星の絆
私が神様に与えられたことはただ1つ
「切る」という、それだけのこと
皆は2つ知っていた
「繋げる」ことも知っていた
なんで、私だけ?
嘆いたって仕方ない
それが、私なのだから
でも、神様はそこまで意地悪では無かった
だから私は、その子の手を引いて銀河鉄道に乗ったのだ
私たちは
色々なものをみた
色々なものを聞いた
色々なものを知った
星からすべての事を授かった
だけど、私はその子しか見ていなかった
何故なら、私は全てを持っていたから
だから、神様は私に
「切る」しか教えてくださらなかった
だから私は最後、その子に何も言えなかったのだ
神様から授からなかったものさえ
結局、私は切るしかなかったのだから