4/21日 金曜日
4/21日。金曜日。
放課後。
「しりとりしましょうか。今日こそ」
「そういや、朝会わなかったか」
カバンを持って二人で教室から出る。
階段を下りて正門をくぐった。
「ってか、昨日だけの話だと思ってたんだが。俺の人生の登場人物表にきみが出てくるのは昨日だけじゃなかったのか」
「隣に住んでて、なわけがないでしょう」
歩幅を俺に合わせて、彼女は言う。
「これからいつでも私は先輩の隣にいますよ」
「なのに朝は会わなかっただろ。隣の家なのに」
「昨日は興奮してあんまり眠れなかったんで。早くに起きたので家出るのも早かったんです。先輩は遅刻ギリギリで出るでしょういつも」
「だから会わなかったと。ふぅん……」
どうでもいい話だった。
「昨日なにかあったのか?」
「秘密です。先輩が知って良いことじゃないです」
「あっそ。でもきみが興奮してるとこなんて想像できないけど」
「表情には出ないかもですが、心はちゃんと乙女ですよ」
「本当?」
「嘘かもしれないです」
「あっそ……」
この軽口も慣れたものだった。
「というか、若葉って呼んでくださいよ。昨日言ったじゃないですか」
「待て。聞いてた話と違う」
昨日は加藤って呼んでくださいとのことだった。
「おんなじようなもんでしょう」
「違うだろ。全然」
「私を表す記号って意味では同じですよ。どっちでも、ね」
「苗字は親から受け継いだものだけど、名前はその人だけのものだろ。じゃあ、違うだろ」
うーん、と悩むような。しかしわざとらしい態度をとる彼女。
まるでこういう話の流れを作ったかのように、彼女は言った。
「なら、しりとりで負けた方が勝った方の命令を一つ聞きましょう」
「命令?」
「私が負けたら何でも言うこと聞きます」
「俺が負けたら?」
「私の命令に従ってもらいます。ね」
「あんなことも? こんなことも?」
「あんなことも、こんなことも」
スタッカート付き。
さては本気か。
「では、縛りはどうしますか?」
「いや本当にやるのか、昨日の宣言通り」
「そのために来たって言いませんでした?」
本気らしかった。
「……まぁいいけどな。じゃあ縛りは……まぁ、歴史縛りにしとくか」
「歴史。日本史ですか?」
「んー……まぁ、日本史にしとくか」
日本史ならば、誰でも分かりやすいし。
彼女はニ、っと頬を少しだけ上げた。
「では。私から。しりとりの『り』、から……『琉球』」
「『う』? 『う』、ね……」
急に始まる。
しりとりなんて久しぶりだった。
ってか、女子と話すのも久しぶりな気がする。
「……『う』? いや待てよ、意外とないかもな」
「あれ。もう負けですか?」
瞳だけでにやとして、彼女は言う。
「二手目で負けですか?」
「ちょっと待て。絶対『う』なんていっぱいあるだろ」
「『上杉謙信』でもいいですよ」
「俺の負けだろうがそれ」
考えて、
思いついた。
「『歌川広重』」
「『げ』ですか。別に上杉だけでもいいところをわざわざ外してくるあたり、先輩の性格の歪みが見て取れますね」
「否定はしない」
それもそうだった。
「『げ』……『げ』。ん? この場合、濁音はそのままですか? それとも外してもいいルールにしますか?」
「最初に決めとくべきだったんじゃねぇの?」
「そうですね。たしかに」
「まぁ、どっちでもいいだろ。後出しで不利な条件を押し付けたみたいになるし」
「なら、できるだけそのままの努力はする感じでいきますか……」
少し考えて、
「『元禄文化』、で」
と彼女は言う。
「『か』ね。じゃあ『鎌倉』」
「『ら』。『楽市楽座』」
「『ざ』……『ざ』?」
『ざ』?
なにかあるか?
