4話
私、笠木楓はずっと一緒にいた、幼馴染の高木楠也が好きだ。
いつもビビリな私と空を優しく引っ張ってくれた楠也の事を気づいたら好きになっていた。
そして大きくなっていくに連れて想いは大きくなり、3人で一緒にいることが嫌になった。
私は楠也と2人だけでどこか行きたい。空は邪魔。そう思うようになった。
楠也に映画館のチケットを2枚持って、一緒に行こうと言っても、「もう一枚買って3人で行こう」そう言われたのだ。
このままじゃいけない。
私は焦りを感じ、変わることに決めた。
髪を金髪にし、化粧などもするようにした。耳に穴を開けるのは怖かったけど全ては楠也を手に入れるため、意識してもらうためだ。
その頃から、空とは全くと言っていい程、言葉を交わさなくなった。
高校では沢山の友達ができた。
みんな私のことを可愛いと言ってくれたが、肝心の楠也は何も言ってくれなかった。
多分照れているのだろう。
本当は楠也と一緒に下校したいのだが、グループの友達から遊びに誘われることが多くて、断ろうとすると舌打ちだったり怖い顔をしたりする人がいるので、渋々ついていく。
空と楠也が毎回休み時間に会って喋っているのを知っていた。
楽しそうに笑う2人を見て、イライラが止まらなかった。
だから楠也に空を嫌いになってほしくて悪口を言ったのだが、楠也に怒られて、ものすごく後悔した。
だけど私は諦めずに、次の日からいつも通りに楠也に喋りかけた。
楠也ももう怒っていない様子で安心した。
だけどあんなところを見ることになるとは、この時の私はまだ知らなかった。
ども(^O^)/増えるたまごです。
こんな作品を読んで頂きありがとうございます!
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