旅
「今から作戦会議を始めまする」
「うぇい」「は、はい!」
「まず、ひとつ。これからどうする…?」
今、俺たちはめちゃくちゃ困ってた。
なぜなら、やることがないからだ。
このままこの世界、国でのんびり過ごすのも
いいのかもしれない…しかし、正直に言うと、
ギルドメイトも集まってるし、旅に出たい…
けど、旅に出ても目的がないと迷走してしまうかも
しれない。だから作戦会議を開いたのだ。
「いや旅に出るでしょ」
「でも、旅に出たとして、その旅になにを求めるの?」
「うーん…財宝とか…?」
「いや全てをそこに置いてきた人も
いねぇだろうし…」
「あ、あの…ひとつ提案があるんですけど…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
「「「ん?」」」
家の中にいるのにもかかわらず、
ものすごい轟音が聞こえた。何が起こってるんだ?
その時__
「ぬわぁぁぁぁあ!?!?」
バキバキバキ
「いってて…って家が!?」
「私の家がぁぁぁ?!」
「えっええぇ??」
家の天井を突き破ってなにかが落ちて来たのだ。
「あぁ…私の家…って、あっ魔法…
「ビルド」。」
「え…何その魔法…って家が戻ってる!」
「す…すごい…そんな魔法もあるんですね!」
「てか、なにが落ちて来たんだ?」
「さっき変なぬわぁぁって言う声が…って…」
そこには、ピンク色のモモンガがいた。
…おいこいつ…なんか見たことあるぞ…?
「って、ミュラ?!?!?!えっ気絶してる?
やばいやばい」
「ちょっと琉兎!ミュラって誰??この
ピンクの名前?」
「そうだけどその前に回復魔法誰か…」
「わ、私やります!」
*
「いやぁ…助かりました…」
「よかった…って違う違う。
ミュラ…さん?なんであなたは上から落ちて来たの…?」
「それそれ!それなんですけどやばいんです!
あの、ルトさんならわかると思うんだけだど、
ドリームホームにこの世界の魔王が攻め込んできたんです!!」
「「「魔王?!?!」」」
「はい!それで、自分一応神なんだけど、
魔王に脅されてこの世界に落とされちゃったん
だよ!!」
「ってことは魔王の仕業?ってこと?」
「そうゆうことです!」
「え、ミュラさん。その、ドリームホーム?
ってとこはどうゆうところなの?」
「いろんな人の夢を管理してるところって
感じですね…」
「え?待ってミュラ、それさ、魔王の手に
いろんな人の夢が乗っ取られたみたいな
感じにならない?」
「そうなんです!から一刻も早く戻らないと
いけないんですけど、僕はこの世界に来たことが
なかったので、帰る方法がわからないんです!」
「え、じゃあとにかくやばいってことでオッケー?」
「はい!、けどみなさん何してるんですか?」
「出かける用意だよ。ドリームホームに
に戻る方法を探す。そして魔王をぶっ倒す」
「いい目標になったね」
「ちょっと長い旅になりそうな気がしますけど…」
「けど、そのくらいが面白い!」
「さて、ミュラ。いくぞ!」
「えっえぇ…!?」
ここからが俺…いや、俺たちのこの世界での
非日常の道の本番だ!
#16




