が俺様と、スズメを連れてその人間の巣に行くと、その人間の雌は言った。


【人間】

「今日から、しばらく、あなた達の家はここよ。」

と。


俺様は、スズメと暫くここで暮らすことになった。結論から言えば、この人間との暮らしは悪くなかった。美味しい餌に、暖かい巣。それに、この人間の(さえ)ずりは、聞いていて心地よかった。


だが、この人間はいつもどこか不安そうで悲しそうに

・・・・・・フミトクン・・・スキ・・・・・・


と、(さえ)ずる。俺様には、その意味なんて、よく分からない。だが、一つ言えるのは、この若い人間は、いつも一匹でまだ、(つがい)になる雄は現れていないらしい。


ある日、この人間になんだか、黒い模様がついた白くて、平らモノを突然見せられた。人間は、それを俺様に見せるのになんだか様子がおかしかった。


それをかじって見ると、本当にかじりやすくて、カジカジ、カジカジしていたら、人間が慌ててその紙を俺様達から取り上げる。そしてその白いペラペラした白いもの黒い模様を見て、心底ガッカリしたよだった。悲しそうに辛そうにその若い(めす)の人間は囀ずる。


アァ・・・。フゴウカク、ダッタ・・・。

モウ、フミトクン トハ オナジ コウコウ イケナイ・・・。ワタシタチ ノ ユウジョウ モ オワリ・・・。


人間が何を言っているのかは、俺様には分からないが、人間が、フミトクンと(さえ)ずる時、決まってこの人間は、悲しそうな顔をした。しかし、この時は、いつもよりも悲しそうだった。


人間っていう生き物は、悲しい時、目から水を流すんだな。



あれから、人間はいつも悲しそうな顔をしていた。

人間が、庭で俺たちのカゴのトレイを掃除している時もそうだった。なんだか、庭に初めて見る雄の人間がやって来てもそうだった。もっともっと、悲しそうな顔をする。きっと、俺様があの時、白くて平らなペラペラしたものをかじったのが原因だったに違いない。


よーし!

この人間が元気が出るように必殺、オウム返しだ!!!!






ピュールルルルル! ピュールルルルル!!


・・・・・フミトクン ダーイスキ・・・・・・


・・・スキッ!スキッ!ダーイスキ!!!・・・


ピュールルルルル! ピュールルルルル!



人間は、真っ青だった顔から、みるみるうちに真っ赤な顔へと変身した。へー。人間って生き物は、カメレオンみたいに、自分の体の色を変えられるんだなぁー。でも、よく見れば、庭にやって来た雄の人間もなんだか、慌てているようだ。


それから、暫くして、俺様とスズメは、じいさんの家に帰ることになったんだが、あの日以来、俺様達が帰るまで、あの若い(めす)の人間は、フミトクンと(さえ)ずらなくなり、あれだけいつも悲しそうな顔をしていたというのに、あれ以降、悲しそうな顔をするとはなくなった。


そして、俺様もスズメがじいさんの家に帰る時が来た。あの若い(めす)の人間は、今でも覚えているが、俺様に初めて聞く(さえず)りをした。


 













 ・・・・・・ ありがとう ・・・・・・








あの(さえ)ずりの意味を、今でも俺様は知らないでいる。




読んでくださり、ありがとうございました!

(。-人-。)(。-人-。)




有馬波瑠海の作品一覧



◯長編小説◯

【時雨の里】(連載中)

https://ncode.syosetu.com/n5101gr/


◯短編小説◯


【セキセイインコとわたし】

https://ncode.syosetu.com/n2686gs/


【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】

https://ncode.syosetu.com/n1223gs/


【家の中の猟犬】

https://ncode.syosetu.com/n1830gs/




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