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FN____.  作者: acy
1/4

α‬1.0 その部屋で


部屋に、光が僅かに射し込む。



ひとりの男が、膝を抱える。


これは悪夢か、あるいは____か。





外からは時折、静けさを僅かに揺らすようなタイヤが擦れる音が響く。


男は少しだけ顔を上げた。



それは、駅前の歓楽街から少し外れた部屋の話。

それは、どこにでもいるある人の話。

それは、どこにでもありふれた男の話。



そこは、ある男が暮らしている小さな部屋。

そこは、どこにでもありふれた部屋。




ただ唯一、男の指先が僅かに光っていることを除けば。


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