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ここでカメラの出番

〜桜島 東港〜


現在、俺たちはジャパルから約2キロほど離れたところにある「桜島」という島の東港の方に来ている。

今ジャパルはリジュラル王国と対立しているが、

戦況としては…

ジャパルが圧倒的不利だ。

今現在、ジャパルはかなりの領土が奪還され、

人手もかなり減っている。


そこで、俺たちはまだ奪還されきっていない

桜島の防衛へと派遣された。


「海綺麗だな…」

「ここはこの世界でも有名な観光地で、

本当は月4万人ほど来るはずなんだ。」

「4万人…!?」


今この場所の説明をしてくれたのは

この桜島防衛作戦のリーダー的存在である、

クリタさんだ。


今いる桜島は海に囲まれた直径4キロほどの

島で、砂浜があり、屋台もあり、海も綺麗な

青色で、本当だったら観光客でいっぱいなんだろうなと思える場所だ。


そして私たちは現在の最前線の手前まで来た。

建物の裏から様子を伺うことにし、

全員で建物の後ろ側へと移動した。


すこし覗いてみると。

海を背にたくさんの防具を着た大柄の敵軍が、

ジャパルの兵たちを蹴散らしている。


「…さっきの様子と全然違う…」

「魔法で土地が焼き払われたんだ。」


敵軍の足元の土は灰色の炭になっており、

さっきいた場所とまったく違う景色に

なっていた。


「クリタさん。俺らはまず何を?」

「まずはあの海に佇んでいる船。わかるかい?」

「船…って、あれ敵軍のですか?」

「あぁ。」


敵軍が戦っている後ろ側の海に3隻ほど大きな

船がある。あの船…めちゃくちゃ映画とかで

見たことある見た目をしている。


「それで、君たちにはあの船に乗り込んで、

中の敵軍を蹴散らして、あの船を我が軍のものに

してほしい。」

「わかりました。」「了解!」「了解です!」

「しかし…あの大柄の敵兵が邪魔だな…」


先ほどジャパルの兵を蹴散らしていた

大柄の敵兵が船の前に「ドン」と構えている。

俺らが船を奪還しに行くことを知っている

かのようにだ。

するとこるねが何かを思いついたらしい。


「琉兎、あの敵兵をカメラを使って

動きを止めることはできる?」

「っ…!その手があったのか!」


今、俺が首にかけている魔素で作ったカメラ。

このカメラは捉えた生物の動きを止める

ことができるという特殊能力がある。

そのカメラの能力を使って敵兵の動きを止め、

そのうちに船に乗り込むと言う作戦だろう。


「なら…さっそく…!」

「「「レッツラゴー!」」」

「まっ…!待ってくださいよ!」


クリタが走っておってこようとしたが。

もう時すでに遅し。俺らは敵兵のいるところへと

全力疾走していた。


「おーい!そこの敵さーん!ジャパルの人ですよ!」

「は?」


敵兵がこっちを見た。

するとなにか武器を振り上げてこちらへ向かってくる。そして俺も素早くカメラを構えた。


そして…!


「死ねぇ…!!」

「捉えた!!!」


パシャ


「なっ!?」


敵兵が武器を振り下ろす前にカメラのシャッターを

押し、動きを止めた。


「ごめんね〜敵さん!」

「誇れ、お前は弱い。」


こるねは敵兵の股の下をスライディング

していき、ルナは聞いたことのありそうな

セリフを真横で書いて船の方へと走っていった。


それにつづき、俺も船の方へと走り、

無事、船内へと侵入できたのだった。


#25

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― 新着の感想 ―
桜島は鹿児島県のと見た目おんなじでしょうか? (´・ω・`) あっさりと強行突破のテンポ感好きです。 (*´ω`*) 「誇れ、お前は弱い。」←のセリフがとても良くて笑いましたw (´ε`)
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