おおかみさん、おおかみさん、おおかみさんは、どうして・・・
「ドーモ、オオカミ=スレイヤーデス!オオカミ殺すべし!!」
「イヤーッ!」
おおかみさんを木の棒で殴って、倒す。
おおかみさんが銀貨になる。
「イヤーッ!」
おおかみさんを、殴る。
おおかみさんが、銀貨と、牙を落とす。
当然、全て『ポケット』の中に入れる。
上がる!上がる!テンションが上がる!!!
AGL:10(+40)
上がる!上がる!速さが上がる!!!!
『速さ』が足りている!!!!
『速さ』が足りている!!!!!!!!
「うおおおおおおおおおおお!!!」
「牙を落とせ!!!牙を落とせ!!!!!」
「刀を落とせ!!!刀を落とせ!!!!!」
「刀狩りじゃああああああああああああああ!!!!!!」
テンションMAXメガ盛り状態で、オオカミ探してさ迷い歩くおれ。
さながら修羅の如く。
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
「イヤーッ!・・・」
「イヤーッ!・・・・・・」
「『グワーッ!』って言えよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
まただ!!!まただよ!!!!!!!!!!
スライムと同じだよ!!!!!
お前たちはいつもそうやって!!!!!
お前たちはいつもそうやってええええええええええええ!!!!!
「ちきしょおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
背後から殴っても。
正面から殴っても!
アイサツしてから殴っても!!!!!!!!
「『ぎゃん』とか『くーん』とかしか言わねええええええええええええ!!!!」
落ち着け。
落ち着け!!!!
やり方があるんだ!!
やり方がある筈なんだ!!!!!!
ト○コのサラ○ンダースフィン○スの倒し方みたいに!!!!!
倒し方が正しければ!これ以上無い超美声で『グワーッ!』って言ってくれるんだ!!!
「イヤーッ!!」
「イヤーッ!!!」
「ウィィィイイイイイイヤアアアーッ!!!!!!!」
ちきしょう。
ちきしょう!!!!!
俺の夢が!!!!
ニンジャス○イヤー=サンとダ○クニンジャ=サンの再現があああああああ!!!!!!!
「駄目だ・・・ やり方を変えなくては・・・」
ちょっと休憩。
◇◆◇
「おおかみさん、おおかみさん。」
腰を低くしておおかみさんに近づく。
きっと分かってくれるはずだ。
「おおかみさんは、どうしてそんなにモフモフしているの?」
『ぐるるるる!』と答える。
『俺のこの毛皮が、メスおおかみちゃんを魅惑するからさ!!!!』と言っている。
なるほど、なるほど、ナルホドくん。
おおかみさんにとってはそうなんだろう。
だが、俺の見解は違う。
「おおかみさんがモフモフなのは・・・」
「この世の人間を皆、モフモフ大好き人間にして・・・・」
「世界をモフモフ王国にする為だああああああああああああ!!!!!」
正面から突っ込む。
おおかみさんの突進をかわして、するりとバックを取る!!!!
バックチョークの態勢だ!!!!!!
決まった!!!
「さあ!!『グワーッ!』と言え!!!!」
「若しくは『ギブアップ!!!』と言え!!!!!」
「担架で退場はいやだろう!!!!!!!」
「ギブアップするんだ!!!!」
「選手生命にかかわるぞ!!!!!!!」
おおかみさんは苦し気な声をあげる。
根性か。
お前のバックボーンが、これまでやってきたロードワークが、敗北を認められないのか!!!!!!
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ならばおれも全力でお相手する!!!!!
「プロレスウウウウウウウウ!!!」
「いっぱあああああああああああああああああああつ!!!!!!!」
ちからを入れて、思いっきり締め上げると。
おおかみさんは、霞のように消え、後には銀貨だけが残る。
「ふっ。お前もまさしく友だった・・・。」
決まった。
◇◆◇
「「おおかみさん、おおかみさん(ッス!!)」」
今度のおおかみさんはきっと分かってくれるはずだ。
「「おおかみさんは、どうしてそんなにアイドルを応援しないの(ッスか)??」」
『くぅうううううん・・・』と鳴いている。
『生活費が苦しくて・・・』と悲しい言葉を言っている。
なるへそ、なるへそ。なるへそのゴマ。
気持ちは分かる。
よーく分かる。
だがなあ・・・
「「生活費のことを考えてえええええええ!!!!!」」
じりじりと距離を詰め、ツープラトンの態勢に移行。
逃げ場は無い!!!!!
「「アイドルの応援があああああああああああああ!!!!」」
お互いにおおかみさんを逆側から追い詰め、木の棒を高く掲げる!!!!!
「「出来るかあああああああああああああああああああああああああ(ッスウウウウウウウウ!!!!)!!!!!」」
2つの木の棒版の、クロ○ボンバーだ!!!!!!
おおかみさんは爆発四散。ナムサン!!!!
二人して木の棒を銃口に見立てて、フッと消炎を吹き消す。
決まった×2。
それから、お互いに向かい合って。
ピシパシグッグッ!!
パンツーマルミエ!!!!
(手話で)
犬!キツネ!カエル!牛!ウサギ!サル!ライオン!!!!
・・・
完璧だ。
パーペキだ!!
今なら、俺とニカで、世界だって支配できる!!!!!
「「だーーーーーーはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」」
「「ア・イ・ド・ル、さいこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」
お互いに肩を組み合って。
ニカをお姫様だっこして。
そしてニカ飛行機を離陸させ!!!!!
俺たちはどこまでも走っていく。
地平線に輝く太陽のもとへ・・・。
◇◆◇
「どこまで行ってるんだ!どこまで!!!」
またまたイチカお姉ちゃんに怒られてしまった。
イチカお姉ちゃんは心配症だなあ。
「まったく!あんまりお姉ちゃんを心配させるな!!!」
「お姉ちゃん…。そんなに俺のことを!!!!」
「お前じゃない!!!あとお姉ちゃんと呼ぶな!!!!!」
「お姉ちゃん…。カンドーっす!!!猛烈にカンドーっす!!!!!」
「そ、そうか…。分かってくれたなら、いいんだ!」
「ポ○モン赤緑の舞台は?」
「カ○トーっす!!!!!」
「分かってるのか!!ニカ!!本当に分かってるのか!!!!?」
「あとそこの男!!!ニカに変な電波を受信させるな!!!!!!!!」
またまた怒られちゃった。
「はーい!!このいもうとが!!このいもうとが!!!!!お昼ごはんを作っていますよぉーーー!!!!!!」
「あーお腹ペコペコのペコ○ーヌちゃんだあ。」
「ごはんなにっすか!なにっすか!!!」
「今日は、宿屋さんから貰ってきた、朝ごはんの残りですよぉーーーー!!!」
「あーお姉ちゃんが待たせるからなあ。」
「ほんとっすよ!お昼ご飯を待たせるなんて、ヒドイっす!!!!」
そういって、ミクいもうとの元に向かう俺たち。
後から続くイチカお姉ちゃん。
「私が悪いのか!?私が悪いっていうのか!!??」
「あとミク!!!それは作ったとは言わないぞおおおおおおお!!!!」
イチカお姉ちゃんの絶叫が、草原に高く響いていく。
イチカお姉ちゃんは今日も大変だなあ。
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