夢
______俺は、この世界で生きる。
FIN
「いやぁ…面白かったなぁ…ふつうに」
パソコンに今にも突っ込みそうなぐらい顔を画面に近づけてるこの人の名は、琴島琉兎。
ただのオタクであり、カメラマンである。
カメラマンといえど、テレビの映像を撮るカメラマンとかではなく、雑誌の表紙などに載る写真、
主に動物の写真を撮る仕事をしている。
そして、今彼が見ていたのは、「異世界転生モノ」である、「もし異世界にいけたなら」
と言うものだ。異世界転生モノといえば、
転◯ラやリ◯ロなどが有名だが、これは
最近漫画が出たばかりなのに急にアニメ化したモノだと言う。
(あぁ…俺こんな世界に行けたらなぁ…)
これはオタクが一度は思うことだろう。
しかし、現実は非情だ。異世界などが実在することはほぼない。あったとしても、行く方法がない。
しかし、それでも日常から抜け出したいという
欲求や不満には逆らえないのだ。
「おっと、もうこんな時間か。」
明日も仕事だ。夜遅くまでアニメを見続けることは
できない。(土日はずっと見てるけどね…)
夜10時、布団に入り、目を瞑る。
(明日はまた仕事から帰ってきたら他のアニメを
一気見するか。)
眠気に襲われ、深い眠りに入った。
そして、人は眠っている時、
夢を観る
ここは…どこだ?
#1