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第四話

「ああ、美味かったな~もう一回出してくれないかな、できれば皆のも食べてみたいんだよな……」


 一緒に置かれていた変わった味のお茶を飲みながら、空になってしまった丼を見ながら心の底からそう思い呟くと、それを聞いたローラがうっとりとした表情で頷き返してきた。


「本当にそうですよね、私こんなに美味しい料理は生まれて初めて食べたかもしれませんよ」

「だな、なんか俺はもう魔界に住みたくなってきたな。こんなすげえ飯を食っちまったら向こうの飯じゃもう満足できねよ、ベイルはどうなんだ? 貴族なんだし美味いものは散々食ってるだろう?」


「比べるべくもありませんよ! 食材の質に調理技術、その全てにおいて魔界はアレッサ王国よりも上です! まず間違いないでしょう断言できます! そもそもこんなにふんだんに香辛料を使った料理なんて私は知りませんよ! それにですねっ」


 兄貴はステーキと白パンを残さずに平らげたせいでパンパンに膨れた腹を苦しそうに擦っているが、その顔は満足気で魔界の料理の素晴らしいさを絶賛しながら、人間界と魔界どちらの料理が美味かったかとベイルに尋ねれば興奮した様子で椅子から立ち上がると熱く熱くそれもう熱くどこが素晴らしいのかを説明し始めたが、手に握られているスプーンがちょっと間抜けだな

  

 料理を食べ終えた俺達は全員がその美味しさにすっかり夢見心地になっていた、貴族としてそれなり美味しいものを食べてきたはずのベイルさえもご覧の有り様だ。

 俺はもしかしたら今、人生で一番幸せな時間を迎えているのかもしれないな。


「おーい、だらけきっているところ悪いのじゃがいい加減にしゃんとしてくれんかの。そろそろ一時間が経つが結局どうするのじゃ?」


 一人先に料理の余韻から抜け出していたフリーデがジト目になりながらこれからのことを聞いてくるがさて困ったな。


「そう言われてもどうしようか? なんかもう戦う気にはなれないんだよな……皆はどうなんだ?」

「こんなに美味しものを食べさてくれた人達と戦うなんて私は嫌ですよ!」

「そもそもここの魔王が本当に無関係なら争うのは不味いだろう、下手に逃げたり暴れたりして新たな敵を増やすことになったら笑い話にもならないぞ」


「このまま勇者対策課とやらまで行って事情を説明し、無実を訴えることにするのか? だが先程の話だと年単位で投獄される可能性もあるとか言っておらんかったかの?」

「言いましたね、でも武器を取り上げられている現状では暴れても直ぐに取り押さえられるでしょうし、逃げようにも何処に逃げていいのかも分かりません。

 それなら大人しくするのが一番いいでしょう。それにこれまでのことを考えると意外とあっさりと開放してくれるかもしれませんからね」


「そもそも聞いていた話と随分違うしな、ここは魔界のことを知るためにも一度ちゃんと話し合いをするのもいいんだろうさ」

「はぁ、まあそれでお主等がいいのなら儂は文句は言わんよ」


 呆れ顔で溜息を吐かれてしまった、きっとこれまで敵として戦っていた魔族相手に何を呑気なことをと思っているのだろうな。


「おう、もう一時間が経ったが飯は食い終わったか?」

「ええ、ご馳走さまでした。まさかこんな美味しい食事を用意してくれるなんて思ってませんでしたよ。あのその人は?」


 まるで入るタイミングでも図っていたのかと疑いたくなるようなタイミングで、またもグラムがドアを開けて中に入ってきたがその後ろにもう一人いるの気づいた。


 赤みがかった肌をし額に二本の角を生やした背の高い男で、仕立ての良さが見て取れる紺色の服をさっと着こなしており、いかにも出来る男といった感じがする奴だ。


「こちらはお前らを王都に護送するために勇者対策課から来た、オルガ・ガラムドさんだ、あと種族はオーガだ」

「どうもオルガだ、俺のことは気安くオルガって呼んでくれて構わないぞ。これから長い付き合いになるかどうかは分からないがよろしくな」


「これはどうも、俺は勇者をやっているハルトと言う者です。こちらこそよろしくお願いしますね」

「いやいや、ちょっと待って何でそんなに普通に挨拶してるんですか貴方は!? よく見てくださいよ、おかしい所があるでしょう!」


 こらこらベイル、初対面の人に指を突きつけて大声を上げるなんて失礼じゃないか。


「オルガさんがどうかしたのか?」

「だ・か・ら! 何処がオーガなんですか! 全く違うじゃないですか!」

「ハハハ、何を言ってるんだよ。赤みがかった肌に額にある二本の角、オーガの特徴がしっかりとあるだろ? 間違いなくオルガさんはオーガだよ」

「それ以外合っていないでしょうが!」


 ふ、俺だってそんなことは言われなくても分かってるんだよ。向こうにいるオーガといえば、身長は三メートル程もある巨体に全身が筋肉に覆われ生まれてから一度も櫛を入れたことがないだろうと思えるようなボサボサの髪をしており、身に付けている物はゴブリンと同じようにボロ布と言ってもいいようなものばかりだ、そして人と見れば直ぐに攻撃を仕掛けてる好戦的な種族のはずだ。