「濁音にこだわるのも先輩っぽくていいですね。別に『ざ』から始まる単語を思いついたところで自分が勝手に自分に課した課題を解決しただけなのに」
「でも達成感はあるしな」
「まぁゲームですしね」
彼女も彼女で淡白だった。
「でも、勝ちにこないと私に命令できませんよ。あんなことやこんなこと、したいんでしょう」
「…………」
この三点リーダーは思考のものだぞ?
あんなことやこんなことを考えたわけではない。
「……思いついた。『ザンギリ頭』」
「へぇ。あるものですね。私は思いつかなかったですよ」
またわざとらしい声を出す彼女。
なにかありそうな雰囲気だった。
まぁいいか。
しりとりを仕掛けてきたのは彼女の方だ。
なにかしら用意はしてきたのだろう。
「いいですね。いろいろと楽しいですよ」
「なんか江戸時代の周辺ばっかだけどな。他の時代も混ぜようぜ。つまらないし」
「分かりました。『ま』ですね……」
また考えるようにして、
「『松平定信』」
「おい」
また江戸時代だった。
「いえ、反発したくなって」
「いいけど」
今度は『ぶ』だ。
「『武』じゃだめか?」
「倭の五王ですか。まぁいいんじゃないですか? しりとり的には」
「一文字で返す奴って、果たしてしりとりを楽しめてるんだろうか」
「『あ』とかも感嘆詞ならありますしね。日本史縛りなら無理ですけど」
「ならいいか」
よかった。
どうでも、よかった。
「じゃあもう一回『ぶ』ですね。『ぶ』……、『文永の役』で」
俺は思いつかなかった単語を彼女は言う。
「あぁ、上手いな」
「どこがですか? 元寇の話ですが」
「いやなんとなく。なんとなく上手い言葉選びな気がした」
「へぇ。そうですか」
どうやらこの会話のアドバンテージは彼女にあるようだった。
「ま、じゃあ、『き』です」
「『き』。『キリスト教』」
「キリスト教……まぁ、ちゃんと日本史ですか」
「んんん。まぁ、他の宗教も、日本に関わってるならオッケーにしようぜ」
「他の宗教。『ぶ』で始まるアレですか」
「一応言わないでおいたのに、言っちゃうのかよ……」
曽我氏と物部氏のことだ。
「なんで言わないんだろうって思ってましたよ。まさか倭の五王に話が飛ぶとは思わないじゃないですか」
「簡単すぎて、逆に思い出せなかったというか」
「まぁいいです。『う』ですね……」
言って、彼女は開いて自由になっているブレザーのポケットに両手を入れた。
昨日と同じく、前のボタンは開けたままだ。
へたなモデルよりよっぽど外見がよかった。
「でも、イケメンだとは思えないのがすげぇよな。出るとこ出てんのが強すぎる」
「すいません、何か言いましたか? 次の単語考えてました」
「なにも。銀白髪ショートも男じゃありえないくらい似合ってるなんて思ってない」
しりとりに戻す。
「『う』だよな。歌川広重は言ったぜ」
「なら……『鸕野皇后』で」
「ふぅん。難しいとこいったな。持統天皇のことだっけか」
「そうですね。皇后になる前の呼び名もありますし、『う』はまだまだありますね」
「あったな……『鸕野讚良皇女』で」
こんな単語、思い出したのいつぶりだよ。
「『こ』ですか……そうですね。『甲午農民戦争』で」
「また『う』か」
ってか、戦争系は全部『う』では?
