『西村賢太狂い』
『西村賢太狂い』
㈠
西村賢太が、今年に入って急死してから、自分は、西村賢太狂い、の状態だったように思っている。無論、西村賢太狂いなのであるが、やはり、西村賢太の私小説狂いでもある。もっと換言すれば、西村賢太の小説収集狂い、とすれば、適切かもしれない。
㈡
とにかく、ありとあらゆる方法を駆使して、小説を収集していたのだが、まだ読めていない小説もあり、これは、狂い以外の何物でもないと思い、ここに、その狂いを述べているのである。この、急死、がなかったならば、ここまで焦って収集することはなかっただろう。まさに、故・西村賢太教の、一員だった訳である。
㈢
思い返せば、西村賢太は天才だった。死後の、文壇での位置付けは、周知の通り、異常な熱狂、狂いだった。皆が、西村賢太に狂っていたのである。来年になる頃には、この狂い現象は収まるだろうが、日本文学史に、どう位置付けられるか、期待している。つまり、西村賢太に狂って、間違いはなかった、と言う風に、思える様に狂っている。