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極振り騎士のVR譚  作者: 長曽根
1章 教国の宝物殿
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11話 帝国の稀人







わたしの名前は天音雪、ただの恋する高校生です。私は今日親友の美紅ちゃんと一緒にあるVRゲームをするのです。



なんでも人間側と魔物側に分かれて戦ったりするそうです。博貴くんという幼馴染である美紅ちゃんの彼氏がβテストというのわやっていたそうで美紅ちゃんは意外と詳しいです。



「雪は人間側でやるの?」



「ん?私は人間でやりますよ。弓が打てないじゃないですか」



「相変わらず弓大好きねぇ。剣大好きな光介と早くくっついちゃえばいいのに」



「はわわわわ、違いますよ、こうくんは好きな人がいるんです。だから私は告白したら悪いと思って」



「そんな事を小学生の時から言ってるから光介に好きな人ができちゃったんじゃないの?(まだ光介が、雪を好きって気づいてないのかしら?)」



くっ、痛いところを突いてきましたね!さすが親友です。わかってるじゃないですか。



「わかってはいるんです。ずっとこのままじゃダメだっていうのは。」



「じゃあ早く告っちゃいなさいよ。見ててもどかしいのよ」



「美紅ちゃんはそんな簡単に言いますけど、こっちにも準備というものが……」



「その準備とやらに何年かけてるのよ。まあ10年思い続けたのよ、早く告りなさいな」



「で、でもこうくんには好きな人が……」



「はぁ〜。雪、貴女光介が好きな人知らないの?」


「へ?こうくんが好きな人ですか?そういえば聞いたことありませんね」



「光介が好きなのは雪よ。光介は雪に好きな人がいると知ってるから告白しないのよ。」



「へ?そんな?え?本当ですか?」



あわわわ頭の中でこんがらがりそうです。こうくんが私のことを好きなんて。で、でもこうくんが私の事を好きなら私がこうくんに告白してもいいんでしょうか?



「雪、本当に知らなかったの?クラスメイトの大半が早くくっつけよって思ってたよ。」



「そ、そうだったんですか!わ、私明日告白しますっ!」


覚悟を決めるんです!



「それに、光介も今からやるゲーム一緒にやるんでしょ?そこで仲を深めなさいな(あいつ魔物側だけど)」



そうでした!こうくんと一緒にこのゲームをやるんでした!


「さぁ!美紅ちゃん!ゲームをやりましょう!」



「お、おう。急にやる気になったね。よし、あと5分くらいだから水分補給とか済ましとこっか。」





そろそろゲーム開始です。


「5、4、3、2、1、」


「「ゼロッ!」」



「「ダイブ・スタートッ!」」



そこで私の意識は落ちました。









気がつくと辺り一面真っ白な世界にいました。



「やあやあ私は総合統括管理AI−4号の秩序神タルティエーズというんだ。


正義と秩序を担当する女神と思ってくれればいいよ。


さてさて今から君のアバターを製作するよ。顔とか変えるかい?」



はっ!いきなりすぎて情報が頭に入ってきませんでした!



「アバター、ですか?」



「そう、ゲームの世界においての君の体のことさ。現実リアルから変えすぎると現実リアルとの違和感を感じるからあまり変えないほうがいいよ。」



なるほど、そういうことですか。



「じゃあ髪は銀色で、瞳は碧でお願いします。」



「おっけー!で、次は名前ネーム種族レイス職業ジョブとステータス振りだね。」


美紅ちゃんが言ってたやつですね?



「名前はスノー、人間の見習い弓使いでお願いします。」



「りょーかいっ!あとはステータスを振り分けてくれるかな?今からステータスを表示するから



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◾️名前ネーム: スノー


◾️種族レイス:人間


◾️職業ジョブ:見習い弓使い


(ステータスP250を振り分けてください)

HP:0

MP:0

(ステータスP100を振り分けてください)

筋力:0

耐久:0

精神:0

敏捷:0

器用:0


◾️能力スキル


◾️称号タイトル

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



能力スキルも決めておいてね。スキルは10個までね。分からないことがあったら質問してね!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◾️名前ネーム: スノー


◾️種族レイス:人間


◾️職業ジョブ:見習い弓使い


(ステータスP250を振り分けてください)

HP:0→125

MP:0→125

(ステータスP100を振り分けてください)

筋力:0→20

耐久:0→10

精神:0→10

敏捷:0→20

器用:0→40


◾️能力スキル

P【暗視Lv1】

A【弓術Lv1】

A【集中Lv1】

A【遠視Lv1】

A【短剣術Lv1】

A【鑑定Lv1】

A【瞑想Lv1】

A【付与術Lv1】

A【風魔法Lv1】

A【火魔法】


◾️称号タイトル

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「こんなんでいいですか?」



「うん、ばっちし!じゃあ今から初期地点に送るからね。ちなみに初期地点は帝国だよ?じゃあ頑張って!」



「ありがとうございました!」



そして目を開けると中世の都市のような場所にいました。これでゲームなんですよね。現実となんら変わりありませんよ、本当に。



「スノー!待ったぁ?」


おや、美紅ちゃんじゃないですか。いえ、ゲームではスカーレットでしたね。



「いいえ、スカーレット、私も今来たところです。」



「よかったよかった。じゃあ早速狩りに行こう?」



「何も準備してませんけど大丈夫ですか?」



「メニューって言ってごらん?」


メニューですか?


「?メニュー」


ブゥゥーンと音がすると目の前に半透明なパネルが現れました。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◾️ステータス

◾️インベントリ

◾️マップ

◾️ログアウト

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「インベントリってなんですか?」



「インベントリってのは四◯次ポケットみたいなもんよ。99個まで物が入るの。最初から弓入ってるはずよ?」



面白いですね、そんな機能があったとは。



「お、ありましたよ!初心者の弓と初心者の矢だそうです。」



「よし、じゃあ早速行こうか。私は魔法使いだから杖とロープが入ってたわ」





そして私たちはこの都市《始まりの街トラスロッド》の門番さんに城壁に行っていいか聞き、私とスカーレットの2人で城壁にのぼりました。



そこからの景色はいいものでした。辺り一面に広がる草原、その奥にある鬱蒼とした森。日本では見ることはできないような光景でした。



スカーレットも同じようです。わぁと声を上げて感嘆しています。



そこからは簡単でした。私は弓が得意なので草原のモンスターを撃っては撃つをスカーレットと一緒に繰り返していました。するともうレベルが上がったのです。



ゲームというのも意外と楽しいものですね。そうして私達の1日目のプレイは終わったのです。










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