しまった、それが目的か。
俺はこれから、戦争の頭文字じゃない字で終わる単語を考えないといけないわけだ。
いや、面倒くさいぞこれ。
「……『厩戸皇子』で」
「『持統天皇』」
「くっ」
日本史のしりとりって、『う』責めになるのか。
初めて知った。
「……『上杉』」
「『岐阜城』」
「……『上杉憲実』」
「『根来衆』」
「……『上杉氏憲』」
「『遼東半島』」
「……『上杉重能』」
「『聖武天皇』」
「……『上杉憲政』」
「『薩英戦争』」
「…………」
まずい。
『う』責めが終わらない。
「あれ。終わりですか?」
口元は動かず、しかしやはり彼女の瞳の奥は笑っていた。
クールな人間の下に見るような目線。
「どうします? 降参します?」
「いや、まだあるだろう……」
「そうですかね。私はもう結構だと思いますけど。早く見たいです。先輩が負けて私の命令に従っているところを」
考えろ。このままじゃ負けるぞ。
『う』から始まる単語。なにかあったか?
「あ。『上杉禅秀』はどうだ? 『う』から始まり『う』で終わる」
良い手な気がした。
「『宇多天皇』」
悪い手な気がした。
「……まぁそりゃ、『う』責めする以上はな」
「そりゃそうです、ね。殺し手に返し手。切り札にジョーカー。自分の手が返されることも想定済みです。ね」
「じゃあ、『梅村騒動』は?」
「『梅津美治郎』ですかね」
「…………そうか」
「ちなみに『右近衛大将』には『ウィルソン大統領』で返せます」
「そうか……」
さすがにもう思いつかなかった。
他にあるのか。今は分からない。
「きみ、歴史好きなのか?」
「若葉で」
「加藤は、歴史好きなのか?」
「譲りませんか。まぁ、いいです。今は……ね」
言って、加藤は手を軽く振る。
「歴史は好きってわけじゃないです。ただ、単語覚えてるだけでテストの点は取れるので、楽だとは思ってる感じですね」
「単語覚えるのが面倒なんだと思うけどな。全国の受験生が嘆いてるぞ」
「勉強すればいいんじゃ」
「その通りだ」
耳に痛い話だった。
「ちなみに、好きな教科は国語です。こっちはそもそも、勉強しなくてもいいので」
「そりゃ、母国語だからか?」
「そうです。漢字の練習だって点数を考えれば効率悪いのでやらなくていいですし、作者の主張を書けって問題も文章読めば分かりますから」
「まぁ知識の問題じゃないもんな、あれ……本文を読むだけの時間だ」
「言葉の意味とかは知ってないとですけどね。英語長文に英単語の知識なしで挑んだら痛い目見るのと一緒で、知識は必要ではあるんです。でも、大抵読めば分かるでしょう」
まぁ、間違ってなかった。
「国語で悩む人って、日本人なんですかね?」
「すっげぇ発言だぞそれ」
「先輩は違うんですか? 作者が何を考えてこの文章を書いたかなんて作者じゃないからわかんなーい、って言ってる生徒を思いっきり見下してそうですけど」
「そんなことはないぞ」
見下してもいない。
どうでもよかった。
「先輩は国語できます?」
「国語っていっても、現代文と古文があるだろ。どっち?」
「どっちでも。古文でもいいですし、現代文でもいいですし」
「まぁ、現代文で悩むやつは信じられないってのは同意だよ。本とか読まないのか? ああいう奴は」
「ただの日本語ですからね、あれ。読めば分かりますよね」
そこへきて、古文はどうか。
「古文はなぁ。まぁ、現代文の感覚で挑むと逆にややこしかったりするよな。現代と言葉の意味が違うのも結構ある」
「『あやしい』とかですね。『美しい』も『断る』も」
「まぁその辺に注意すれば、変格活用とかも現代文の感覚でいけたりするし、楽な方ではあるんだろうな」
「やっぱり、国語で悩む人の気持ちは分からないですね」
「俺もな」
凄い発現だったけれど、間違ってなかった。
「なら、加藤って文系なのか? 国語が得意なら」
