出たい?
仲間だろう___
しかし、幾つかの疑問が湧いた
「こるねは転生でこの世界に来たけど、
俺は夢から吸い込まれてここに来たってこでしょ?」
「うん」
「じゃあ、ここは少なくとも夢の中ではない
ってことになるよな?」
「うん」
「じゃあこの世界ってほんとになんだ?」
「それは私にもわからないよ。だって
12年間なにも違和感なく暮らしてたんだから」
「えっそうなの?」
正直に今の考えを言うと、まずこの世界に12年間
いたって言ってるけど、12歳にはまるで見えん。
綺麗な銀色の髪に耳飾りをつけており、
正直言うと可愛い系よりかっこいい系だし、
さっきの戦闘技術もすごかったと思うから
12歳とは思えなかった。え、まじか
そしたらこるねが、
「一番大切な質問をし忘れてた…!」
「? なに?」
「琉兎は、この「世界」から出たい?」
…何だその質問
「……正直まだわからない。だって、
俺は元々オタクだったから異世界は憧れの地だ。
から…この世界が日本よりより良いものなのであれば、俺はこの世界に残るかな。」
「ふふっ…さすがオタクだな。でもまあ
正直私も同じ意見なんだけどね。」
「まあ…そんな過去があるなら当たり前
だと思うけどな」
「うん…」
俺と同じ意見で、「仲間」がいるのにも関わらず、
彼女は、すこし
寂しそうな顔をしていた____
#7