 

 それに対して目の前に立っているオルガと呼ばれたオーガはどうかといえば髪はきちんとセットされているし、服だって貴族が着ていそうな服を着ているのに全く違和感がないし背だって二メートル程とオーガにしてはかなり低いだろう、まあ体を見れば確かに服の上からでも分かるほどに筋肉があるけどそれだけで、とてもオーガには見えない、まだ俺達の知らない種族だと言われたほうが信じられるだろう。


 ベイルの反応は正しいし何も間違ってはいないさ、それは他の三人が浮かべている表情からでも見て取れるだろう、間違っているのは俺のほうだ、だがだ。


「お前が何を言いたいのか俺だって分かってる、本当によく分かるがそれでも聞いてくれ」

「……何ですかそんな改まって?」

「魔界に来てからオークにゴブリン、コボルトにワーウルフと四種族と出会ったけどだどれも俺達の知ってる姿とは少し違っていただろ?」

「それはそうですがって少しですか? かなり違っていたと思うんですがね」

「まあそれはいいんだが俺が何を言いたいのかというとだな、もう突っ込むのは疲れるから止めようってことだよ」

「はぁっ!?」

「だって考えてもみてくれよ……今まで会った種族で俺達の知ってる特徴を持っていた種族がいたか? いなかっただろ?」

「それはそうですが……」 


 よく知ってるはずの四種族でも人間界で見たのとあんなにも違ったんだ、きっとこれから会うことになる他の種族も違うに決まってる、その度に突っ込んだり驚いたりしていたら身が持たないんだよ!


「ああもう!分かりましたよ、貴方がそう言うのならもういいですよ。確かに突っ込んでいたらきりがなさそうですしね」


 俺の気持ちが伝わったのかベイルは頭をガシガシと掻き不満そうにではあるが渋々ながら頷いてくれた。


「ハハハ、人間界にいる同族とは少し違うからお前らが驚くのも無理はないだろうが本当にオーガだ。それよりも他の奴も名前を教えてくれないか?」


 怒ることも気を悪くした様子もなく楽しそうに笑うので皆も毒気を抜かれたように名乗るとオルガは書類に書かれた名前と合っているか確認している。


「よし全員合ってるようだな、これから王都にある対策課にお前らを護送することになるんだが念のために言っておくが逃げようとか馬鹿なことは考えるなよもしも逃げ出そうとしたりしたら手荒なことなるからな」


 険しい目でそう忠告するとそのまま歩きだすので俺達もその後に続くと両脇を固めるようにグラム達がついてくる、連れて来られた時とは違う通廊を通り外に出ると、そこには初めに乗せられたパトカーとかいう乗り物が何台も停められており他にも形の違うものも停めてあった。


「今から王都に連行するんだが、今のうちに何か聞いておきたい事とかはあるか?答えられることなら教えてやるぞ」

「え、いいんですか?こちらとしては色々と知りたいことがあるので助かりますけど」

「ああ構わないさ。何せ、何せお前らはっ」


 途中で言葉を止めたからどうしたのかと訝しんでいるとオルガは俯きながら震えていた、一体なんだなんだと皆で顔を見合わせると、勢いよく顔を上げオルガは目に大粒の涙を浮かべ喜びを表すかのように両手を大きく広げ。


「お前らは勤続百年目にして、いや、対策課が出来てからようやくやって来てくれた勇者達なんだからな!」


 叫んだ、もう天にも届きそうな程の大音量で叫び号泣していた。突然のことに呆然とする俺達にウルフが耳を押さえ辛そうにしながら、この突然の変わりようの理由を教えてくれた。


「痛ぇ、驚かせて悪いがオルガの旦那を許してやってくれ。オルガの旦那が言ったことだがもう随分と前なんだよ最後に勇者が来たの」

「はぁ、あの質問なんですが俺達より前に勇者が来たのって何年前のことなんですか?」

「そうだな確か最後に勇者が来たのは記録によれば五百年程前だったと思うな」


 はぁ!? ちょっと待ってくれ、そんなに長い間勇者が来なかったのならその間、この勇者対策課の人達は何をしていたんだ!? お茶でも飲んでいたのか?