「別に国語ができるってだけで文系扱いなんてしなくてもいいと思いますけどね。日本人が日本語を上手く扱ってるだけですし」
「そりゃそうだ。別に文豪ってほどじゃなくても、その時代にあった喋り方やら書き方やらあって、それに合わせられる奴は強いわな」
たしかにそうだ。
「国語ができるってのは文理関係なく強いわけか」
「言葉は概念に名前を付けられますし、世界の解釈が進みますね」
「解釈ね……」
哲学の話だった。
「でも、国語以外でも歴史の知識が加藤にはあるだろ。だから文系だと思ったんだが」
「はい。文系ですよ。科目の基礎だけやってれば、あとは文系科目に時間を使えばオールオッケイです」
「やっぱ文系なんじゃねぇか」
それに文系でも、数学辺りは基礎以外の勉強もするはずだが。
「いやできないわけじゃないんですよ。数学だって、別にやろうと思えばできるんです。でも、それに時間を使うのが面倒じゃないですか」
「なんか、やりたいことあんのか?」
「花嫁修業とか」
前時代的だ。
「知ってます? 女ってブラジャー着けるんですけど、これって要するに洗濯物が男より多くなるってことじゃないですか」
「パンツは男も履くとして……ブラジャーか」
「はい。私のサイズだと結構大きいんで、余計に手間がかかるんですよ? 知ってます? ブラって結構重いんですよ?」
「胸だけじゃなく?」
「ブラの時点で」
初耳だった。
「で。じゃあそんなブラを付けないって選択肢はあるのかっていうと、まぁ、ないんですね」
「そりゃそうだろうけどな」
ノーブラで生きていくような女はそこまでいないだろう。
加藤みたいな乳してる奴は特に。
「知ってます? 女って猫背が多いんですよ」
「それは筋肉が少ないからじゃ?」
「胸があるからって理由もあるんです。まぁ複合的なものがほとんどでしょうけど、胸が重いんですよ」
「へぇん……そりゃ、初耳だ。やっぱり重いのか」
「重いなんてものじゃないですよ。家から学校まで生産ラインみたいなベルトコンベアで運んでほしいくらいです」
全国に鉄道みたいな線路を作れば、あるいは可能だろう。
巨峰女連盟を作るしかない。
「汗もかきますしね」
「ブラウスって、汗染みないのか?」
純粋な疑問だった。
「それは夏の女子を見れば分かるんじゃ?」
「見たことないな。女子ってどこにいるんだ?」
「あなたのクラスにいっぱいいると思いますが」
「前言撤回。加藤レベルの胸を持った女子って、どこにいるんだ?」
「まずいませんね」
断言する加藤。
「私の才能に並ぶ人は、三百人に一人くらいでしょう」
「結構いるな。まぁでも一学年三百人と仮定すれば、一年から三年までで三人しかいないことになるのか。そりゃ凄い才能だ」
ちゃんと才能だった。
「でしょう。先輩は知らないかもですけど、胸が大きいってすごいことですからね。稀有な才能です」
「そりゃ、日本人だからじゃないのか? 外国人は大きくなりがちじゃなかった?」
「外国に何人、女性がいると思ってるんですか。ネットを通して見える女は一握りですよ。それも違う国にすら届く才能なんですから、限られた人間のはずです」
加藤は胸を張る。
「成功者バイアスですね。その下には胸の大きくない女性が山のように積み重なってますよ」
「ふぅん……加藤って、そこまで大きいのか」
「それは胸の話ですか? それとも身長の話ですか?」
どっちもだ。
「胸はたしかに大きいですね。シルエットだけであるのが分かるくらいは」
「それさ……いつか胸の大きい人に聞いてみたいと思ってたんだけど、大きい胸ってどんな感触なんだ? 大きいと違ったりすんのか?」
「さぁ……ちなみに私は処女です。こんな胸してて信憑性ないかもですが」
急なぶっちゃけ話だった。
名状しがたい気分だ。
「……なんで? 言っちゃ悪いけど、そんな乳してたら男が放っておかないだろ」
