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詩集

吐息

作者: 翠泉

 私はそれとなく息を吐き出す

 白く曇るガラス

 高く澄んだ青紫色

 一輪の花が咲く


 皮膚を突き刺す寒冷

 乾き流るる雫

 頬を赤く染め上げる

 零れ落ち弾ける


 遮るものは何もなく

 聴こえてくる潮騒

 掴んだまま離れない

 いつか描いた情景


 いつか朽ち果てる

 この身は土に還る

 何一つ語らずに

 それもまた一つ


 私もそのうち染まる

 吐き捨てられた塵

 あの日感じていた事

 ただただ思い出すように


 いつか理解する日が来る

 縛り付けられた感情

 今更した後悔

 過去に思い馳せるだけ


 それでも踏み出す前足

 切り捨てたもの多々あるが

 頭上に同じもの二つ無く

 地上に私はただ一人

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