 

「何が言いたいのかは顔を見れば分かるぞ、そうだなずっと仕事がなかった対策課のメンバーは他の部署の手伝いをさせられていたんだよ。オルガの旦那がここにいるのだって偶近くに手伝いで来ていたからなんだ」


 納得した、勇者が来ないからやることがなく長いこと他所の雑用を命じられ使いっ走りをさせられてしまい、色々と溜まっていたところに俺達が来て、ようやく本来の仕事ができると喜んでいるのか。いやでも待ってくれそんな号泣するほど嬉しいってどんだけ不満が溜まってたんだよ……。


「あ、あのそれではお聞きしますが私達はその対策課に連れて行かれてなにをされるんでしょうか?」

「ああ、とりあえずここで質問されたことを更に詳しく話してもらうことになるな、そしてそれをもとに罰を与えるか与えないのか、与えるとしたらどれくらいの罰にするのかを決めるからまだどうなるかは言えないな。

 だがお前達は不法入国はしたが誰かに怪我を負わせたわけでもないから、そんなに重い罰は受けないはずだ、そこは安心していいぞ」


 若干引き気味に怖ず怖ずと右手を上げながらローラが質問をすると、オルガは申し訳なさそうに頭を掻きながら頭を下げてくる。


「まあこればかりは仕方ないですね。悪いのは私達の方なんですから、文句なんて言えませんよ」

「だな、あーでも今から移動して王都にはどれくらい掛かるんだ? 出来たら早くすませて侵略してる魔王がどこの国の者かとか調べたいんだが」

「王都までは昔は三十日ほど掛かっていたが、今は三日もあれば着くぞ」


 三日か、それだけなら別に問題ないんだけど、その後どうなるのかが分からないのが痛い所だな。


「もしも急ぎたいなら飛ばしてやってもいいぞ? ただその場合はこれにサインをしてくれ」


 悩む俺を見て、オルガは懐から一枚の紙を取り出すとそう提案をしてくる。紙を受け取り、どんなことが書いてあるかを確認しようとしたがダメった、全く読めん!

 これは俺が馬鹿だからとかじゃなく、文字が人間界で使われているものではないからだ、恐らくは魔族達の文字なんだろう。試しに皆にも見せてみたけど、首を捻るばかりで誰も読めないみたいだ。


「あの、これってなんて書いてあるんですか?」

「ん?悪い悪いこっちの文字は読めなかったのか。そうだな簡単に言えばだな、多少運転が荒くなっても文句は言わないことを同意するものだ。急いでくれって言うから飛ばしてやると、偶に後から文句を言う奴がいるから書いてもらってるんだ」

「成る程、分かりました。これって俺達の国の文字で大丈夫ですか?」


 魔族の文字なんか書けないから、心配になって聞いてみたが問題はないらしいので、俺が代表者として名前を書いて渡すと、オルガは弧を描くような笑みを浮かべたけどどうしてだろう?


「おっおい、お前らまさかあれにサインしちまったのか!?」

「ええ、少しでも早く着いて終わらせたいと思ってサインしましたけど……それがどうかしましたか?」

 

 血相を変え詰め寄ってきたグラムに素直に答えると、青褪めながらよろよろと後ろに下がってしまった、それに部下のコボルト達も怯えたように尻尾を垂らして震えているが、彼等に共通しているのは憐れみの籠もった目で見ていることだ。


「やべぇよ、本当にやべぇよどうするだよ彼奴等、まさかアレにサインするなんて何考えてんだよ」

「知らなかったんだろ誰も教えてなかったし、もし知っててサインしたならある意味勇者だよ本当にな」

「なぁもう引き渡してるしこれって俺達の責任問題ならないよな? 大丈夫だよな?」

 

 コソコソと話される不穏な言葉の数々に心臓が激しく脈打ち冷たい汗が流れてくるのが止められないんだけど。 

 あれってただ運転が荒くても文句を言わないだけのものじゃなかったのか? それとも読めないことをいいことに実は他にも重要なことが書かれてあったのか? 


「今から騒いでももう無駄だからな、俺ができるのはこれくらいだ許してくれ。いいかきっと大丈夫だから希望を捨てるなよ、信じていれば救われるから」

「え、あのはい、よく分からないですけ分かりました。これは何ですか?」

 

 手渡されたのは黒い丸い粒だ、かなりきつい匂いがするけどこれは薬か?


