崩壊
「ぬぅ…朝か…」
私、何してたんだっけ…あ、琉兎たちを…
って探さなきゃ!
私は身支度を早々に済ませ森に行こうと思った。
その時、
「うわぁぁぁあ!」
「ん?なんか聞こえたような…」
ガシャァァァン
「!?!?!?」
「琉兎!逃さんぞ…!」
「っ…!ってこるね?!待って今__
「死ねぇ…!」
「くっ…!」
え、待ってどうゆうことなんか窓から
琉兎と知らん人入ってきたんだけど…
てか琉兎襲われてるよなこれ…
「こるね!とりあえずここから逃げて!」
「待ってその人は何なの?!」
「その話は…あとで!っ!」
「よそ見をする時間があるなら戦え…!」
逃げてって言われたけど無理だよそんなの…
琉兎がまた死んでしまう…
なら…
「「ウェンテェボイル」!」
「なっ…魔法か?」
「待ってこれって…!」
ドカァァン
*
「吹っ飛ぶやつじゃねぇかぁ!!」
「くっ…琉兎!お前は絶対に逃がさん!
覚えてろ!」
「何とか吹っ飛んで逃げれたけど…
これ着地どうするの…?こるね!」
「っ…!琉兎!」
「これ!着地!どうするの!??」
「…考えてなぁい!!」
「はぁぁぁ?!?!」
このままじゃまた死ぬぞこれ…
「ルトさん!!!!聞こえますかー!!」
「っ!ルナの声!」
「どこだぁ!!!」
「ここでーす!!!」
ちょうど着地しそうなところにルナが
水玉を作っていた。
「これに着地できますかー?!」
「わからないけどやってみる!」
「琉兎!低重力の魔法かけるよ!
「ローグラビティ」!」
「「ぬぉぉぉ!!!」」
バッシャァァン
「っ!生きてる!」
「よかったぁ…!ルトさん、コルネさんも!
無事でよかった!」
「てか…かなりの距離飛んだな…家見えないぞ…」
「いや…家が見えないのは家ごと吹っ飛ばしたからだね…」
その後、ルナも合流し俺はこるねたちに
状況を伝え、日本が危ないということを
第一にして考えた。
「え、じゃあ今すぐにでもミュラを見つけて
守らないといけないってこと?」
「そうゆうこと。だけど、今探したら魔王に見つかってしまう可能性がある。だから俺は考えたんだ。
一度世界を旅して強くなってから安全に
探す方がいい。」
「え?!ってことはミュラさんは…」
「言い方悪いけど…一回見捨てる。」
「そんなの最悪じゃないの…」
「でも、俺らが今探してもあいつ…魔王に
殺されるだけだ。」
「ぐぬぬ…」
*
俺たちはあの場所を離れ、旅に出た。
次に向かう先は、倭の国「ジャパル」だ。
ジャパルは日本と少し似ている…
というよりほぼ同じと言った方がいいほど
和感がすごいらしい。
そして俺たちは2週間後、馬車に乗っていた時に
衝撃の事件が起こった。
「今日の新聞だ。」
「ありがとうございます!」
「さてさてぇージャパルについてでも
調べますかぁー……」
「…?どうしたこるね?」
「待って嘘でしょ…琉兎、ルナ、これみて…」
「「??」」
【ヘルタ王国崩壊。魔王による仕業か】
「…え?」
「魔王…?なんで魔王が…?」
「えっと…【黒い鎧に仮面をした男が
城内に侵入して、王族を皆殺しにした模様】…」
ヘルタ王国崩壊…その時にはまだ信じられない
言葉だった。
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