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近くにある夢〜プロローグ〜
昇る、人々が。
上を目指し昇る。
ひたすらに、無言で。
何時間、いや、何日歩いただろう。
汗がじっとりと流れたが、特に苦痛は感じなかった。
土で出来た螺旋の階段だ。
窓はない。見ることが出来るのは前を行く人の背中だけ。
幅が狭いため、追い越すことは出来ない。
後ろに続く人々の足音が聞こえる。ぴったりと背中についてくる。僕がそうしているように。
この階段に、終わりはない。
じゃあ僕たちはどこへ向かっているのだろう?
……いや、どこへ向かってい"た"のだろう?
そして、疑問を抱いた次の瞬間世界は白く染まる。
これは、僕が僕を探す物語…
読んでいただきありがとうございました。
小説家になろう初心者&テスト投稿も兼ねておりますので、不備がありましたら申し訳ありません。
次回投稿は未定ですが、近いうちに上げられたらと思います。