「酔い止めの薬だ、今のうちに飲んでおけ。……走り出したらもう飲んでる暇なんてないだろうからな……」


 それだけ言うと帽子を目深にかぶり直し、まだ小声で話し合っているコボルトの元に戻って行く。渡されたのただの酔い止めなのにグラム達の姿を見て無性に不安になり、今からでもなかったことにできないかと思うが無情にも。


「さあ準備は整ったから全員この車の後ろに乗ってくれ! 約束通り王都まで超特急で送ってやるからよ」

 

 親指を立て指すのはパトカーではなく、大きな長方形をした頑丈そうな車だ。オルガは後ろにある鍵が付いたドアを開けて乗るように促すので、不安ではあるが仕方なく乗り込むと。


「いいかお前等、絶対に死ぬなよ!」

「必ず生きて王都まで着くんだぞ!」

「気持ち悪くなったら我慢せずに車を止めてもらえよ!」

「「「頑張って生き残れよ!」」」


 グラム達が号泣しながらそんな縁起でもないことを励ますかのよう叫んでくる、それってどういうことか頼むから詳しく教えてくれよ!

 窓に嵌められている鉄格子を掴み、説明を求めようとするが。


「よし今から出発するが、ちゃんと椅子に座ってシートベルトを締めてくれよ。でないと転がったりするかもしれないからな。あ、シートベルトてのは椅子についてるその帯みたいのだ」


 これ以上余計ないことを言われたくないのか、オルガそう忠告してくる。慌てて使い方を教えてもらい締めると、満足そうにオルガは頷き雄叫び上げた。


「よっしゃあー!行くぜっ!」

「ひぐっ!?」

「きゃああっ」

「なっ何だこれは!」

「むっ!?」


 その瞬間、響くけたたましいウーウーという変な音と爆音が聞こえたかと思えば、次に俺達に襲いかかってきたのは凄まじいまでの圧迫感だ! それも上からじゃなく横からっ、一体何だ攻撃魔法でも掛けられているのかと、必死に首を動かすと窓から見える外の景色が、とんでもなく早く動いていることに気づいた。


 今まで何度か馬に乗って早駆けなんかもしたことがあるが、こんなに早くなんてなかったぞ!? どう考えても馬の三倍、いや、四倍は早いんじゃないか!


 もしこんな速度で事故にでもなったら確実に死んでしまうっ! 戦って死んだならまだしも、事故で死んだなんてことになった送り出してくれた陛下達に合わせる顔がない。

 

 前に乗り運転をしているオルガに、もっとゆっくり走ってくれと言おうと口を開くがそれは途中で止まってしまった。

 何故なら備え付けられている鏡に写ったオルガの顔は、血走った目をカッと見開き歯をむき出しにした獰猛な笑みを浮かべいたからだ。


「おらおらっどけやコラッ! 勇者対策課様のお通りだっさっさと道を譲りやがれ! あっ!? このサイレンが聞こえないのか邪魔すんだじゃねぇよ! ハハハっいいぞいいぞっ飛ばせ飛ばせどこまでもっ、目指すは音速だあーーーっ!」


 これか、これなのか!? あの時グラム達があんな憐憫の眼差しを向けていたのはこのせいなのか!?


 前を走っているパトカーと同じくらいの大きさの車を、邪魔そうに左右に避けながら、もっと速くと更に速くと周りの車が抗議するかかのように変な音を鳴らしていることにも構わず、加速させていく。 


 そのせいで俺達は叩きつけられるかのような衝撃に襲われ、椅子から体が浮きそうになった、もしもこのシートベルトとかいうのをしていなかったのなら今頃は何度も壁にぶつかり大怪我をしていたはずだ、シートベルトをして本当に良かった!


 激しい揺れに苦しみながらも皆は無事かと視線を向ければ、兄貴は顔を真っ青にしながら歯を食いしばりきつく目を閉じていた。


 フリーデはダメだ、何も言わないから変だと思っていたけど、どうやら目を開けたまま気絶しているようだ。


 あ! 一人だけ防御魔法を使うなんて狡いぞベイルっ俺達にも魔法を掛けろよ! え? そんな余裕なんてないって、くそ残念だが仕方ない。


「女神様、どうか我らを守りその魂を平安なる地にお導きください……」


 ちょっと待て早まるなローラ! お前が両手を組んで唱えているそれは、死期が近い者や死者に送る死後の安息を祈るための祝詞だろ!?  確かに楽観できる状況じゃないけど、まだ死ぬと決まったわけじゃないんだっ生きるのを諦めるのは早すぎるぞ!


「おうっお前ら! ここから一気に加速するかよ、舌を噛まないように口を閉じてな!」

「「「はあっ!? 待ってくれっいや、待ってください! まだ速くなるのっ~~~!?」」」


 愉快そうに高笑いしながら気楽に言ってくるオルガに、抗議しようとするがダメだった。話している途中で言っていた通り、更に速度が増し揺れも激しくなったために、とてもじゃないが口を開いていられない!


 ちくしょうっやっぱりここは魔界だ間違いない! きっとこれから連れて行かれるのは地獄のような場所なんだ! じゃなきゃさっきまで紳士然としていたオルガがこんな別人のように変わることも、どう考えても異常と思えるような速度で移動しているはずがないんだからな!

 


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