「中学まで女子校だったんですよ」
「あぁ……」
なるほど。
「女子校っていうのも凄いですよ。あそこ、男がいないことをいいことに乱痴気騒ぎしてますからね」
「それ、言っていいのか? 結構、女子校に夢を持ってる奴っているんじゃないのか?」
「男子校をイメージしてもらえれば分かりやすいでしょう。人間、異性が関わってこなきゃ仲良くできるもんですよ」
「男子校、知ってんの?」
「イメージです」
それこそイメージだったらしかった。
「学生ですから、結婚のことも考えなくていいですしね……女子校って、そういう意味じゃ花園で合ってるかもしれませんね」
「結婚な……」
面倒くさい話だ。
「俺もまだできないな。十七歳」
「私もですね。十七歳」
「おい、高二」
「なんですか、高三」
「ブラウスって、結局、汗染みないのか? 答えてもらってないぞ」
「汗、ですか。染みるとは思いますけど、そこまで暑い場に長時間いたりしませんしね。実験してみないことには、実際に染みるかどうか分かりません。ブラウス着たままお風呂場で耐久でもしますか?」
「やってみるか」
「はい。やってみましょう」
頷く加藤。
どこの風呂場で実験するつもりなのだろう。
「それで……感触の話は? どこいった?」
「感触ですか。自分じゃこれが当たり前なんで、なんとも伝えにくいですね」
「そうか? 普通に言葉にすればいいんじゃないのか」
「先輩、自分の二の腕の感触を文章にしたことあります?」
「…………なるほど」
なかった。
「まぁ友達によく揉まれますし、そのときの感想でいいなら」
「お、いいな。客観的だし」
そりゃ、こんな乳、女子でも放っておかないだろう。
「『手が負ける』だそうです」
予想以上だった。
「ちなみに、ブラと制服の上から揉んだ感想です。生はもっと」
凄いらしかった。
「へぇん……才能ってのは、こうも輝かしいきらめきを持つものなんだな」
「私レベルの大きさはなかなかいませんしね。希少性、需要と供給。私はレアですよ」
「身長は? 加藤って、女子にしては背高いよな。運動もしてないのに」
女子にしては高い身長のことも聞いてみる。
「ご飯食べて眠れば背は伸びますよ」
「それでもここまで伸びるかは怪しいだろ。どれだけ健康を心掛けてもここまで高くなる奴はなかなかいないと思うが」
「いっても、先輩と同じくらいですけどね。女子にしては高いってのは分かりますけど、それほどあり得ないってほどでもないです」
「女子の平均身長、十五センチくらい越してるってことだろそれ……珍しくはあるだろ」
「正確には二十センチくらいですかね」
「ともかく高いわけだ。そりゃ、それも才能だわ」
飛び切りの才能だった。
「背が高いと見下ろされることも少ないんで、精神にいいですしね。このくらい背があるとラッキィですよ」
「実際、どのくらいあるんだ?」
「測ってみます?」
「そうだな。メジャー、家にあったような気がするし」
「硬い奴ですか? それとも、曲線も測れる柔らかいやつですか?」
「柔らかいやつ。怪我しづらいと思って買ったやつ」
「ならちょうどいいですね。胸も測っちゃいましょう。この際ですし」
「……まぁいいけど」
なんだか、約束が多くなってきたような。
「というか、しりとりはどうなったんだ? いま、どっちだっけ」
「先輩の方ですよ。『う』で相変わらず止まってます」
「あぁ……そうか」
『う』で終わる単語を考えてたから、もうないと思ったのだった。
「じゃあ、もういいか……」
「降参ですか?」
「いや、『う』から始まるならなんでもいいかと」
それならまだある。
「『上杉影勝』で」
と。
加藤の目が、そこで、きらーんと瞬いたように見えた。
「『月が綺麗ですね』で」
「……『死んでもいいわ』」
『ね』に対して、『し』で始まる言葉を言わされた。
俺の負けだった。




